モニタリングサイト1000 砂浜調査
日本ウミガメ協議会は、設立以来、全国各地の現場でウミガメに関わる人々の情報
交換を円滑に行うための媒体として、様々な取り組みを行ってきました。各地の個人
または団体が調査した産卵上陸データを毎年とりまとめて、その共有(正確には「見
せ合いっこ」)をはかってきたのもその中の一つです。これにより、地域毎に断片的
にしか認識されていなかった日本のウミガメについて、はじめてその全体像が把握で
きるようになりました。
このように関係者同士で知り得たウミガメや砂浜環境などに関する情報は、調査者
のプライオリティーを尊重して学術雑誌や書籍等にも随時公表しています。しかし、
より広く社会に還元していく取り組みもはじめています。環境省事業「モニタリング
サイト1000」への参加もその一つです。
モニタリングサイト1000は、わが国の生物多様性維持の観点から重要と思われる生
態系約1000箇所において100年のスケールで継続的な監視を行うというプロジェクト
です。森林、里地里山、湿地など生態系タイプごとに調査項目や手法が検討されてお
り、このうち砂浜については、日本ウミガメ協議会が担当しています。
調査サイトと内容
全国の主なウミガメの産卵地の中から、調査の継続性、産卵規模、自然度、および
地域バランスなどを勘案して日本の産卵地の代表として41箇所を「調査サイト」とし
て選び、種ごとの上陸回数・産卵回数だけでなく、侵食状況などの環境要因も併せて
監視しています。国際的には「Index
Beach」という概念があります。全ての産卵地
を調査することが困難でも、代表的な産卵地で調査を継続して、ウミガメの生息数の
増減の指標にしようという考え方です。モニ1000における「調査サイト」はまさにこれ
に相当するものです。
砂浜の景観および調査風景