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日本ウミガメ協議会の活動紹介 |
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ウミガメ速報
●ウミガメ速報05−11(4/20) ******************************* 八重山毎日新聞(3/15)より 社団法人日本べっ甲協会(山岡秀雄会長)は14日午後、市内のホテルで「タイマイに関する増養殖推進委員会」(委員長・今村弘二社団法人全国底曳網漁業連合会長)会合を開いた。同委員会は、輸出入の禁止によってべっ甲の原材料となるタイマイの甲羅の確保が極めて困難になっていることから、増養殖の調査・研究を行う目的で開かれているもの。タイマイやウミガメに関する専門の研究・調査機関などの協力を得て、沖縄海域におけるタイマイの産卵環境などを調査するとともに、タイマイの現状把握と生態などについて調査研究を行ってきた。委員会に先だって今村委員長は「子ガメの研究も順調に進んでいる。そろそろ、増養殖の実用化に向けて、試験的な飼育試験にステップアップしていくことも考えていきたい」とあいさつ。会合には、独立行政法人水産総合研究センター八重山栽培漁業センターや西海区水産研究所、県や市などの研究機関からウミガメ研究の担当者らが出席し、タイマイに関する各事業経過を報告するとともに、タイマイの増養殖について意見を交わした。 ******************************* 東海日日新聞(3/21)より 表浜ネットワーク(田中雄二代表)は20日、NPO法人としての設立記念講演会を豊橋技科大で開いた。 日本ウミガメ協議会の亀崎直樹会長は、基調講演「表浜を歩いてみよう」で、絶滅危惧(ぐ)種アカウミガメの北太平洋唯一産卵地である日本の砂浜で、表浜を含む遠州灘は、九州南部に次ぐ重要な場所だと説明。「ウミガメが産卵する砂浜を保護することは、人間にとっても心地良いはず」と訴え、市民参加のイベントを交えて楽しく砂浜やウミガメの保護・観察活動を行い、より良い海岸整備の議論を行うためのデータ蓄積を提案した。 講演会に先立ちNPO法人設立総会が開かれ、田中代表が理事長に選出された。24日に申請を行い、6月末ごろにNPO法人の認可が下りる予定だという。 田中代表は「アカウミガメの産卵を1つの指標としながら、産学官の海岸・海洋の保護・安全などに関する知識の橋渡しをする『民』のネットワーク作りをしていきたい。やっとここまでこぎつけた」と話していた。 ******************************* asahi.com(3/25)より 串本町有田の串本海中公園センターで、屋久島が繁殖の北限とされるアオウミガメが今、交尾中だ。一週間前から、大きなメスガメの上に、小さなオスが乗ったまま。他のウミガメが水をかきながら近づいても魚がそばからのぞきこんでも、ラブラブ行動は離れない。同センター研究所学術部の宮脇逸朗さんは「6月には産卵してくれるでしょう」と期待している。紀伊半島など本土で繁殖行動するのはアカウミガメで、アオウミガメが本土を遊泳するのは成長期のカメがエサをとるためという。同海中公園センターでは串本の定置網にかかったメス(86年)とオス(87年)を飼育している。01年、03年と同じ夫婦ガメが産卵・孵化(ふか)しており、今年は2年ぶりの産卵・孵化が見られそう。 ******************************* asahi.com (4/3)より 日本で産卵したアカウミガメのうち、体が大きいカメは東シナ海へ移動し、小さいカメは太平洋を東に向かう――。そんな二つの回遊ルートのあることが、水産総合研究センター遠洋水産研究所(静岡市)などの調査でわかった。産卵地として国の天然記念物に指定されている静岡県・御前崎海岸で産卵したカメでは、甲羅の長さが85センチを境にルートが分かれた。調査したのは、研究所混獲生物研究室の野別貴博さん(32)ら。昨年7〜8月に御前崎海岸で、ウミガメ保護監視員らの協力を受け、産卵後のアカウミガメ7匹の甲羅に電波発信機を取り付けて海に帰した。人工衛星を使って追跡したところ、3匹は黒潮に乗るようにして太平洋を東に数千キロ移動し、日本と米ハワイ州との中間付近に行った。他の4匹は黒潮を避けるようにして南へ向かい、鹿児島県の南西沖300キロほどの東シナ海に移動した。いずれの海域も良好な餌場という。 甲羅の長さを比較すると、太平洋を東に向かった3匹は73.5〜84.0センチ。東シナ海へ行った4匹は86.8〜89.6センチと比較的大きかった。 東京大学海洋研究所(東京都中野区)の畑瀬英男さん(31)らも、99年7月に和歌山県みなべ町(当時の南部町)で産卵した5匹を追跡し、「小は太平洋へ、大は東シナ海へ」との結果を得ていた。畑瀬さんはルートが分かれることを、こう推測する。(1)日本で孵化(ふか)したアカウミガメは太平洋で成長するが、繁殖可能になる性成熟の早い甲羅の小さいカメは太平洋にとどまり、遅いカメはより餌の質が良い東シナ海に移動する(2)餌が良質な東シナ海の方が、体(甲羅の長さ)は大きくなる(3)それぞれ育った餌場が刷り込まれ、成熟後も各餌場に固執する。 野別さんも「成熟前に餌場が分かれるのではないか」とみており、謎の解明に向け、調査数を増やし、より長期的な追跡を考えている。日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市)の亀崎直樹会長は「御前崎で産卵したアカウミガメを、これだけ長期間にわたって追跡調査したのは初めてで、『大は東シナ海、小は太平洋』が裏付けられたことは興味深い」と話している。 ******************************* 読売新聞(4/13)より 5年前までウミガメの産卵が確認された明石市の海岸に、ウミガメを呼び戻そうと取り組む市などの実行委員会は16日午後2時から、同市中崎の市民会館で座談会を開く。実行委が進めている回遊ルートの調査結果を報告し、再び産卵地になるためにはどうすれば良いかを考える。実行委にはNPO法人「日本ウミガメ協議会」(大阪府枚方市)や神戸市立須磨海浜水族園なども加わっている。調査では、明石の海岸には1986年から2000年までにアカウミガメが15回上陸し、13回産卵しているが、01年以降は上陸や産卵が途絶えたままになっている。このため実行委は、呼び戻すための方策を検討しようと、明石の海岸で生まれ、同水族園で飼育されていたアカウミガメの「キララ」と「ソララ」の2匹と、高知県沖で捕獲された野生のアカウミガメの「ウミラ」に小型発信機を取り付け、03年に太平洋や瀬戸内海に放流し、回遊ルートを調べていた。追跡途中で死亡が確認されたソララの胃から貝類などが見つかったことなどから、一定期間飼育されていても、自分で捕食し自然の中で生きていけることが判明。大阪湾や太平洋を回遊していたキララが、水温の変化に合わせて移動していたことから、ある程度の方向感覚を持ち生育に適当な環境を求め回遊することもわかった、としている。野生の場合、小さい時に魚などに食べられることが多く、実行委は、生存率が高くなるまで飼育してから放流することで個体数を増やせば、明石の海岸に戻ってくる可能性もあるとみており、さらに方策を探る。また、調査中に頻繁に上陸した海岸の特徴を分析し、明石の海岸を産卵に適当な環境にすることも検討している。日本ウミガメ協議会のまとめでは、アカウミガメなどウミガメの産卵は、90年に328回を数えた和歌山県みなべ町が、04年には92回に減るなど本州や四国の産卵地で減少傾向になっている。座談会では、ウミガメの生態や海岸環境についてのパネルディスカッションやクイズなどもある。実行委メンバーで、同協議会の亀崎直樹会長は「明石から全国にウミガメを保護する輪を広げたい」と参加を呼びかけている。 ******************************* 事務局より:4月16日は明石市で開かれた座談会に出かけました。桜として事務局のスタッフも松沢君を残して全員出かけました。松沢君はドッサリと仕事を抱えており(慢性化してますが)、誰もいない静かな土曜日の事務所で一気に仕事を片付けようと意気込んでいました。ところが、戻ってみるとブツブツぼやいています。ある水族館のお陰で、マスコミや一般からの問い合わせが殺到して、「世界初」問題の対応に一日追われていたとか。そういえば今朝のNHKでも世界初の「田植えロボット」が国の研究機関でできたという報道が・・・。世界初にもいろいろあります。この件に関しては次回の速報で詳しくお伝えする予定です。 さて、皆さんもインターネットを利用してCDや書籍、パソコンなどを購入されることがあると思います。その際は、協議会日本語HP<http://www.umigame.org/>の一番下にあるアマゾンのHPから購入をお願いします。売り上げの一部が協議会に入ります。よろしくお願いします。(文責:亀崎) ●ウミガメ速報05−12(4/25) 屋久島でも産卵がはじまりました。 ******************************* 屋久島うみがめ館 大牟田一美さんより(4/22) 4月20日に屋久島南西部の大川浜でウミガメの足跡(戻り)を確認しました。今年の屋久島での初上陸です。足跡の状態から、18日の上陸と思われます。また、同じく2 0日、四つ瀬浜で初産卵がありました。同日、いなか浜と前浜でも上陸(いずれも戻り)が あり、永田もいよいよ産卵シーズン突入です。 ******************************* 日本ウミガメ協議会協力調査員 山下傑さんより (4/14) 4月14日に高知県室戸市高岡漁港内に、ウミガメの死体が流れ着いていました。アオウミガメで、腐敗が激しく頭部と前脚がありませんでした。発見日:2005年4月14日 8時00分ごろ、発見者:山下傑さん(室戸市)、場所:高知県室戸市高岡漁港、標識タグ:なし、体サイズ:甲長42.8センチ、甲幅36センチ、性別:♀ ******************************* 日本ウミガメ協議会 石原孝より(4/14) 4月14日に上記のストランディングした個体を確認しに行ったところ、同じ漁港内でもう一頭のウミガメの死体が浮いているのを発見しました。アオウミガメで、腐敗が激しく頭部がありませんでした。発見日:2005年4月14日 15時00分ごろ、発見者:石原孝(事務局)、場所:高知県室戸市高岡漁港、標識タグ:なし、体サイズ:甲長49.2センチ、甲幅42.7センチ、性別:♀ ******************************* 事務局より:世界初の報道に関するコメント。 前回の速報でも少し触れましたが、いろんな方から連絡をいただきましたので、ここに経緯を記しておきます。 (4/15) 名古屋中日新聞の記者から、名古屋港水族館で卵から飼育したアカウミガメが産卵し、年齢の分かった個体の産卵が確認されたのは世界初とのことだが事実か、との照会の電話が入る。それに対して、亀崎が対応し、姫路水族館や南知多ビーチランドでの前例があるので世界初ではないと説明。(4/16) 中日新聞以外の新聞社、特に共同通信はこのニュースを世界初と下記の通り配信したらしい。 ******************************* ○共同通信(4/16) 名古屋港水族館(名古屋市港区)は15日、同水族館で生まれ、飼育していた12歳7カ月のアカウミガメが産卵したと発表した。正確な年齢が分かっているアカウミガメの産卵が確認されたのは世界で初めてという。絶滅危惧(きぐ)種に指定されているアカウミガメの生態には謎が多く、同水族館は「生涯で卵を何個産むのかなど、個体数を守るための大変貴重なデータとなる」と話している。アカウミガメの産卵年齢はこれまで、6−20歳くらいと考えられていた。今回産卵したのは1992年7月に愛知県豊橋市の海岸で見つかり、同水族館に移された卵から同年9月にふ化したカメ。15日未明に118個の卵を産んだ。(共同) ******************************* この記事を載せた新聞は多かったようで、高知や鹿児島などから誤りを指摘する電話が複数件あり、さらに、記事を配信した共同通信にも何らかの問い合わせがあったようで、当会に問い合わせが入る。これに対し松沢が対応する。翌日、次のニュースが配信されるが、掲載を確認したのは産経新聞のみ。 ******************************* ○産経新聞(4/17)より 名古屋港水族館(名古屋市)で生まれ、飼育中の12歳7カ月のアカウミガメが産卵したが、年齢が特定できるアカウミガメが水族館で産卵した例が過去にもあったことが16日分かった。特定非営利活動法人(NPO法人)の日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市)などによると、愛知県美浜町の南知多ビーチランドでは、沖縄県で生まれたアカウミガメが1998年に17歳11カ月で産卵。兵庫県姫路市の市立水族館でも、徳島県の海岸で見つけた卵からふ化したアカウミガメが2001年に17歳7カ月で産卵したという。名古屋港水族館は15日、「年齢が正確に分かるアカウミガメの産卵の確認は世界的にも例がない」と発表していた。(共同) ******************************* 2回目の産経新聞の記事では、まるで我々が記事に文句をつけたような形になっており、当方は対応に時間は割かれるわ、何となくイジワルNPOのように世間からは思われるわ、どうも後味がすっきりしなかった「世界初」事件でした。それにしても皆さん、新聞やマスコミの嘘に対してどのように対応すればいいと思いますか? 細かなことに一々文句をつけるのも大人気ないし、時間も無駄です。でも、一般に嘘が伝えられるのも問題ではあります。悩むところです。(文責 亀崎) ●ウミガメ速報05−13(5/2) ******************************* 静岡新聞(3/25)より 希少な動植物を保護するため県は25日、県立自然公園条例に基づき、4つの公園別に動物8種と植物567種を規制対象とする告示を行う。規制された動植物を許可なく無断で採取したり捕獲した場合、6月以下の懲役または50万円以下の罰金となる。県は自然公園指導員の巡視活動を重点的に行うとともに、県民への周知を図っていく。対象は浜名湖と御前崎遠州灘、日本平、奥大井の各県立自然公園の特別な保護が必要な特別地域。植物は昭和49年以来の見直しで、従来の属中心から種を単位に指定した。絶滅が危ぐされる種だけでなく、乱獲の被害が報告されているハマボウフウや、景観構成上重要な種であるスカシユリなども指定となった。今回初めての指定となる動物については、絶滅の恐れがあり緊急に指定する必要のある種を対象とした。具体的には、マニアによる捕獲が危ぶまれるアカイシサンショウウオや、卵が盗掘の被害を受けやすいアカウミガメなど。他法令で保護の手当てがされている種は対象外となった。平成14年の自然保護法改正とともに、昨年度末に県版レッドデータブックが刊行されて絶滅が危ぐされる動植物が明らかになったことを受け、今回の指定となった。県は希少動植物の保護のために専門家らに意見を聞き、規制する対象種を決めた。 ******************************* 鹿児島県出水農林水産事務所薩摩川内市駐在 宍道弘敏さんより(4/12) 標識のついたウミガメが見つかりましたのでお知らせします。再捕日:2005年3月12日、再捕者:塩田浜男さん、再捕場所:鹿児島県甑島西崎沖、状況:混獲(磯建網)、サイズ:曲甲長45cm、曲甲幅32cm、標識:JPN29264、生死:死、処置:投棄、事務局より:本個体の履歴です。混獲・放流日:2003年1月29日、放流場所:沖縄県宜野座村漢那漁港、状況:混獲(定置網)、種:アオウミガメ、サイズ:標準直甲長45.2cm、最小直甲長44.2cm、直甲幅38.4cm、体重11.1kg、放流者:林 亮太さん・平手康市さん。 ******************************* 鹿児島県山下若三さん・屋久島うみがめ館 大内在絵さんより(4/16) 標識のついたウミガメが見つかりましたので、お知らせします。再捕日:2005年4月15日夕方、再捕者:山下若三さん、再捕場所:鹿児島県三島村黒島片泊 南の方、砂浜は無いところ、状況:混獲(エビ網)、夕方に網を引きあげたら、網の中でぐるぐる巻きになって死んでいた 網をかけていたところは水深20m位のところ、サイズ(目測):甲長50cm、甲幅40cm、標識:JPN44010・44009、生死:死、処置:投棄、事務局より:本個体の履歴です。混獲・放流日:2004年12月6日、混獲場所:長崎県生月島 松本定置、放流場所:長崎県生月島漁協前、種:アオウミガメ、サイズ:甲長37cm、放流者:海の中道 宮地勝美さん。以下、再捕者の山下若三(やました わかみ)さんの話。・標識が網にひっかかっていた(網の目10cmぐらい) ・エビ網にちょこちょこかかる。大抵、生きていてそのまま逃がす。普段は、早朝にかかっているよう。今回は死んでいたから、夜中にかかっていたのかも。・夏ごろよく入り江にウミガメが顔を出す。この辺りは砂浜がないので、産卵にきているのではないと思う。 ******************************* 紀伊民報(4/20) 本州で有数のアカウミガメの産卵地「千里の浜」を抱えるみなべ町の教育委員会には、産卵シーズン(5〜8月)を控え、早くも県外の団体から観察の申し込みが届いている。町教委はウミガメを保護するため、個人やグループ、団体すべての観察について届け出制をとっている。19日現在、申し込んでいるのは大阪や奈良、兵庫県の高校やNPOなど3団体。 千里の浜は1964年に産卵地として県文化財に指定された。しかし、90年ごろをピークに上陸・産卵が激減している。81年から観察を続けているみなべウミガメ研究班(後藤清代表)によると、90年には上陸900回、産卵328回だったのが、昨年は上陸286回、産卵92回と、いずれも15年前の記録を3分の1も下回った。 観察できるのは、産卵と穴埋め作業の40〜60分間。産卵が始まると静かにしていれば、アカウミガメが海に引き返すことはないという。ウミガメは光に敏感なため、産卵中などごく一部を除き、懐中電灯などのライトの点灯を禁止している。また、見学者が勝手に浜を歩き回らないよう、調査員が指示を出すまで浜への立ち入りを制限している。 昨年、観察会は9回開かれ、延べ約540人が訪れた。このほか、家族連れや小グループなどを合わせると、約1000人に上るという。 千里の浜での調査については、同研究班と共に、90年から12年間、京都大学が参加。02年からはNPO団体・日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市)が同大学に代わって続けている。同協議会は、シーズン中に4人が町内に滞在し、夜間から明け方まで延長約1・3キロの同浜を巡回する。同町は調査員を補助し、観察活動を支援している。 後藤代表(76)は「見学者が来れば来るほど困るのは事実。でも、自然に触れるのは大切なこと。大人にも子どもにもウミガメ観察をきっかけに自然環境の大切さを知ってもらいたい。見学者はマナーを守り、調査員の指示に従って下さい」と話している。 ******************************* 沖縄国頭村 嘉陽宗幸さんより(4/26) 沖縄島北部の国頭村で今年初産卵です。4月26日の早朝に伊地の浜で、アカウミガメの初産卵を確認しました。同浜では前日に初上陸がありました。沖縄本島も産卵期突入です。 ******************************* 事務局より:今回、大きな事故を起こした列車は、事務局のもよりの駅にも停車するので、他人事ではありませんでした。しかも、ほんの少しですが名鉄電車の車掌を経験した私は、いろんなことを考えてしまいました。事故を引き起こした大きな原因の一つは他社との競争にあることは間違いなさそうです。確かに競争によって、質の高いものを、安価で入手できるシステムが備わり、それが豊かさにつながることに異を唱えるつもりはありません。しかし、質というものには様々な側面があり、特に人の命に関係する質は一般には見えにくいものが多々あります。つまりその部分が軽視されていても、一般の目に見えないのです。昔に比べたら国際線の飛行機は安くなりました。昼の定食も安くなりました。「競争」のおかげです。でも、目に見えない質の低下はないのか? 多分、今のままでは何か起こるまで見えてこないのでしょう。「競争」をあまり賛美するのは問題です。亡くなった若者の中に、去年、私が講義をする予備校で学んでいた大学生もいたそうです。御冥福を祈ります。 (文責 亀崎) ●ウミガメ速報05−14(5/5) ******************************* 紀伊民報(4/21) 新宮市王子ケ浜の2004年度のアカウミガメの産卵数が激減し、過去最低レベルに落ち込んだことが分かった。全国的には増加しており、台風や熊野川の砂利減少などで、砂浜がやせたのが原因とみられる。新宮市海ガメを保護する会の速水政夫会長は「世界遺産の地にふさわしい環境保護が必要」と、県などに海岸浸食対策を要望している。 同会によると、04年度は6月中旬からアカウミガメ延べ4匹が王子ケ浜に上陸、うち2匹が190個を産んだ。03年度の15匹、1609個に比べると激減している。調査記録の残る過去16年間で、2番目に少ない。 速水会長は「堤防工事という特殊要因があった産卵ゼロの年を除くと、調査している30年間で最も悪い」としている。 近畿地区自然保護事務所熊野支所によると、同じ吉野熊野国立公園内の三重県紀宝町、熊野市では04年度に数匹が上陸したが、産卵はなかった。 昨年は相次ぐ台風の高波で砂浜が流失、砂利が粗くなり、産卵に適した場所が減った。加えて、速水会長は「熊野川のダムと砂利採取が最大の原因で、新宮から三重県側までの一帯の浜がやせた」と川の開発を主な理由に挙げている。 同会の調査では、40匹、1500個前後の産卵があった1990年代前半に比べると、砂の厚みがほぼ半分、波打ち際から堤防までの幅は3分の2に減ったという。 同会は浜を復元するため、砂利や砂を投入するよう県に要望を続けている。昨秋は新宮漁協、地元王子町内会と3者連名で県、県議会、市などに陳情書を提出した。陳情書は「熊野川と海岸が大きな打撃を受けている」として、ウミガメの産卵数の減少と海岸浸食の因果関係を指摘している。 全国ウミガメ協議会によると、04年度のウミガメの産卵は、全国で4854回(前年度同期比335回増)。うち県内は最大の産卵地みなべ町で増加したものの、全体で100回(同14回減)にとどまった。南九州で増加、紀伊半島や四国では減少の傾向だった。 ウミガメ協議会の亀崎直樹会長は産卵減の理由について「局地的に見ると、カメがやせた浜を避けるのも一因。ただ、日本の東部全体で減った理由ははっきりしない」と話している。 一方、王子ケ浜を管理している県は、地元の要望を受け、台風被害のあった01年から02年にかけ浸食状況を調べたものの、今後の調査は予定していないという。海岸への砂の投入は海水浴場や防災の関連事業などに限られており、県管理整備課は「自然環境の保全を目的にした事業の例はまだない」と話している。 ******************************* 毎日新聞(4/21) ウミガメの産卵シーズンを迎え、環境省は5月1日から和歌山、三重両県の太平洋に面した吉野熊野国立公園にある二十数キロの海岸への車両乗り入れを規制する。新宮市の王子ケ浜(長さ約3キロ)と三重県熊野市、御浜町、紀宝町、鵜殿村にまたがる七里御浜(同約20キロ)。毎年、アカウミガメが産卵のため上陸する。新宮市海ガメを保護する会の調べでは、昨年は王子ケ浜に4頭上陸し、2頭が産卵した。釣り客などの車やバイクの乗り入れが増えたため98年5月、環境庁(当時)はウミガメ保護としては全国で初めて規制に踏み切った。自然公園法に基づき罰則規定もある。ウミガメの産卵・ふ化が終わる9月30日まで。新宮市の同省近畿地区自然保護事務所熊野支所は期間中、県、市町村、関係団体と合同パトロールをする。 ******************************* 福岡県津屋崎 上田清成さんより(4/22) 4/22、午前6時30分頃、恋の裏海岸にて、赤ウミガメの死骸を発見しました。発見者は三苫力さんと西住成夫さんです。海岸を散歩中に波打ちぎわにて発見されました。発見日:2005.04.22 AM6:30位、発見場所:福岡県福津市津屋崎恋の裏海岸にて、発見者:三苫力さん・西住成生さん、特徴:体には欠損無し。口中にも異常無し。標識:無し、サイズ:直甲長 750mm、直甲幅 597mm、頭幅 157mm、全長 1056mm、処置:解剖。 ******************************* 小笠原海洋センター 山口真名美さんから(4/22) 本日、父島ブタ海岸地先にて、アオウミガメのオス(交尾中)が地元の漁業者、登地修氏によって捕獲されました。サイズは以下の通りです。直甲長874mm、直甲幅727mm、体重97.8kg。この個体には右後肢に標識JPN15471が装着されていました。事務局より:確認したところ、屋久島うみがめ館・大牟田一美氏へ送付した番号であることをが分かりました。以下は大牟田氏による放流時の情報。この個体は、1998年7月3日に屋久島一湊(いっそう)の定置網にて捕獲され、同日中に田舎浜から放流したものです。捕獲時のサイズは以下の通りです。直甲長844mm、直甲幅715mm、体重80kg。 ******************************* 東京都三宅支庁 水産係 大澤さん・三宅島漁協 村上孝さんより(4/26) 標識のついたウミガメが見つかりましたので、お知らせします。再捕日:2005年4月15日、再捕者:三宅島漁協 村上孝さん、再捕場所:東京都三宅島ミノワ、状況:混獲(イセエビの刺し網)、サイズ(目測):甲長60cm、標識:26286・26287、生死:死、処置:投棄、事務局より:本個体の履歴です。ふ化年月日:2001年7月〜9月、標識:W26286(左後肢)・W26287(右後肢)・I25924(左前肢)、放流日:2002年8月24日、放流場所:東京都小笠原村父島 大村海岸、種:アオウミガメ、サイズ:標準直甲長22.8cm、直甲幅19.0cm、曲甲長:24.3cm、曲甲幅21.5cm、体重1960g、放流者:小笠原海洋センター 山口真名美さん、備考:まもなく4歳になるアオウミガメでした。 ******************************* 徳島新聞(4/26)より アカウミガメの上陸シーズンを前に、徳島県日和佐町は26日、本年度のウミガメ保護対策協議会を同町役場で開き、シーズン中の交通規制や産卵見学時間などを確認した。町職員や観光、商業関係者ら協議会員12人が出席。同町日和佐浦の大浜海岸への立ち入り規制を例年通り5月20日から8月20日までとし<1>海岸への立ち入りは午後7時半から午前4時まで禁止<2>海岸沿いの町道への車の乗り入れは午後8時から午前4時まで禁止−などの規制内容を申し合わせた。 ******************************* 事務局より1:うれしいニュースをお届けします。私の教え子で、佐賀でウミガメをしている福田径子さんがこの5月7日に御結婚されます。お相手は長崎県平戸の沖にある度島という小島の漁師さんで赤木正幸さんです。私は嬉しくて嬉しくてたまりません。長崎空港からカーナビ付きのレンタカーも予約しました。祝ってきます。尚、式場は下記の通りです。平戸海上ホテル観月館、平戸市大久保町2231−3、電話0950−22−3800.尚、伝言・祝辞などこのアドレスにいただきましたら、亀崎が御本人に届けることをお約束いたします。すばらしい祝辞は、私の祝辞の中で引用し紹介させていただくかもしれません。 ******************************* 事務局より2:今年も徳島県のアカウミガメの上陸・産卵調査を徳島県からの委嘱で実施します。ただいま、調査を実施していただける方を募集しています。四国の他県にお住まいの方でも、海岸をみてやろうという方がおられましたら是非ご参加ください。尚、調査を開始するに当たって下記の通り会合を開きます。興味のおありのかたは、どなたでもご参加下さい。●ウミガメ調査連絡会議開催日時 2005年5月28日(土) 13:00〜17:00 ●開催場所 海南町「まぜのおか」 多目的室 TEL :0884-74-3111 HP :http://www.kaifu.or.jp/、交通:JR浅川駅より徒歩約20分、尚、会議終了後「まぜのおか」にて海の幸バーベキュー(ワリカン)を開催予定です。宿泊も「まぜのおか」のコテージ(¥5000以内)で可能です。申込みは事務局まで。(文責:亀崎) ●ウミガメ速報05−15(5/16) ******************************* 福岡県 尾上和久さんより(4/22) アオウミガメ(♀)のストランディングを発見しましたので、メール致します。発見日:2005年4月20日、発見場所:長崎県五島市三井楽町長崎鼻近くの海岸、発見時の状態:海岸に裏返った状態で死亡。頭部、足などすべて有り。体はガスで膨らんでいて、やや腐敗臭がした。体には数箇所穴が開いていた。発見時カラスが20羽ほど死体周辺に集まっていたことから、カラスが突いたものと思われる。頭部の一部は骨が露出。目はカラスが食べたのか、両眼とも無かった。タグは金属、プラともに無し。標準直甲長90cm程度、甲幅不明。 ********************************************* 事務局、石原孝より(4/28) 高知県室戸市高岡の杉尾神社前の海岸でウミガメが打ちあがっていると元大敷乗りの中島ゆうじさん(67才)より連絡を受け、協力調査員の山下傑さんと確認してきました。種:アカウミガメ、性別:♀。腐敗進行、パンパンに膨らんでいた。タグなし。直標準甲長75.5cm、直甲幅57.3cm ******************************* 中日新聞(4/28)より 回遊ルートの追跡のため、太平洋上に放流するアカウミガメの子どもを積んだ県立三谷水産高校(蒲郡市三谷町)の実習船「愛知丸」が二十七日、同市の蒲郡港竹島埠頭(ふとう)を出航した。乗船する生徒たちもカメの飼育ケースの清掃や放流に協力する。名古屋港水族館(名古屋市港区)が飼育し、電波発信機を付けた甲長三十五センチほどの四十匹をハワイ近海で放流する。ウミガメは房総半島沖からハワイ周辺まで渡ることが判明しており「米国西海岸やメキシコへの回遊を追跡したい」と同館は期待している。生徒も子亀が入ったプラスチックケースの清掃や五月二日ごろの放流作業を手伝う。三年生の竹内良介君(17)=蒲郡市三谷北通=は「運航の仕方だけでなく、ウミガメの生態も学びたい」と意欲的に話した。愛知丸には、生徒二十九人と船員ら計五十六人が乗船。放流後にホノルルや下関、新潟、函館などでマグロ漁業の実習や造船所の見学を重ねた後、七月七日に蒲郡港に帰港する。 ********************************************* 神戸市須磨水族園 大鹿達弥さんより(4/29) 4月29日(金)、神戸市の須磨沖合でタイマイが保護されました。神戸市垂水区塩屋在住の真家清仁さん(47)がぐったり浮いていたタイマイを保護し、須磨海浜水族園に持ち込んだ(タイマイは収容後、回復しています)。※参考:保護された時の須磨の表面海水温は15.5℃。種:タイマイ、SCL:468mm、SCW:370mm、BW:8.8kg(かなり痩せが目立つ) ******************************* 新入会員の西島宏樹さんより(5/2) 熊本県玉名市で育ちましたが、私が中学生の時までは(45年程前)、アカウミガメが菊池川の西の鍋海岸に産卵にきていました。年に3−4回は来ていたと記憶しています。卵は半分とって、生で食べました。親ガメも大きくない個体は食べる人もいたようです。今はまったく産まないようです。 ******************************* 長崎県 中浦ひさのさんより(5/5) 標識のついたウミガメが見つかりましたので、お知らせします。 再捕日:2005年5月5日、再捕場所:長崎県西海市崎戸町地先の刺し網、状況:混獲、サイズ:不明、標識:JPN39883、生死:死、処置:投棄、事務局より:本個体の履歴です。放流日:2005年4月4日、放流場所:鹿児島県川辺郡笠沙町野間池白瀬定置網、種:アオウミガメ、標識:JPN39882・39883、サイズ:標準直甲長45.2cm、最小直甲長43.7cm、直甲幅37.3cm、曲甲長46.3cm、曲甲幅42.0cm、放流者:宮内 叶さん ******************************* 事務局 室戸駐在 仲村貴生より(5/11) 室戸市椎名大敷網にて、アカウミガメ(♀)の再捕がありましたのでお知らせします。再捕日:2005年5月11日、最捕場所:高知県室戸市椎名大敷 標識ジャンボプラスチックタグ(青):42015・42016 生死:生 処置:港に持ち帰り計測後、新たにインコネルタグ48060・48061を装着し、同日、港より放流。最捕時の個体情報:標準直甲長835mm、直甲幅645mm、本個体の履歴:混獲日:2004年7月5日 混獲・放流場所:三重県尾鷲市の早田大敷網にて混獲、調査者:三重大学「かめっぷり」、放流日:2004年7月6日、尾鷲での個体情報:標準直甲長829mm、直甲幅651mm、体重88kg、その後、2004.7.20和歌山県有田市逢井漁協定置にて再捕。発見者江川組合長。 ******************************* 徳島県牟岐町 大梅謙治さんより(5/12) 今朝、徳島県牟岐町 松ヶ磯にて産卵を確認しました。以下は徳島新聞より:徳島県内で今年初めてアカウミガメの上陸・産卵が十二日早朝、牟岐町灘の松ケ磯海岸で確認された。上陸・産卵とも県内での初確認は、昨年より四日早い。十五年前から同海岸で監視ボランティアをしている県自然観察協力員の大梅謙治さん(55)=同町灘、町職員=が、近くの住民から電話連絡を受け出向いた午前六時前、産卵直後のアカウミガメを見つけた。甲羅の長さ約一メートル、幅約七十センチの大型。波打ち際から約十五メートル離れた砂浜に穴を掘り、百三十九個の卵を産んでいた。間もなくUターンし、海に帰った。県が委託しているNPO法人日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市)の調査によると、県内では昨年、二市六町の計二十一海岸で百十八匹が上陸。うち五十三匹が産卵している。 ******************************* 鹿児島県 宮内叶さんより(5/12) 標識の付いたアオウミガメが再捕されました。再捕日:2005年4月26日、再捕場所:鹿児島県笠沙町野間池白瀬定置網、状況:混獲、サイズ:標準直甲長76.7cm、最小直甲長76.4cm、直甲幅61.5cm、曲甲長82.3cm、曲甲幅73.3cm、標識:JPN42147・42146、生死:生、処置:放流、事務局より:このアオウミガメを事務局で調べてみたところ、3回目の混獲であることがわかりました。今までの混獲履歴です。1回目:放流日:2004年7月19日、放流場所:鹿児島県笠沙町野間池白瀬定置網、種:アオウミガメ、標識:JPN42147・42146、サイズ:標準直甲長75.7cm、最小直甲長75.4cm、直甲幅59.0cm、放流者:宮内 叶さん、鹿大カメ研、2回目:放流日:2005年3月4日、放流場所:鹿児島県薩摩川内市下甑長浜、種:アオウミガメ、標識:JPN42147・42146、サイズ(目測):甲長1m、甲幅60cm、 放流者:前田潤さん。 ******************************* 事務局より:赤木正幸さん、径子(旧姓、福田)さんの披露宴に出席するため長崎県平戸の度島(たくしま)に行ってきました。馴れ初めも、長崎の引地さんに聞いてきましたので紹介します。鹿大ウミガメ研究会が鹿児島県野間池から放流したアオウミガメが平戸で捕獲されました。連絡をいただいた綾香水産さんの定置網では時々ウミガメが捕れるとのこと、長崎の引地さんと佐賀の福田さんに行ってもらうことにしました。そこで、福田さんと会った綾香さんが、友人の赤木さんを紹介して、今回の運びとなったとのこと。まさに、ウミガメの結んだ縁でした。それにしても、度島で夜に行われた披露宴は、式三番という詠いに従って行われ、島の風習が見事に残された宴で感激しました。翌朝、ご夫婦が操船する船で島を一周してもらい、平戸に戻ってきました。崖の上でミサゴが巣をつくり、ヒナがないていました。近頃では、予算の獲得や政治の出汁に利用されることの多くなったウミガメですが、この爽やかな話が彼らにも伝わればいいのですが・・・。(文責、亀崎) ●ウミガメ速報05−16(5/20) ******************************* 徳島県 石川 侃さんより (4/17) ウミガメを見ましたので、報告致します。種:アオウミガメ、発見日時:2005年4月17日午前10時頃、発見場所:高知県室戸市吉良川漁協のタンク内、標識はついていませんでした。釣り人が釣り上げたので、持ち帰り、その日のうちに海へ放流したとの事です。 ******************************* 共同通信(4/28)より インド洋のモルディブ近海に生息する海亀の一種、タイマイの成長速度が1998年から6年間で、5分の1に落ちていることが日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市、亀崎直樹会長)と現地の非政府組織(NGO)、バドウパイロットプロジェクトの調査で28日までに分かった。98年に世界的に起きた海水温の上昇で、この海域のサンゴ類の大部分が死滅、タイマイが好んで食べる海綿が減ったのが原因とみられる。タイマイは、海亀の中でも特に絶滅の危険が高いとされており、亀崎会長は「多くの海域で同じことが起きていると考えられ、個体数が減少する恐れがある。海の生態系の基盤であるサンゴの復元や保全を進めるべきだ」としている。 ******************************* 日馬プレス(4/28) マレーシア漁業開発局によると、国内でのウミガメ卵の商取引および消費が2010年までに禁止となる見込みだ。これは漁業法1985下で検討中のウミガメ保護法に盛り込まれる予定。同局によると、現在漁師やトレンガヌ州政府などから意見聴取の段階だという。トレンガヌ州では既にウミガメ卵の商取引及び消費は禁止されているが、パハン州や首都圏では禁止されてはいない。同局のスカルノ・ワギマン博士は「ウミガメの卵を食べる伝統があることは理解しているが、種の保護のために止める時にきている」と述べ、理解を求めている。また「消費禁止令について話すこともタブーだったが、ウミガメの卵を食べるのは年輩層に限られ、若い世代は新法を受け入れてくれる」と自信を示した。 ******************************* 西表島鈴木祥平さんより(5/9) 西表島のミミキリの浜で上陸跡がありました。ピットもあり産卵していると思われます。ミミキリの浜のほぼ中央部で、4月9日の上陸跡より月が浜方向へ10mほどの地点です。 ******************************* 静岡新聞(5/10)より 国指定天然記念物「御前崎のウミガメ」の産卵期を迎え、親亀の上陸をいち早く見つけようと10日早朝、アカウミガメ保護監視員(渡辺享代表)の砂浜巡回が始まった。昨年の初上陸は5月26日。今年は「海水温が低く少し遅れそうだが、5月中には初上陸しそう」(渡辺代表)。巡回は9月末まで毎日行う。巡回は監視員5人が海岸線を五地区に分けて1時間ほど歩き、アカウミガメが産卵場所を求めてはった跡を探す。産卵を確認次第、卵を近くのふ化場に移し、野生動物や人間の危険から守る。巡回に伴い、孵化場内の掲示板「アカウミガメ情報」も今年初めて更新し、上陸、産卵頭数ともゼロと書き込んだ。今後は毎日更新する。 ******************************* 西表島 鈴木祥平さんより(5/12) 本日12日にミミキリの浜を歩いたら3ヶ所に上陸跡を確認しましたので、報告します。 3ヶ所の内1ヶ所に植生帯の中にボディピットのような跡がありました。 あとの2ヶ所は上陸のみと考えられます。 ******************************* 日和佐町 藤井隆司さん・浜崎敏明さんより(5/13) 5/7(土)に藤井さんが明丸の浜へ行った際、上陸跡らしきものを発見。日数が経過していたようで、上陸跡はかなりうすくなっていた。今回は上陸とカウントしなかったそうです。また、浜崎さんは、5/11(水)頃、明丸の浜で上陸したようで、今日(5/13)、確認に行く予定です。 ******************************* 鹿児島大学ウミガメ研究会 武内有加さんより(5/16) 昨日、鹿児島県吹上浜で初上陸産卵を確認しました。比較的新しかったので、5/13(金)か14(土)に産卵したもののようです。 ******************************* マル昌水産小村昌治さん、鹿児島県水産技術開発センター田中耕治さんより(5/16) 標識のついたウミガメが見つかりましたので、お知らせします。再捕日:2005年5月14日A.M.8:00〜10:00、再捕場所:鹿児島県薩摩川内市鹿島町吹切、状況:混獲(大型定置網)、サイズ:タタミ半畳ぐらい、標識:JPN29590、生死:生、処置:そのまま放流、翌日(5月15日)のA.M.8:00〜9:00ごろにまた入網しており、そのまま放流しました。事務局より:本個体の履歴です。放流日:2004年5月20日、放流場所:宮崎県宮崎市住吉海岸、種:アカウミガメ、性別:メス、標識:J29590(左前)・I27574(右前)、サイズ:甲長94.3cm、直甲幅72.9cm、放流者:宮崎野生動物研究会 竹下 完さん。 ******************************* 高知県 錦織漁業協同組合 前田一さんより(5/17) 標識のついたウミガメが見つかりましたので、お知らせします。再捕日:2005年5月17日、再捕場所:高知県須崎市双子岩近く、状況:混獲(定置網)、サイズ:不明、標識:JPN44524、生死:生、処置:そのまま放流、事務局より:本個体の履歴です。放流日:2005年5月10日、放流場所:高知県室戸市三津漁港、種:アカウミガメ、性別:メス、標識:J44523(左前)・J44524(右前)・I48058(左後)・I48059(右後)、サイズ:標準直甲長71.1cm、最小直甲長70.9cm、直甲幅57.4cm、曲甲長72.0cm、放流者:協力調査員 戎井邦彦さん・事務局 仲村貴生 以下、連絡者の前田一さんのお話。去年も1回、標識のついたウミガメが、数年前には発信機のついたウミガメが入網したことがあります。 ******************************* 事務局より:なんとなく和む話を一つ。先週、平戸に教え子の結婚式に出かけた話は報告しました。その帰り、平戸の漁協が市を出しているとの話でちょっと立ち寄りました。ウニが口開けとのことで、ビールを一缶だけ飲みました。ところが、あちらこちらから「昨日の赤木さんとこの結婚式で会いましたね」と、ビールは飲まされるは、イカは出てくるは・・。レンタカーで長崎空港までいかなければならないので、草々に逃げ出し、丘を登りザビエルの教会で酔いをさましていました。教会から風情のある石畳の道が続いており、そこをフラフラと歩いて降りているときのことです。向こうからおばあさんが上ってきます。「こんにちは。坂道は大変ですね?」「兄さん、どこかでお会いしましたね?」「ええ? そうでしたっけ?」「どこから来なさったね?」「大阪からです」「大阪には娘も孫も住んでいます。よろしく伝えてくださいね。」「はあい。わかりました。よろしく伝えます。」 この会話がすれ違いざまに自然に行われたのです。なんとなく心地よく、世の中にはこんないい加減な契約があってもいいかな、と思ったのです。あちらこちらから産卵の報告が届いております。また追ってお知らせします。(文責、亀崎) ●ウミガメ速報05−17(5/24) ******************************* 千葉 中村周史さんより(4/24) 千葉県和田町和田白渚海岸にウミガメの死体が打ちあがっています。事務局より:この情報に対し、千葉にいた水野と岩本が現地で調査しました。日時:2005年4月24日、場所:千葉県和田町和田白渚海岸、発見者:中村周史さん、種:アカウミガメ、性別:雄(尾部に伸長見られず生殖腺及び性器より判別)、測定値:曲甲長:706、採取物:DNA用サンプル、胃内容物、生殖腺、備考:解剖後埋設。 ******************************* 沖縄島 真栄田海亀プロジェクト ペイン留美さんより(5/17) 5月16日深夜恩納村塩屋の浜で今年初のアカウミガメの産卵がありました。翌朝の採卵で99個確認しました。いよいよシーズン突入です、皆さん頑張りましょう! ******************************* 中日新聞(5/18)より 国指定天然記念物「御前崎のアカウミガメ」の今年初めての産卵が十七日、御前崎市佐倉の海岸で確認された。昨年より九日早いが、ほぼ平年並み。今年は六月中旬より七月末にかけてピークを迎える。産卵場所は波打ち際から四十メートルほど上がった深さ四十五センチほどの砂の中。市ウミガメ保護監視員の大池良一さん(73)が砂浜に残った足跡をたどり、産卵場所を見つけた。慎重に掘り出したところ、ピンポン玉状の百二十五個がみつかり、海岸沿いのふ化場に移された。監視活動は今月十日にスタート。五人の監視員が、約十二キロの海岸線を分担して見回っている。保護された卵は順調に育てば七月下旬にもふ化する。御前崎海岸では昨年度百九十二頭が上陸し、内九十五頭が一万六百六個の卵を産んだ。ふ化した子ガメは五千五百五十一頭で五千四百六十一頭が放流された。 ******************************* 西表島 鈴木祥平さんより(5/19) 5/16 西表島ミミキリの浜(IR-32B)にて上陸がありました。5/19にはありませんでした。 ******************************* 徳島新聞ニュース(5/19)より 阿南市椿町の蒲生田海岸で十九日早朝、アカウミガメ一匹が産卵したことが分かった。同海岸での産卵確認は今年初めてで、昨年より十一日早い。徳島県内では二例目。産卵したのは、同海岸の中央付近の砂浜で、堤防から海側に約十メートルの地点。海から一度、堤防まで行き、海の方に戻って産卵している。残された足跡の幅は九十二センチ。岡本喜和子さん(57)によると、甲羅の長さが約七〇センチ、体重約九〇キロの中型で、産卵時刻は同日午前零時前後と推定される。産卵跡は、市教育委員会の委託を受けて調査している岡本増夫さん(78)=同、農業=が同日午前六時ごろ発見。前日からの雨で足跡が消えかかっていたが、砂が盛り上がった個所に棒を刺して卵があることを確認した。 ******************************* 宮崎日日新聞(5/18)より 日南市平山の風田浜で十七日朝、県の天然記念物に指定されているアカウミガメが上陸 、卵八十四個が確認された。同市では今年初めての確認。産卵は八月上旬まで続く。同市アカウミガメ保護監視員の桑田守さん(54)=同市平山=が、同日早朝に見つけた。桑田さんによると、ふ化は七月末になる見込みで、稚ガメは海に帰す。 波に流されるなどの被害から守るため、卵は同市風田の市営ふ化場に移された。同市社会教育課によると、昨年は七十頭が上陸、四十二頭が四千五百四十四個の卵を産んだ。 このうち55%の二千五百十二個がふ化した。 ******************************* 沖縄タイムス(5/18)より 西表島西部のトゥドゥマリ浜(月ケ浜)でウミガメの産卵を調査している「西表の海亀を守る会」は十五日夕、アカウミガメのものと思われる卵を確認した。同浜での卵の確認は二年ぶりだが今回は、これまで確認されていた場所とは違う所に産卵。同会は二〇〇四年四月に近くにオープンしたリゾート ホテルの影響を懸念しており「ホテル建設が産卵行動に影響を及ぼしていると思われる」と説明する。同ホテルをめぐっては〇三年七月に、自然環境への影響を懸念した住民らが建設差し止めを求めて提訴。しかしホテルがオープンしたため住民らは〇四年営業差し止めを求めて再び提訴し、現在も係争中。同浜では、五月中旬ごろから十月にかけてアカウミガメやアオウミガメの産卵が確認されている。 ホテルが建設されたのは浜の西側で、産卵地は目の前。同会によると、建設前年は西側五カ所で 産卵があったが、翌年のオープン初年は確認されなかった。二年ぶりに産卵が確認された今年は、これまでと違い浜の東側、つまりホテル建設地と反対側で産卵が見つかった。衣斐継一会長は「産卵時期、ウミガメはとても神経質になっており、少しでも人の気配がすると上陸しない。昨年から産卵が減少しているのは、ホテル建設が影響しているのでは」と話す。これまで西側で確認された産卵が東側になったことについて同会の伊藤正孝さんは「砂浜は広くても、掘ったところに木の根が張り出していないなど産卵に適した条件を満たす場所は少ない。西側は最適な産卵地だったが、ホテル建設で東側での産卵を余儀なくされたのではないか」と推測。「この状態が続けば、いつかはこの浜で産卵がなくなる可能性もある」と危惧した。 同会は昨年五月、ホテルに対し、ウミガメの産卵に配慮するための遮光対策などを求める要望書を提出。今後も継続してウミガメへの影響を調査していく。ウミガメ対策についてホテル側は「係争中であり、個々の取材へのコメントはできない」としている。 ******************************* 事務局より:各地で産卵が始まったようです。昨年の津屋崎会議でのデータの取りまとめで明らかになったように、日本で産卵するアカウミガメは九州南部や屋久島では増加、それ以外の場所では伸び悩んでいるのが近年の状況です。特に、徳島の減少傾向は他の本州の産卵地と比べても、顕著なようです。その原因を探る目的もあって、日本ウミガメ協議会では高知県室戸市の定置網と共同で調査を開始しましたが、どうやら室戸と徳島のカメの関係もそう強そうではありません。ウミガメの生態を明らかにするパズルはまだまだ完成に近づきそうではありません。(亀崎直樹) ●ウミガメ速報05−18(6/2) ******************************* 志布志湾 大和隆信さんより(5/20) 志布志湾では上陸産卵が遅れています。私が予想する原因が正しいのなら、日向灘から土佐湾が同じように遅れていると思いますがいかがでしょうか。志布志湾ではここ数年無かった状況として、東串良から志布志方面への潮流が春先から続いています。その顕著な影響は、田原川と菱田川の二つの河口からの流れが、距離にして500b前後は志布志方面に蛇行していることです。湾内の潮流がこのようになる原因は、豊後水道から流れ出して日向灘沿いに南下する冷水塊です。この南下冷水塊の勢力が近年になく強いことにあると思っています。日向灘沿岸でその勢力が大きいほど、黒潮の流域を沖に押し出すのです。そうして南下してきた冷水塊が志布志湾口の内之浦・火崎にぶつかり湾内に流入し、現地で上り潮と呼ぶ柏原から志布志方面への流れができます。カメたちが乗ってくる黒潮が九州の陸地から離れていることと、温度の低い海水の影響で産卵が遅れているのが今年の太平洋岸だと思っています。ちなみにこの状態はチリメンジャコ漁には最高で、数十年ぶりの豊漁になっています。4/20 ストランディング 雌 76.8×58.4 死因(水死と思われる) 死後2週間以上か 頭骨・左前肢骨が露出。 ******************************* 南日本新聞(5/20)より 絶滅の恐れがあるアカウミガメの回遊を調査している日本ウミガメ協議会(特定非営利活動法人・大阪府枚方市)は18日、笠沙町野間岬で4月13日に放流した雌のアカウミガメが薩摩川内市の甑島近海にいることを確認した。放流から36日間で約800キロ回遊していた。同会は「産卵前のカメの回遊追跡は珍しく、貴重なデータが得られる。発信機をつけたカメを発見したら捕まえずに連絡を」と呼びかけている。雌ガメ(甲長86センチ)は4月9日、野間岬沖約200メートルの定置網に入り込んでいた。産卵のため吹上浜に向かう途中だったらしい。鹿児島大学ウミガメ研究会と協力し、甲羅に発信機を付け放流した。定置網所有の漁業宮内叶さん(58)の妻由起子さん(54)にちなみ「ゆきこ」と愛称を付けた。カメが海面上に出ると、人工衛星が発信機の電波をキャッチ、位置が確認できる。バッテリーの寿命は最長3年間。ゆきこは野間岬から10日間で西に約300キロ泳ぎ、その後甑島近海へ移動。5月8日と18日に里町沖からの電波を受信した。放流から24回受信した。アカウミガメの生態は謎の部分が多く、日本ウミガメ協議会研究員の島達也さん(38)は、「産卵場所を吹上浜から産卵の記録がない甑島に変えたとすると、大変珍しい」と話している。 上記の記事に対し、匿名希望の男性より事務局に電話を頂きました。 南日本新聞の記事を読みました。甑島では産卵の記録がないとのことですが、私は50年ほど前に、甑島里村の市ノ浦という海岸で、たくさんのウミガメが産卵していたことを知っています。卵を掘り出して遊んだ記憶があります。現在は海水浴場になっており、砂浜の大きさも昔より狭くなっています。 ******************************* 徳島新聞(5/20)より アカウミガメの上陸シーズンを迎え、日和佐町は十九日、大浜海岸で立ち入り規制の案内板を設置した。上陸したアカウミガメを保護するのが目的。また本年度の町ウミガメ保護監視員五人も決めた。町職員とウミガメ保護監視員の計十人が、防波堤沿いなど周辺十七カ所に大小四十枚の看板を設置。二十日から八月二十日までの立ち入り規制のほか「周辺でのフラッシュ撮影、花火、大声などの騒音、犬の散歩はご遠慮ください」などの注意点が書かれている。規制はこのほか<1>海岸への立ち入りは午後七時半から午前四時まで禁止<2>海岸沿いの町道への車の乗り入れは午後八時から午前四時まで禁止<3>産卵観察は監視員の指示に従い午後八時から午前四時まで−などとなっている。今シーズンの同海岸への上陸は確認されていない。昨年は六月十日に初上陸し、上陸回数が計十回と、観測記録が残る一九五〇(昭和二十五)年以来、過去最低となった。監視員は規制期間中、ウミガメ保護や上陸の記録、観察者の指導にあたる。監視員は次の皆さん(敬称略)。 浜崎敏明、松原公靖、坂口亮、前山章、西原順也。 ******************************* 伊勢新聞(5/21)より ウミガメの上陸と産卵の時期を迎え、紀宝町のウミガメ保護監視員(萩野進也代表、六人)は十九日夜、同町井田のウミガメ公園で平成十七年度の保護監視活動の打ち合わせ会を開いた。同町がウミガメ保護条例を制定した昭和六十三年から活動が始まった。保護監視員は七里御浜・井田海岸に残ったウミガメの足跡をたどって産卵場所を見つける。人に踏まれないようにくいとロープで囲ったり、波に洗われてふ化できないかもしれない場所にある卵を人工ふ化場に移す。個人で海岸を見回り、六月以降は土、日曜日に組織的に監視する。卵がふ化し、海に旅立つまで二カ月ほどかかる。 ******************************* 徳島県 加島祐二さんより(5/21) 今朝、7時13分頃、徳島県牟岐町砂美の浜で上陸痕跡を発見しました。産卵はしていないもようです。 ******************************* みなべ町 後藤清さんより(5/23) みなべ町千里の浜で初上陸産卵確認の報告がありましたのでお知らせいたします。みなべ町千里の浜に、5月22日初上陸産卵がありました。昨年より20日以上、通年より約10日程度遅れています。特産の梅も成長が遅く、収穫は例年より10日以上遅れるということです。 以下、紀伊民報(5/28)より みなべ町教委は26日、「アカウミガメが22日夜に今シーズン初めて上陸し、産卵した」と発表した。同町の千里の浜は本州で有数のアカウミガメの産卵地。初上陸は昨年より20日、例年より10日遅いという。みなべウミガメ研究班の後藤清代表(76)は「全体的に上陸数が減ってきているので、初上陸が遅い分、上陸数が期待できないかもしれない」と心配する。後藤代表は、1981年からウミガメの上陸・産卵の基礎調査を続けている。今シーズンも5月1日に昼間の調査を開始、6月1日からは毎晩パトロールを行う。23日朝のパトロールで1匹の足跡を発見、産卵の有無を確認し、ふ化の探知機を使う際のマーカーを設置した。ウミガメふ化の適温は、砂中27、28度とされている。現在、同浜の砂中温度は23・5〜24度。産卵した卵は2カ月程度でふ化するという。過去最多の上陸回数は90年の900回、最少は98年の69回。産卵回数の過去最多は91年の348回、最少は98年の29回。後藤代表は「やっと上陸したのでほっとした。過去にも遅い年はあったが、今は世界的に個体数が少ない。まだ2回目の上陸がないなかで、昨年並みの上陸・産卵があるかどうか」と気をもんでいる。 ******************************* 徳島新聞(5/23)より 海南町大里の大里松原海岸で二十二日、アカウミガメの上陸が確認された。同海岸では今シーズン初めてで、昨年より九日早い。アカウミガメ上陸調査ボランティアの乃一繁さん(79)=海南町大里、無職=が海岸を訪れ、アカウミガメの足跡を確認した。二十一日夜から二十二日早朝にかけて上陸したとみられる。上陸したのは一匹で、足跡の幅が九十センチほどあり、体重八○キロ程度の大型と推定される。波打ち際から約五十メートル先の防波堤に向かって直進し、防波堤前で折り返して海に帰っている。途中五カ所に穴を掘った跡があったが、産卵はしていなかった。乃一さんは「今年は海岸に砂が多く、条件が良い。今後の上陸、産卵に期待している」と話していた。県内では今シーズン、牟岐町の松ケ磯海岸と阿南市の蒲生田海岸で上陸が確認されている。 ******************************* 宮崎野生動物研究会 竹下完さんより(5/24) みやざきもぼちぼち上陸しています。23日現在11回産卵です。死体の報告:宮崎市役所松木氏より青島の周辺波状岩に打ち上げられて死んでいるアカウミガメ2体が発見され、計測の後埋設したとの連絡ありました。@甲長80cm.甲幅60cm.頭長32cm.甲幅15cm前肢30cm.後肢25cm.甲高25cm タグ無し。腐敗かなり進む。写真あり A甲長70cm.甲幅60cm.頭長25cm.頭幅25cm.前肢20cm.甲肢25cm.甲高24cm タグ無し.腐敗進行。写真あり。以上2頭の死体報告です。 ******************************* 関連テレビ番組のお知らせ:NHKの公開生番組「痛快!環境生トーク、アジアで活躍する日本人」で、エバーラスティングネイチャー会長で当会の副会長でもある菅沼弘行さんが出演します。多分、インドネシアでの体験談が聞けるのだと思います。是非、ご覧下さい。6月12日午後1時05分、NHKのど自慢の後です。 ******************************* 事務局より:損保ジャパンが行なうCOSラーニング制度のボランティア応募者の面接に出かけました。この制度は、損保ジャパンとその社員がお金を出してNPOなどでのボランティア活動を志す学生に、交通費や時給を支給しようとする制度です。日本ウミガメ協議会には4名の学生が応募してくれたのですが、面接をしていてだんだん腹が立ってきました。皆、応募しておきながら、忙しくて時間的制約があるというのです。では、なぜ忙しいのかときくと、「私は野球部のマネージャー」、「私はバスケットボールのサークル」云々。「志」のレベルが趣味以下なのです。勉強以外したことのないボランティアに仕事をしてもらうには、こちらも労力をさきます。損保ジャパンも志のある学生にと、お金を出して、さらにその社員もその活動に寄付をしているのです。社会と学生のこのギャップ。昔から存在するのでしょうが、年々、広がっているような気もします。とりあえずは、今回二人の学生さんに来ていただくことにしました。少しでも学生社会温泉の泡を洗い流してもらえればと思います。(亀崎) ●ウミガメ速報05−19(6/3) ******************************* カメハメハ王国 山本明男さんより(5/27) 今朝 静岡県相良海岸 波津青果市場前浜に初産卵がありました。 以下、静岡新聞中部ワイド版より 相良町波津の海岸で二十七日早朝、アカウミガメの今季最初の産卵が確認された。町内の海亀保護団体「カハメハ王国」(渡辺美穂子代表)メンバーらが見つけ、同町須々木のふ化場に移した。この日見つかったのは九十六個。同海岸で早朝パトロールをしていた渡辺代表らが午前四時半ごろ、波打ち際の近くの砂浜にアカウミガメの形跡を発見するとともに、付近の深さ約三十センチ地点に産卵を確認した。毎年五月から町内の海岸でアカウミガメの上陸・産卵調査を行っている同団体によると今季の初産卵は昨年より一週間ほど早いという。産卵場所が海に近く、ふ化に必要な地熱の不足や卵の腐敗が懸念されることから、ふ化場に保護した。順調にいけば七月中にふ化する見込み。アカウミガメの産卵は例年八月いっぱいまで続く。渡辺代表は「今年も一匹でも多くのアカウミガメが産卵してほしい」と目を細めた。 以下、山本さんより記事の訂正と補足:・産卵巣の上面が深さ三十センチ・産卵場所は満潮時汀線より7m・地熱の不足や腐敗より水没や流失の懸念・ふ化は8月10日前後。 ******************************* 表浜ネットワーク田中雄二さんより(5/27) 今朝、寺沢海岸にウミガメ上陸しました。船着き場の傾斜を3メートルほどよじ登ったようですが、産卵できずに帰ってしまいました。 ******************************* 徳島新聞(5/28)より 阿南市中林町の中林海岸で二十七日朝、アカウミガメの産卵が確認された。同海岸での上陸・産卵は今年初めて。午前六時半ごろ、漁業山崎弘一さん(72)=同町東=が、波打ち際から約十五メートル続く足跡を発見。連絡を受けた阿南ウミガメボランティアの会員新居順子さん(35)=同町大浜、主婦=が産卵を確認した。産卵時刻は二十七日未明で、足跡の幅から甲長八六センチ、体重九一キロの中型と推定される。現場は防波堤の近くで、満潮時には卵が波にさらわれる恐れもある。県の条例ではウミガメの卵の移動には許可が必要で、新居さんは「県と交渉して、早急に卵を安全な場所に移したい」と話している。 ******************************* あかばね塾 彦坂真さんより(5/28) 今朝、赤羽根海岸にウミガメの初上陸初産卵を確認しました。汀線から約50m。あかばね塾では基本的には現地保存。ふ化調査ができるように産卵巣付近に目印をつけてあります。 ******************************* Asahi.com(5/28)より 鹿児島県屋久島で、ウミガメの産卵シーズンが始まった。島北西部の永田浜には夜になると、多い時で15匹前後が浜辺に姿を見せ、地元保護団体主催の観察会には大勢の観光客が訪れている。 昨年は永田浜で延べ5千匹を超える上陸が確認された。ウミガメは午後9時すぎから次々と上陸し、後ろ足で50センチほどの穴を掘って産卵を始める。永田浜は今月、ラムサール条約登録の候補地に選ばれ、今秋をめどに指定される。永田ウミガメ連絡協議会の松田幸夫会長(73)は「観光客の増加が予想されるが、むやみに砂を踏まないよう注意を呼びかけていきたい」と話している。 ******************************* Asahi.com(5/28)より ウミガメの産卵シーズンを迎え、名古屋市港区の名古屋港水族館でも、飼育しているアカウミガメ2頭とタイマイ1頭が、26〜27日に相次いで産卵した。このうち、タイマイは26日午前5時過ぎ、同館内に設けられた人工の砂浜に上陸し、表面の砂の状態を探りながら場所を探した。午前6時半ごろから約20分で産卵のための穴を掘り、10分余りで卵を産み終えた。日中の調査で93個の卵が確認され、職員の手で孵化場に移された。 ******************************* 鹿児島県志布志 大和隆信さんより(5/29) 遅れていた志布志湾での産卵がようやく始まりました。今朝(5/29)有明町の通山海岸で、観察史上もっとも遅い産卵(93個)を確認しました。産卵場所は昨年の台風で浸食された海岸の防潮堤の建設現場でした。工事の重機に踏みつぶされたり、工事による埋没の恐れや、台風時の高波での流失も十分考えられる場所だったためにふ化場に移しました。ちなみに2000年が産卵回数がもっとも少ない年(25回)でしたが、この年の5月の産卵回数が1回でした。 ******************************* 事務局より:徳島での調査講習会のために久々に事務局長水野康次郎が筑波から戻りました。彼は石垣島の専門学校を卒業した後、当会で修行(?)をつんで、筑波大学の大学院に入学しこの春から通っています。奄美で、モルジブで、そしてメキシコで経験したことを、学問としてもちゃんと体系化できれば、強力なフィールドワーカーに育つことでしょう。事務局には奄美に住んでいたときに彼が庭で捕まえた巨大ハブが黒糖焼酎に浸かっています。そろそろ、エキスもしみ出ていい頃合です。バテ気味の方はお立ち寄り下さい。(亀崎直樹) ●ウミガメ速報05−20(6/10) ******************************* 武智由香里さんより(5/1) 先日、ウミガメの死体を見ました。もう、既にそちらへの連絡が入っているかもしれ ませんが、気になったので写真の一部を送ります。2005年4月30日 和歌山県田辺市 天神崎の丸山に降りていくスロープの近くです。ウミガメの死体がありました。少し離れたところに上顎骨らしきものがありました。甲羅の長さ(首から尻尾に向かって)はだいたい60cmはあったと思います。事務局より:武智さんよりいただいた写真より判別したところ、アカウミガメでした。 ******************************* 沖縄県 小林利江子さんより(5/19) 漂着したウミガメを見つけましたので報告します。 発見日:2005年5月16日、発見場所:沖縄県知念村知念の海岸、種:不明、性別:不明、状況:ひっくり返った状態で死んでいた。サイズ:甲長40-50cm(目測)、腐敗状況:新鮮 備考:一昨年も知念の海岸で甲長1mぐらいのウミガメが漂着していました。 ******************************* 徳島県 河野良作さんより(5/22) 漂着したウミガメを2頭、見つけましたので報告します。 1.発見日:2005年5月4日、発見場所:和歌山県串本町潮岬灯台地下、MCL 52cm・SCW 42cm、標識・無2.発見日:2005年5月15日、発見場所:高知県野根のすこし室戸寄りの所、MCL53.5cm・SCW 41cm・CCL 55cm・CCW47cm、標識・無。事務局より:河野さんよりいただいた写真から種を判別したところ、5月4日に発見された個体はアカウミガメ、5月15日の個体はアオウミガメでした。 ******************************* 千葉県 景山奈緒子さんより(5/22) 千葉在住のものです。先ほど犬の散歩の途中で亀さんが裏返しになっているのを見つけました。場所は千葉県長生郡一宮町の釣ケ崎という海岸です(サーフポイント名だと志田下)。大きさは30センチくらいで、すでに少々干からびてしまっていました。 ******************************* 徳島新聞(5/29)より 徳島県は二十八日、海南町浅川のオートキャンプ場まぜのおかで、アカウミガメの上陸調査をしているボランティアらを対象に調査講習会を開いた。産卵の現状や保護の大切さを知ってもらい、今後の調査に役立てるのが目的。調査ボランティアや地元住民ら約四十人が参加。県から調査を委嘱されているNPO法人日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市)の亀崎直樹会長が、徳島県内でのアカウミガメの上陸・産卵が年々減少し続けている現状を説明。「本格的な原因を究明する上で、死がいの調査が必要。もし見つけたときは連絡してほしい」などと話した。参加者からは「海中での亀の生態を知るためにダイバーへの聞き取りをしてはどうか」「卵を別の場所に移し替えるには県の許可が必要だが、(台風などの水害から)卵を守れるよう、簡単に移せないものか」などの意見が出た。この後、参加者は同町大里の大里松原海岸に移動。アカウミガメの上陸跡を見学した。 ******************************* 静岡新聞(5/30)より 国指定天然記念物の御前崎のアカウミガメの今年初めての上陸産卵が30日早朝、御前崎市の御前崎海岸で確認された。昨年の4日遅れ。過去9年間でも最も遅かった。125個の卵は県の委嘱を受けた保護監視員が掘り起こし、近くの人工孵化(ふか)場に移した。市教委によると初産卵が撮影されたのは初めてという。保護監視員の大沢茂美さん(69)が午前4時半ごろ、広沢駐車場下の砂浜に上陸したアカウミガメを発見。駆け付けた他の監視員やサーファーが見守る中、ウミガメは"涙"を流しながらピンポン玉大の卵を1個1個時間をかけて産み始めた。約1時間後、後足で上手に砂をかけて卵を埋めると、ゆっくり方向転換して海に帰っていった。甲羅は全長約70センチで若い個体とみられる。大沢さんは「今年は遅くて心配したが無事産卵シーズンが始まってホッとした」と笑顔で話し、サーフィン中に居合わせた榛原町の男性会社員(38)は「神秘的。ウミガメのためにサーフィン仲間で海岸清掃をしているのでうれしい」と目を細めた。昨年は8月中旬までに95匹が1万600個を産卵した。国指定天然記念物の産卵地は御前崎と徳島県大浜の2カ所。 ******************************* 伊勢新聞(5/31)より 志摩半島野生動物研究会(事務局・志摩市志摩町、若林郁夫代表)は二十九日夕、同市内の海岸で、アカウミガメの産卵を、県内ではことし初めて確認した。産卵は八月ごろまで続き、順調にいけば約六十日でふ化する という。今月初旬から、多気郡明和町から度会郡南勢町までの海岸を定期的に調査していた同会員が二十八日、同市内の海岸で、一頭のウミガメのはった形跡を発見。翌日、波打ち際から約二十メートルの場所で、砂の中に埋まっている約百個の卵(直径約三・五センチ)を確認した。アカウミガメは、主に黒潮に乗って東・南シナ海から北上し、初夏から秋ごろまで本州沿岸にとどまる。昨年は、県内で四十三頭の産卵が確認された。 ******************************* 徳島新聞(5/31)より アカウミガメの上陸シーズンを迎え、県内の各海岸で今年の初上陸が確認されている中、県内屈指の産卵地・日和佐町の大浜海岸では、まだ上陸が確認されていない。昨年の同海岸への上陸数が過去最低だっただけに、関係者らはやきもきしている。日和佐町ウミガメ博物館カレッタによると、大浜海岸への上陸数は、一九九五年まで年間百匹前後だったが、その後急激に落ち込んだ。九六年以降の九年間の平均は三〇・九匹。五十匹を超えたのは九八年の六十一匹だけだ。アカウミガメは、海水温が二〇度前後になる五月中旬に上陸することが多く、産卵のために一シーズンに数回、同じ海岸に上陸する。初上陸が早ければ、シーズン中の上陸数が増える可能性が高い。今年は十二日、牟岐町の松ケ磯海岸で県内で最初に上陸と産卵が確認された。その後、阿南市の蒲生田海岸や海南町の大里松原海岸などでも確認された。しかし大浜海岸は三十日現在、上陸が確認されていない。同海岸で、初上陸が六月にずれ込んだのは、上陸日の記録が残る七三(昭和四十八)年以来、三回だけで、各年は上陸数が非常に少なかった。最も遅かったのは、九七年の六月三十日(十五匹)。特に、六月十日に初上陸が確認された昨年は十匹で過去最低だった。今年、上陸が確認された各海岸は、いずれも昨年より数日早い。県立農林水産総合技術センター水産研究所によると、大浜海岸付近の海水温は現在一九・七度ほどで、カレッタの竹原啓治館長は「大浜も昨年よりは早く上がるのでは」と期待を寄せている。 ******************************* 事務局より:徳島県では、当会理事の井口さん達が中心となって、ウミガメ調査ボランティアを募集し、ウミガメの実態調査を毎年実施しています。その決起集会のような会が、5月28日、徳島県の南部の海南町で開催されました。これまでの調査では、痕跡を探すだけで、卵には触れないようにしてきました。ところが、今回の集まりでは、汀線近くに産んだ卵を移植出来ずに悔しい思いをしたとの意見が出されました。ウミガメの調査や研究を始めると、誰もが必ず経験する心の進化の過程です。ウミガメ活動の興味深いところは、各自が勝手に始めるところにあります。いろんな疑問が生じ、いろんな悩みが生じ、それをそれぞれで解決する楽しさがあります。また、その解決方法が、地域によって微妙に異なっているところが、また、面白いところです。少し系統学をかじった私は、その社会活動の進化が多系統であることが、実に気に入っています。協議会から徳島県に許可を申請して、どうしてもという場合は移植していく方向になりました。(亀崎直樹)
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