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産卵地では
●八重山
| 八重山諸島は、石垣島、西表島、黒島など約10の島々から成り立っています。産卵が見られるのは、黒島、西表島、石垣島、新城島、波照間島などの外洋に面した砂浜です。この地域ではアカウミガメ、タイマイ、アオウミガメの3種のウミガメの産卵が確認されています。黒島には日本ウミガメ協議会付属黒島研究所があり、1973年より近海のウミガメの調査を続けています。また、石垣島では石垣島ウミガメ研究会が産卵調査を続けています。 |
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●沖縄
| 沖縄島でもウミガメの産卵は見られます。どちらかとうと国頭村や大宜味村など北部の海岸での産卵が多いようです。中部の読谷村、恩納村、南部糸満の大度海岸の産卵も有名です。北部の海岸線は、海岸に出来た漁港などによって漂砂が変化し、年々砂浜の様子は悪化しています。 |
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●奄美
| 奄美大島やその南の加計呂麻島等の周辺の砂浜でも、アカウミガメとアオウミガメの産卵が見られます。まだ、調べられていない海岸が多いので今後の情報収集が大切です。 |
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●屋久島
| 何といっても、永田の前浜と田舎浜にアカウミガメの産卵が集中しています。日本で確認されるアカウミガメの産卵の約半分がこの二つの浜で行われます。ここでは、屋久島うみがめ館(NPO法人、代表 大牟田一美氏)によって1985年より、調査が行われてきてます。また、産卵期には地元永田区が毎夜観察会を実施しています(有料)。ただし、最近、見学者が多く、カメの上陸行動に変化が見られたり、ヒトが砂を踏み固めるため子ガメの脱出に支障が生じているという話もあります。 |
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●吹上
| 加世田市、吹上町、日吉町、金峰町などの自治体によって卵の保護活動が行われているほか、鹿児島大学ウミガメ研究会が産卵に関する調査研究を行っています。北部の砂の流出が激しく、産卵適地は北のほうから減少しています。また、万之瀬川より南は、産卵が少なく、沖合いの地形が原因だと考えられています。 |
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●志布志
| 志布志湾の沿岸は大崎町の大和隆信さんが産卵を調べています。長い美しい砂浜も、西の東串良には石油基地、東の志布志には港湾が作られ、侵食が急速な勢いで進行しています。陸域の湿地の自然も結構貴重な自然ではあるとは思いますが、あまり大切にはされていない様子です。 |
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●宮崎
| 延岡、高鍋から宮崎にかけての海岸線、日南に主要な産卵場があり、それぞれ、延岡市教育委員会、宮崎野生動物研究会、日南市教育委員会の委託を受けた桑田守さんが調査を行っています。宮崎野生動物研究会は1970年代からの調査の実績があり、その間、食卵習慣をなくしたり、浜の保全策に様々な意見を出したりして、本質的な保護活動を実施している団体です。 |
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●天草
| 天草の下島には苓北町、天草町、牛深市に産卵場があります。産卵回数は多くはありませんが、山本松義さん、宮口光敏さん、武田明美さん、吉崎和美さんによって調べられています。天草町の白鶴浜では、南側の漁港を拡大したために、浜への波の当たり方が変り、砂浜の形状や住民の生活に大きな影響を及ぼしています。県は最近砂浜の突堤を延長・拡大し、砂の移動を止めようとしていますが、うまくいっていません。 |
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●長崎・佐賀
| リアス式海岸にいくつかの小さな浜が点在し、毎年、数回の産卵が記録されています。なんでも探検隊、引地秀司さんや福田径子さんが情報を収集しています。 |
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●福岡
| 津屋崎町、岡垣町などで、わずかですが産卵が行われています。保護活動は熱心で、恋の浦ウミガメの会や岩崎富一さんが、保護・調査活動を続けています。2004年には日本ウミガメ会議が津屋崎で行われました。 |
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●高知
| 高知県の海岸線は、比較的多くの砂浜が存在していますが、そのいずれの場所でも数は多くはありませんが、アカウミガメが産卵します。調査が行われているのは、土佐清水市の大岐海岸、大方町の入野・浮鞭海岸、室戸市の元海岸などです。協議会は室戸の高岡定置網に調査基地を設け、その付近に回遊するウミガメの生態を研究しています。 |
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●徳島
| アカウミガメの産卵に関する調査では、最も歴史のある土地です。日和佐町大浜海岸、阿南市蒲生田海岸では、地元の中学生や小学生の手によって、1950年代からウミガメの上陸回数が数えられるようになり、今に至っています。現在、日和佐にはうみがめ博物館が設けられています。徳島県は1998年より、県内でウミガメ調査ボランティアを募り、ウミガメの一斉調査に乗り出し、新たな成果がうまれつつあります。 |
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●明石
| 明石市の砂浜はかつてはウミガメの産卵場として知られていました。ところが、沖合いの砂の採取の影響で砂浜の砂が減少し、陸域の保護を目的とする人工砂浜の建設が行われてきました。その後、その浜でのアカウミガメの産卵が見られるようになり、国土交通省、明石市、地元住民の中で保護活動が始まりました。人工砂浜は年月がたつと固化するなど、ウミガメが産卵しにくいように変化するといった新たな問題点が明らかになり、日本ウミガメ協議会も参加して、解決に向けて努力しています。残念ながら、2000年以降は産卵が確認されていません。 |
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●大阪湾
| 大阪湾のような内湾(閉鎖性海域)でも、わずかながらですが産卵が確認されてきました。近年では大阪府泉南市の人工砂浜で産卵が偶発的に確認されるに過ぎませんでした。しかしながら、2002年に淡路島の洲本市の人工砂浜で産卵が確認され、2003年には近隣の無人島で産卵が、地元住民と日本ウミガメ協議会との調査で確認されるようになりました。 |
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●南部
| 和歌山県みなべ町の千里海岸では1985年から、調査が行われています。調査を行っているのはみなべ町教育委員会ウミガメ研究班です。班とは言っても、毎晩、調査を行っているのは、元校長先生の後藤清さん一人です。産卵シーズンには日本ウミガメ協議会も、その手伝いに出かけます。1990年代には京都大学農学部坂本亘研究室の大学院生が多くの研究成果を出した場所です。 |
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●和歌山
| 和歌山県には千里海岸よりは少ないもののウミガメの産卵する浜がいくつもあります。串本海亀を守る会、串本海中公園センター、新宮市海ガメを保護する会、玉の浦リップルズクラブが調査、保護活動を展開しています。また、和歌山県のこれら団体は、紀伊半島ウミガメ情報交換会を作り、相互の情報交換が行われています。 |
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●三重県
| 志摩半島を中心にいくつも産卵海岸があります。鳥羽水族館に勤務している若林郁夫さんが代表をしている志摩半島野生動物研究会と三重大学のカメップリというサークルが、積極的な活動を展開しています。 |
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●知多半島
| 知多半島には海水浴場が多くありますが、ここでも稀にアカウミガメが産卵します。南知多ビーチランドの黒柳賢治さんが中心になってこの周辺の情報を集積しています。 |
●渥美半島
| 渥美半島の先端の伊良湖岬から豊橋市にかけての太平洋岸の砂浜は表浜と呼ばれています。渥美町、あかばね塾、豊橋市などが調査しています。ここの大きな問題も砂の侵食で、赤羽根港の導流堤の工事によって砂がその付近に多く堆積したため、周辺海岸の砂が減少する傾向がみられます。 |
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●静岡
| 静岡県の西端の湖西市から御前崎にかけての遠州灘海岸では、カレッタ君のふる里を守る、サンクチュアリジャパン、御前崎市教育委員会によって、保護活動が続けられています。国の天然記念物として地域指定されている御前崎では、付近の港湾整備が原因と考えられる砂の減少で、かつての砂浜の大部分が消失し、産卵された卵はすべて孵化場に移植されています。また、サンクチュアリジャパンは孵化した子ガメで放流会を実施しています。大規模な放流会を実施することが、保護につながるのか、あるいはウミガメの繁殖の妨げになっているのか、今後の検討が望まれます。 |
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●伊豆諸島
| 伊豆大島、新島では、わずかですが、アカウミガメの産卵が見られます。それぞれ、みどりの地球大好き会、新島赤海亀会が情報の集積を行っています。 |
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●千葉・茨城県
| 千葉県房総半島から茨城県にかけての海岸線は太平洋のアカウミガメの産卵場の北限にあたる場所です。鴨川シーワールドやアクアワールド大洗などの水族館の他、地元の自然保護団体が情報の集積や保護活動にあたってます。 |
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●小笠原
| 小笠原諸島は父島群島、母島群島ともに日本最大のアオウミガメの産卵地です。ここでのウミガメの生態は財団法人東京都海洋環境保全協会小笠原海洋センターによって行われてきましたが、財団法人の閉鎖にともなって、運営を日本ウミガメ協議会が引き継いでいます。 |
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