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日本ウミガメ協議会の活動紹介
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第17回日本ウミガメ会議(熊野・七里御浜会議)


主催:
NPO法人 日本ウミガメ協議会
主管:熊野・七里御浜会議実行委員会
後援:環境省・国土交通省・水産庁・三重県・熊野市・紀宝町・御浜町
   三重県教育委員会・熊野市教育委員会・紀宝町教育委員会・御浜町教育委員会

開催日:20061118日(土曜)から20日(月曜)
開催場所:熊野市民会館 18日(公開講演会)、紀宝町まなびの郷 19日、20日(本会議)



第17回日本ウミガメ会議(熊野・七里御浜会議)は下記の通り開催され、盛会の内に終了いたしました。ご協力いただきました関係機関、関係者の皆様には厚く御礼申し上げます。

今回の会議もウミガメに関する貴重な情報が公開され、口演26題、ポスター発表23題の合計49題の発表がありました。かつての発表は産卵場での活動が中心だったのにくらべ、今年の会議は混獲や漂着死体に関する発表が増えたのが特徴でした。世界のウミガメ研究の流れも砂浜から海洋に移りつつあるのも事実で、日本でもその研究が次々と着手されて今後が楽しみな展開となってきました。しかし、産卵場におけるモニタリングは日本のウミガメを考える上で不可欠です。砂浜で動き回る人々にもっと注目が集まり、それに関する発表がもっと増えなければと感じました。

 今会議の特徴は、招待講演者であるMalia Angela Marcovaldi女史以外にも、海外からの参加者が多く、国際色豊かな会議になったことでした。これは、アメリカのNicolce J. Wallace氏やHoyt Peckham氏がメキシコのバハ・カリフォルニア沿岸でウミガメ保護を実践し始めた漁業者を連れてきたためです。ご承知のように、日本で生まれたアカウミガメの生育海域はメキシコ沿岸にあり、それを保護するならば、日本と協力してやらねばということで、日本に呼びかけにきたのでした。今後、メキシコ、アメリカ、日本で協力して北太平洋のアカウミガメの保護に取り組もうという話なのですが、メキシコ・アメリカは行政・民間がサポートする体制にあるのに対し、日本側としては何らサポートを受けられない状況なのが恥ずかしい限りでした。協議会の運営方針に問題があるのか、日本の体制に問題があるのか、いずれにしても日本に生まれた無常を感じずにはおられませんでした。ブラジルから招待したMalia Angela Marcovaldi女史によるブラジルの保護団体Tamar-Ibamaのその思いに拍車をかけました。この団体はすでに30年近く活動を続けていますが、政府、NGO、民間、地域コミュニティーがその活動を支えているのです。

 会議全体は、いつもの会議と同じく非常に明るく楽しい雰囲気で進行しました。会議の前には、熊野古道の語り部の代表であり、この会議の実行委員会会長でもある花尻薫氏の話をききながら古道の散策が行われ、自然と歴史の美しさに心が洗われました。懇親会ではマグロやめはりずしなど地元のおいしい料理を振る舞っていただきました。また、会議開催中は常に名産の美味しいみかんが食べ放題の状態で、会議全体がオレンジ色に染まったいい会議でした。



第17回日本ウミガメ会議(熊野・七里御浜会議)プログラム
左:プログラム表紙
A4版83頁


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1  歓迎の言葉 熊野市長 河上 敢二
2  歓迎の言葉 紀宝町長 西田 健
3  歓迎の言葉 御浜町長 古川 弘典
4  ごあいさつ 日本ウミガメ協議会会長 亀崎 直樹
5  熊野の文化とウミガメ 熊野の自然を考える会 花尻 薫
6  三重県のウミガメの現状 紀宝町 萩野 進也
7  三重県のウミガメの保護 志摩半島野生動物研究会 若林 郁夫
9  海外からの特別講演
11 熊野・七里御浜地図
12 各宿周辺地図
13 会場案内
15 大会日程
16 発表者の方へ
17 プログラム
21 講演要旨
29 ポスター発表プログラム
31 ポスター講演要旨
37 情報協力者
39 ウミガメの産卵調査が行われた砂浜
41 アカウミガメの産卵分布図(2006年)
42 アオウミガメの産卵分布図(2006年)
43 タイマイの産卵分布図(2006年)
45 ストランディング個体の海域別分布図
47 七里御浜の自然
51 協賛広告
(数字=ページ番号)
2006年11月18日発行
編集:日本ウミガメ協議会 仲村 貴生
デザイン:CULINAIRE 橘谷 一生
発行:NPO法人 日本ウミガメ協議会
★ご入用の方は本誌1冊2,000円でおわけしております。


>2006年のウミガメ産卵について




七里御浜海岸で熊野の歴史を語る
花尻薫氏(熊野古道探勝)

発表中の様子

19・20日の会場 紀宝町まなびの郷

ポスター発表の様子



第17回 日本ウミガメ会議(熊野・七里御浜会議)プログラム

18日(土)

14:00 熊野古道探勝
17:30 開会式
    開会の言葉 日本ウミガメ協議会会長 亀崎 直樹
    ご挨拶 熊野市長 河上 敢二
17:45 公開シンポジウム

   「熊野の文化とウミガメ」花尻 薫
   「三重県のウミガメの現状」若林 郁夫
   「特別講演:ブラジルのウミガメとその保護」Malia Angela Marcovaldi

20:00
 終了
21:00 予習講座(湯ノ口温泉)

19日(日) 会議会場 紀宝町まなびの郷

09:15 ご挨拶 紀宝町長 西田健
09:30 セッション1「熊野・紀伊地方のウミガメ」

   「紀伊半島ウミガメ情報交換会の歩み」玉井 済夫
   「三重県北部における6年間の上陸・産卵・ストランディング状況」
    三重大学ウミガメ・スナメリ調査・保全サークル「かめっぷり」
   「新宮王子ヶ浜におけるウミガメの保護活動」速水 政夫
   「江戸時代の記録からみた熊野のウミガメ−アカウミガメ・
    アオウミガメ・タイマイ・オサガメ−」藤井 弘章

10:45 セッション2「メキシコ・バハカリフォルニアでの取り組み」

   「保護のモザイク:海洋保護のための統合モデル」Nicolce J. Wallace
   「The Grupo Tortuguero:保護のために海をつなげて」Kama Dean
   「南バハカリフォルニア州プエルトアドルフォロペスマテオスにおける
    アカウミガメの保護に基づく自然資源への配慮と感謝」
    Johath Laudino Santillan
   「南バハカリフォルニア州ロスカボス市の観光ルートでのウミガメ保護
    ネットワークの構築」Graciela Tiburcio-Pintos

12:15 昼食
12:45 ポスター発表

13:45 セッション3「漁業による混獲と死亡漂着」

   「小規模漁業による混獲が高度回遊性大型セキツイ動物に及ぼす個体群
    レベルでの影響-メキシコ南バハカリフォルニア州でのアカウミガメの
    大量死に関する事例研究-Sherwood Hoyt Peckham
   「関東周辺におけるウミガメ漂着状況」菅沼 弘行
   「高知県室戸岬周辺に出現するウミガメ」石原 孝
   「三重県における中層定置網とウミガメ」山下 訓右
15:00 セッション4「2006年の日本のウミガメ1」

   「2006年の日本のウミガメ〜上陸産卵状況のまとめ〜」 亀崎 直樹
   「アカウミガメ北太平洋個体群の資源学的評価」Milani Chaloupka

16:00 記念撮影
18:00 懇親会(於:鬼ヶ城センター)
21:30 分科会

20日(月) 会議会場 紀宝町まなびの郷

09:15 セッション5「2006年の日本のウミガメ2

   「2006年の日本のウミガメ〜標識放流調査・漂着死体調査のまとめ〜」
    亀崎 直樹・谷口 真理

09:45
 セッション6「護岸と混獲対策」

   「北米フロリダ州のウミガメ産卵場:護岸と妨害物の測定」平間 茂知
   「アカウミガメの上陸障害から消波ブロック撤去調査に至るまでと経過報    告」田中雄二 
   「はえ縄漁業における海亀混獲・死亡削減技術」横田 耕介
   「新技術の導入でハワイを拠点にする延縄漁業のウミガメへの影響が軽減
    される」Leland Oldenberg

11:15 セッション7「死んだウミガメを調べて」

   「イタチザメ胃内容物に出現するウミガメ類」阿部 寧
   「石垣島および四国沿岸に生息するウミガメ類の有害化学物質蓄積調査」
    阿南 弥寿美
   「関東沿岸におけるアカウミガメ漂着死亡個体胃内容物調査」稲澤 純平
   「環境考古学からみたウミガメ−瀬戸内海沿岸部遺跡群から出土する
    ウミガメ科の遺存体を中心として−」富岡 直人

13:00 セッション8「生きているウミガメと付着生物を調べて」

   「インドネシアにおけるオサガメの衛星追跡」南 浩史
   「浅海にとどまるカメと外洋にいくカメ:遺伝的な違いはあるのか?」
    渡辺 国広
   「亀藤壷入門」林 亮太
   「アオウミガメの繁殖ホルモン動態
    −産卵時のメスウミガメの体内で何が起きているのか−」柳澤 牧央
   「クロウミガメの飼育経過」黒柳 賢治
   「座間味島におけるウミガメの上陸産卵状況」冨山 加奈

1430 閉会


ポスター発表(50音順)
「アカウミガメの日本近海における回遊経路の解析」 池田 隆美
「アカウミガメの上陸障害から消波ブロック撤去調査に至るまでと経過報告」
 NPO法人表浜ネットワーク
2006年の徳島県におけるアカウミガメの産卵状況」 NPO法人渚とウミガメ研究会徳島・
 徳島県自然環境協力員・徳島県自然共生室
「大阪湾周辺におけるウミガメ類の出現記録」大鹿 達弥
「沖永良部島のウミガメ」 沖永良部島ウミガメネットワーク
2006年吹上浜のアカウミガメの上陸・産卵について」 鹿児島大学ウミガメ研究会
「沖縄本島におけるウミガメ類の死体漂着について」 河津 勲
「福井県におけるウミガメ類の混獲状況」 児玉 晃治
「GPSによるアカウミガメ産卵上陸地測定法」 児玉 純一
「アカウミガメの産卵個体の甲長の時代的変化」 重田 麻衣
「自然豊かな白塚の浜を未来に受け継ぎたい〜浜辺に子どもたちの歓声わく」
 白塚の浜を愛する会
「インドネシア・西イリアンジャヤ州におけるオサガメの産卵状況」 菅沼 弘行
「鹿児島県野間池定置網におけるアオウミガメ(Chelonia mydas)の混獲調査について」
 武内 有加
「個体測定より見たアカウミガメ上陸個体の変遷」 竹下 完
「オサガメ網膜中に存在する視物質の同定」 中田 史子
「岩手県沿岸部において混獲されたウミガメ類を用いた潜水行動調査」 楢崎 友子
「八重山列島周辺で索餌するアオウミガメの遺伝的構造の解析」 浜端 朋子
「亀藤壷入門」 林 亮太
「大型定置網へのウミガメ入網アンケート調査」 藤山 亜美
「海の生き物 目撃・漂着マップについて」 村上 昌吾
「核DNAにおけるアカウミガメの日本個体群の多様性」森 恵理香
「レダン島チャガル・フタン(マレーシア)におけるアリ類によるアオウミガメ巣の捕食とアシナガキアリによる生態系への影響」森田 昌之
「ウミガメ保護のためのカリフォルニアの若人の集い」 Graciela Tiburcio-Pintos

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