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日本ウミガメ協議会の活動紹介 |
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ウミガメ速報
●ウミガメ速報05−21(6/11) ******************************* 兵庫県 中多淑子さんより(5/29) 高知県東洋町生見海岸、町役場の目の前の海岸で腐りかけているウミガメを見つけました。事務局より:出張中の水野・宮形が徳島の長楽さん・太田さんと一緒に調査しました。発見日:2005年5月29日、発見場所:高知県東洋町生見海岸北端、発見者:中多淑子さん、種:アカウミガメ、性別:メス?(尾の長さが短いが、生殖腺を確認できていないため不確)、最大曲甲長:752mm、最小曲甲長:733mm、曲甲幅:713mm、標識:なし、状況:腐敗して四肢半分が欠損、甲羅と頭骨が白骨化し、ウジが頭部と体にたまっていた。各内臓組織は融けていて確認できず。卵なし。環境:砂浜に打ち上げられていた。サーファーが多い浜。 ******************************* 日和佐うみがめ博物館より(5/29) 高知県野根町ゴロゴロ海岸(1)と徳島県牟岐町権現浜(2)にて、ウミガメが漂着しているとの情報をいただきました。事務局より:出張中の水野・宮形が出向き調査しました。(1)発見日:2005年5月29日、発見場所:高知県野根町ゴロゴロ海岸、種:アオウミガメ、性別:オス(尾の伸長より確認)、最大曲甲長:912mm(甲羅が一部破損していたため参考値)、曲甲幅:847mm、標識:なし、状況:皮膚や筋肉は完全に乾燥し、白骨化していた。体内には胃内容物と思われる藻類が多量に見られた。口腔内にも藻類が見られた。環境:国道55号線下の岩礁地帯。浜の正面には野根の大敷網が見える。備考:上下クチバシと左上腕骨採集。(2)発見日:2005年5月29日、発見場所:徳島県牟岐町権現浜、種:アカウミガメ、性別:メス、最大曲甲長:811mm(縁甲板欠如)、曲甲幅:750mm、標識:なし、状況:頭部・甲羅が白骨化していた。食道・胃内容物はまったく見られない。卵巣は発達していたが、殻付卵や輸卵管組織は確認できなかった。環境:浜の正面沖100mあたりに小型定置網があった。浜に降りる道は1本で、民家の玄関前をと通り、棚田のあぜ道を歩く必要があった。備考:甲羅右側縁甲板から肋甲板(3番目)にかけて甲羅に割れがあった(傷は古く治っていた)。 ******************************* 沖縄米陸軍トリーステェイション 幸地範直さんより(6/2) 6月2日午前8時にスタッフがパトロールをして産卵の為に掘ったと思われる穴を4ヶ所見つけました。どれも産卵せずに途中で止めたと思われます。 ******************************* 表浜ネットワーク田中雄二さんより(5/31) 今朝、豊橋の寺沢海岸にて2頭が連続して上陸していました。2本のトラックは3メートルも離れていません。1頭はブロック手前で遮られあきらめて帰っています。もう1頭はブロック手前で産卵を確認しました。 ******************************* 表浜ネットワーク田中雄二さんより(6/1) 今朝は小松原海岸(王寿園前)の浜で上陸を確認しました。 ******************************* 表浜ネットワーク田中雄二さんより(6/3) 今朝は細谷の小判田川から東100メートルぐらいに上陸がありました。この浜は比較的砂浜が広く、産卵も適しているのです。汀線からブロックまで約60メートルぐらい、そのブロックも砂でそこそこ埋もれているので、楽に乗り越えています。植生帯のところまで上がっているのですが、根や測道の車の轍が気に入らないのでしょうかその後が四方八方に迷走しています。範囲が広く、一人では大変なところ、細谷の地引網の皆さんが、一緒に探してくれました。しかし、小さいボディピットは一カ所ありましたが、砂は硬く前回の小松原と同様にどうやら産卵はしていないようです。 ******************************* 表浜ネットワーク田中雄二さんより(6/4) 今朝は産卵を確認。場所は細谷の地引き網小屋のすぐ横です。西から巡回の私が到着したときは、既に地引き網の皆さんで、場所が車が良く通る所だったので掘り出していました。産卵数は104で2個破損? 細谷の漁師おじいさん達も、笑みを込めて今昔のウミガメの話をしてました。 ******************************* 毎日新聞(6/4)より アカウミガメ上陸地として国の天然記念物に指定されている日和佐町の大浜海岸に3日早朝、アカウミガメが今年初めて上陸し、産卵した。昨年より7日早い初上陸で、待ちわびた関係者や観光客らが懸命に産卵する感動的な姿を見守った。 同町企画観光課によると、上陸したのは小型のウミガメで、甲羅の長さ79・2センチ、幅62・1センチ、推定体重75キロ。午前4時半ごろ、町うみがめ博物館カレッタ前の海岸に上陸したところを町臨時職員が見つけた。波打ち際から約25メートルほど上がった砂浜で約25分間かけて、ピンポン球大の卵77個を産み、6時すぎに海に戻った。2カ月ほどでふ化する見込み。 県によると、今年の県内での産卵は、牟岐町の松ケ磯海岸や阿南市の蒲生田海岸などに続き5例目。なお、大浜海岸では昨年、10頭が上陸し、6頭が産卵した。 ******************************* 表浜ネットワーク田中雄二さんより(6/6) 今朝のウミガメ巡回はボウズでしたが、昨日は賑やかな浜にもかかわらず、寺沢海岸で上陸産卵がありました。ブロックに当たって海に戻る途中で産卵したようです。 ******************************* 南日本新聞(6/7)より ウミガメ上陸地で知られる上屋久町永田いなか浜で5日午後2時ごろ、アカウミガメが上陸し、産卵した。NPO法人屋久島うみがめ館によると、昼間に上陸したのは2年ぶりという。発見したのは同町一湊の無職馬場克行さん(39)。いなか浜上の県道を通行中、浜の方を見ると流木のようなものが動いたのでカメだとわかりうみがめ館に連絡した。同館代表の大牟田一美さん(54)によると、永田地区の浜には毎年2、3回は上陸するがたいていは夕方。真っ昼間は珍しいという。同日は日差しが強かったため、同館のボランティアがバケツで海水をかけ産卵を助けた。上陸したアカウミガメは体長77.9センチ、体幅61.7センチで、若いカメとみられる。産卵時間は15分ほどで、約80個の卵を産み、上陸から約1時間後に海に帰っていった。 ******************************* 事務局より:事務局には私や松沢などのように協議会発足時からの関係者もいるにはいますが、ボランティアなどの若者も沢山出入りをしています。時代を経験した者と経験していない者のギャップは、甚だしく大きく、こちらはヒヤヒヤしっぱなしです。最近でも、副会長の名前を間違えたり、ある親しい関係者からの電話を受けて「どちらの##さんですか?」などと、無礼な振る舞いが続いているのです。私はその都度、怒鳴っているのですが、実に空しく、抗し難いものがあります。先日、かつて勤務していた南知多ビーチランドを別件で訪ねたら、偶然にも設立当時の上司がバーベキューをしながら昔話を肴に酒を飲んでました。でも、現在働いている若者には、激務に肉体を費やしてきた彼らを知る者はほとんど皆無で、彼らの前を行き過ぎます。組織は継承できても、組織の精神の継承は無理なのかもしれません。「月日は百代の過客にして、行きかう年も又旅人…」 この歳になり、少しは芭蕉の気持ちもわかるような・・・。(亀崎直樹) ●ウミガメ速報05−22(6/13) ******************************* 毎日新聞三重版(6/7)より 伊勢市立北浜小学校の全児童239人が6日、学校近くの村松海岸で清掃活動をした。地元の海に対する愛着を育てる目的で、約10年前から続けている恒例の奉仕活動。子供たちは午前10時45分、村松海岸に到着。伊勢市漁業協同組合村松支所の浜口惣七副組合長(85)から「93年春を最後にウミガメの産卵が見られなくなった。今の海はヘドロがたまって汚れている。皆の力でまたウミガメが訪れる、奇麗な海岸にしてほしい」と説明を聞いた後、海岸線約300メートルを一斉に清掃。袋(45リットル入り)を 手に、缶や瓶、ペットボトルなどを拾い集めた。約40分で可燃ごみ50袋、不燃ごみ20袋を集めた。同小学校1年、辻貴美恵ちゃん(6)=同市有滝町=は「海岸に、空き缶や瓶などのごみがいっぱい落ちていてびっくりした。でも、皆で拾ったら海岸が奇麗になった。よかった」と喜んでいた。 ******************************* 鹿児島県志布志 大和隆信さんより(6/7) 遅れている 少ない そう思い続けていた志布志湾で今朝は4頭が産卵しました。鹿児島県の曽於郡と肝属郡の郡境を挟んだ海岸、距離にして1q弱の間での産卵でした。柏原海岸で2頭、横瀬海岸で2頭。柏原海岸の1頭は埋め戻しの途中であったために甲長甲幅の計測、体組織の標本採取もできました。直甲長85.2 直甲幅67.5 JPN28046を右前肢に装着しました。上陸・産卵があったのは嬉しいことですが、湾中央部で距離も一番長い、田原川と菱田川の間の浜に、まだ一度も上陸してないのは気がかりです。 ******************************* 表浜ネットワーク田中雄二さんより(6/8) 今朝の表浜は3上陸のうち2産卵。西七根に産卵。これは防波堤の前の砂の盛り上がりに。 大須賀さんはなんとか波も免れるだろうと判断し、見守ることに。細谷の上陸はブロック前に上がって、かなり掘り返していました。ボディピットも大きく、砂が小山になっていましたが、砂地が硬く諦めたようです。すぐ近くにもう一つ上陸してブロック手前に大きなボディピット、これもかなり掘り返してあり、産卵を確認。しかし、既に波が2〜3メートルほど近くまで迫っていたので水没間近。これは移植しました。80の産卵、うち最初に落ちた2つが潰れていました。卵も、なんだか蛇の卵のように細長い楕円のものが数個ありました。 ******************************* 鹿児島県志布志 大和隆信さんより(6/8) カメたちのニュースも暗いモノばかりの中で明るいニュースです。鹿屋市の浜田海岸で産卵を確認しました。一昨年5回の産卵があったのに去年は0だった、鹿屋市の海岸で6/8の朝確認しました。連絡を受け行ってみました。掘り出してみたところ上部の角質化がかなり進んでおり、約1週間を経過していると思われました。現場は全国の砂浜のご多分に漏れず、相次いだ昨年の台風で50aくらいは、海面からの高さが低くなった海岸です。 市役所の担当課の人と相談の上、近くの小学校に設置したふ化場に移しました。2年ぶりの産卵が、この1回だけに終わらず、2回3回と続くことを期待したいと思います。 ******************************* 南日本新聞(6/9)より ウミガメの上陸地で知られる屋久島で、アカウミガメの産卵がピークを迎えている。上屋久町永田地区(いなか浜、前浜)では今年の上陸数が1000頭を超えた。7日夜は、午後10時ごろから真っ暗な砂浜に31頭が次々と上陸。後ろ足で砂を掘り起こし、産卵を始めた。休日を利用し、NPO法人屋久島うみがめ館(代表・大牟田一美さん)の1日ボランティアに参加した東京都台東区の会社員、芦野広昭さん(37)は「初めて産卵シーンを見た。自然の営みの大切さを感じた」と感激した様子だった。うみがめ館によると、永田地区には4月20日から6月5日までに延べ1162回上陸、うち579頭の産卵を確認している。昨年はシーズン中、同地区で4千六百回を超える上陸が確認されており、今年は海水温が低いため減少しているという。産卵は7月末ごろまで続く。 ******************************* 紀伊民報(6/9)より 串本町の「串本海ガメを守る会」(中尾勇会長、4人)の会員らが7日、同町上浦海岸に人工ふ化場を作った。昨年10月の台風で流失したため、産卵シーズンを迎えて復旧した。 「作っては流されの繰り返しで、もうやめようかと思ったが、ふ化を楽しみにしている人がいるから」と会員らは話している。 場所は国道42号沿いの防潮堤と浜の際で、海岸線のちょうど中央部。「ここが浜で一番高い所」と中尾会長は言う。四隅に礎石代わりのレンガを敷き、1・5メートル四方で高さ50センチの木枠を、砂浜と同一面になるよう埋め込み、75センチ四方のますが4つできるように仕切った。これを2つ作り、計8匹が産んだ卵を移し替えることができるようにした。また、後から掘り起こせないよう、金網でふたをする。 同会は20年以上にわたり、毎年産卵シーズンの5月下旬から8月中旬にかけて、上浦海岸と橋杭海水浴場を毎朝パトロールしている。 産卵が確認された場合、盗掘されたり高波で流失したりしないよう、掘り起こして人工ふ化場に移し、保護している。しかし、78歳の中尾会長を筆頭に会員全員が70代で、後継者の育成が大きな課題になっている。一方、今年の上陸・産卵状況は、中尾会長によると2日に上浦海岸で初上陸が確認されたが、産卵はしていなかった。橋杭海水浴場では確認されてない。しかし、隣接の漁港で体長約1メートルのカメが泳いでいたという目撃情報が6日に入った。田原海水浴場では5月27日に1匹が上陸し、産卵したという情報が入っているという。同会のまとめでは、旧串本町内で産卵匹数が最多だったのは1991年で36匹、産卵数は3932個だった。逆に97年と98年は産卵が確認されなかった。 産卵匹数は年によって差があり昨年は1匹、一昨年は9匹、その前年は5匹だった。 ******************************* 河北新報(6/9)より 【ニューヨーク8日共同】「ウミガメを救え」「はえ縄漁業はノー」−−。ニューヨークの小学生や中学生らが8日、はえ縄漁業で、年間4万−6万匹が犠牲になっているというウミガメの保護を訴え、国連本部前を行進、公海でのはえ縄漁業を禁止するよう求めて54カ国から集めた請願書数千通を国連に届けた。 約40人がウミガメの絵を描いた傘を差して、炎天下を行進。参加した中学生のコーデイル・マニング君(13)は「ウミガメは10−30年で絶滅すると習った。とても悲しい」と語った。小学校でウミガメの形をした首飾りを売った収入2000ドル(約21万円)をウミガメ救済に寄付したジョン・グリデン君(7つ)は「ぼくのきょうだいみたいに好き」と同級生200人の請願書を集めた。 ********************************************* 事務局より:今日は懺悔をさせていただきます。前回の速報で、兵庫県の中多淑子さんより、高知県東洋町生見海岸で腐りかけているウミガメを見つけたという報告がありました。出張中の水野・宮形が徳島の長楽さん・太田さんと一緒に調査したとありました。実は・・・、私も現地に行っておりました。新居さんの指導の下、生まれて初めてサーフィンをやっておりました。新居さん、ありがとうございました。楽しくもあり、しんどくもありました。 ほんの少し、サーファーの気持ちも解かるようになったかもしれません。今から、高知に出かけてきます。当会の監事、岩瀬さんところの黒潮生物研究財団の理事会です。 (亀崎) ●ウミガメ速報05−23(6/28) ******************************* 事務局宮形佳孝・大鹿達弥より(6/9) 兵庫県・淡路島に隣接する成ヶ島で上陸痕が確認され、産卵調査に行ってきました。調査日:2005年6月9日 発見者・連絡者:花野晃一氏(成ヶ島を美しくする会) 発見場所:兵庫県洲本市由良 成ヶ島外浜海岸 調査方法:掘り起こしによる卵確認 ※今年度、大阪湾で産卵初確認となります。 ******************************* 神戸新聞(6/9)より 南あわじ市灘の土生(はぶ)港で五月末、アカウミガメがアジ漁をしていた漁師の網に掛かった。世界的に著しく減少し、国のレッドデータブックで絶滅危機が懸念されているアカウミガメ。保護活動に取り組む専門家らは「紀伊水道に産卵目的で現れたのは極めて珍しい」と話している。(淡路総局 三宅晃貴)五月三十一日、漁師の寛真(かんまこと)さん(46)=南あわじ市沼島=が、土生港から沖合約十キロ地点でアジを捕る底引き網を引き上げたところ、アカウミガメが巻きついていた。かかった瞬間に船の速度が二・四ノットから二・一ノットまで減速。網を引き上げるローラーで巻き上げ、ウインチと呼ばれるフックで船に上げた。船から陸までは大人三人がかりで移動させた。甲長約七二センチ、体重約六〇キロの雌。首を伸ばすと一〇〇センチを超える。ほかの漁師たちも「この種のカメが網に掛かるのは見たことがない」と驚き、記念にカメラ付き携帯電話で撮影する人も。■生態解明に期待 その後、ウミガメの調査、研究、保護活動をしているNPО法人「日本ウミガメ協議会」のメンバーが甲羅部分に電波発信機、前ひれに識別のための標識を付け、今月二日に海に帰した。この電波発信機と人工衛星による追跡システムを使い、ウミガメが海面に浮上した際の位置が随時分かる仕組み。バッテリーが切れるか発信機が外れるまでの間、追跡を続けることができる。 同協議会の松沢慶将主任研究員(36)は「アカウミガメのように絶滅の危機にある動物は、生息数や個体群規模の動向を把握・監視していくことがとても重要。産卵目的だとすれば、どこの砂浜にいつ上がるのか」と興味が尽きない。 その上で「このカメに関しては寿命もよく分かっていないのが現状。生まれてから死ぬまでの追跡観測ができていないためで、もし紀伊水道での産卵が確認されたなら、今後の保護活動や生態の研究にも貴重なデータが取れるかもしれない」と期待している。 ******************************* 熊本県牛深市役所 商工観光課 梅田さんより(6/10) 平成17年6月10日午前9時、熊本県牛深市牛深町天附の牛深ハイヤ大橋ループ橋下においてウミガメの死骸を発見しましたので報告します。まずは画像データを送付していきます。事務局より:楳田さんより甲羅を計測している画像を送っていただき、以下のことが分かりました。種:アオウミガメ、曲甲長:46.7cm、曲工幅:39.5cm、標識:なし、状況:白骨化、甲羅に剥離あり。環境:ループ橋の下に打ち上げられていた。 ******************************* Asahi.com兵庫(6/10)より 洲本市由良沖の無人島「成ケ島」の砂浜で9日、絶滅危惧種のアカウミガメの卵が見つかった。ウミガメの保護や研究活動に取り組んでいる特定非営利活動(NPO)法人「日本ウミガメ協議会」(事務局・大阪府枚方市)が現地で産卵を確認した。同協議会によると、成ケ島は01年以降、大阪湾で唯一のウミガメの産卵地になっているという。アカウミガメは成長すると体長約1メートルになり、毎年5〜8月にかけて太平洋沿岸で卵を産む。護岸工事で砂浜が減るなど環境の悪化に伴って生息数が減り、国や県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている。成ケ島では8日、同島の環境保護に取り組んでいる住民グループ「成美会」の花野晃一会長(62)が海岸を清掃中、ウミガメが穴を掘った跡があるのを見つけた。連絡を受けた同協議会のメンバー2人が翌9日、花野会長らと島へ渡り、砂浜を掘ったところ、深さ約30センチの地中に直径約4センチの卵が100個前後あるのを確認。卵を動かすと孵化(ふ・か)しなくなるため、すぐに砂で埋め戻した。子ガメは約2カ月で卵からかえるため、同協議会は8月に再び穴を掘り返して卵の殻を数え、何匹が孵化したかを調べる。成ケ島では一昨年もウミガメの卵が見つかった。しかし、昨年は海岸に漂着したごみの中で親ガメが死んでいるのが見つかり、産卵は確認できなかった。同協議会の大鹿達弥研究員(32)は「無事に卵を産んでくれてうれしい。卵の状態はよく、孵化が十分に期待できる。8月までに別の親ガメたちが産卵に来るかもしれない」と話していた。 ******************************* 紀伊民報(6/11)より 和歌山県串本町くじの川の橋杭海水浴場で10日早朝、アカウミガメが上陸して産卵した跡を「串本海亀を守る会」の中尾勇会長(79)が見つけた。保護するため砂中から111個を掘り出し、先日整備した上浦海岸の人工ふ化場に移した。中尾さんは「ふ化場の復旧を待っていたように産んでくれた。うれしい」と話し、会員らも大喜びだった。 産卵シーズンになると会員らは毎朝、町内の海岸を巡回している。中尾さんも今年は5月20日から、近くの橋杭海水浴場を見回っている。この日は午前5時15分ごろ上陸跡を見つけた。波打ち際から約10メートルのところに砂が軟らかくなった部分があり、ピンポン球大の卵が見つかった。 同じ会員の南地吉郎さん(74)と椿田琢昭さん(77)に協力を求め、ふ化場に直径約20センチ、深さ約40センチの穴を掘って移設した。約60日でふ化するとみられ、約85%のふ化率を期待している。 中尾さんは「朝、御坊の浜にカメが卵を産んだ、と告げられる夢を見た」といい「台風と一緒にやって来ると予感した」。それが見事に的中し「本当にうれしかった」と笑顔を浮かべた。3日に海水浴場隣の漁港でウミガメが泳いでいたと漁業者から情報が入り、「その時のカメかもしれない」とも話した。 守る会では、砂浜の規模が町内で最大の上浦海岸に人工ふ化場をつくり、卵を保護して盗掘や高波による流失を防いでいる。昨年10月の台風でふ化場そのものが流されたため、7日に復旧したばかり。「まるで整備が終わるのを待ってくれていたかのようだ」と、会員らは喜んでいた。橋杭海水浴場では7月にサメ除けネットを張るため、産卵が期待されるのは今月末まで。上浦海岸では8月いっぱい期待できるという。 守る会によると、旧串本町内での産卵状況は2004年が1匹125個(ふ化90)、03年は9匹936個(同83=大半が台風で流失)、02年は5匹570個(同346)となっている。 ******************************* マレーシア科学技術大学 森田昌之さんより(6/13) レダン島での調査が始まりました。4月11日より3週間は、大学内部の学生による活動で、主に、今シーズンの調査を開始するにあたっての立ち上げの活動でした。5月1日より外部ボランテシアによる活動が開始され、すでに、7組目がレダン島にて活動中です(1週間交代)。今年も、昨年同様、2個体のタイマイが産卵に来ており、5回の産卵を終えました。1個体はもう採食地域へもどったようです。昨年は8巣でしたが、今年は5巣でしょうか。アオウミガメは、昨年は当たり年だったのですが、今年はどうも思わしくありません。昨年の半分ほどのペースで上陸・産卵が行われています。今月は1週間で10巣がやっと、という状況です。93年から開始されている活動のデータを見ると、5年くらいで周期性があり産卵の多かった年の翌年は極端に産卵が少ない傾向があります(統計計算はしていません、目視で大雑把に)。ボランティア参加ご希望の方はウェブサイトをご確認下さい。http://www.kustem.edu.my/seatru/ ******************************* 静岡新聞(6/11)より 浜松市などの遠州灘の砂浜が波により年々削られている問題で、アカウミガメの産卵地として知られる中田島砂丘(浜松篠原海岸の一部の1・2キロ)の沖合に、離岸堤や消波堤、人工リーフといった、波の勢いを弱めて砂の流出を防止する施設を設置する対策が今後の焦点となってきた。9日にあった県の「遠州灘沿岸浸食対策検討委員会」の後で委員長が見通しを示した。 委員会は学識者や県、浜松市など行政関係者12人で構成。3回目のこの日は現状認識や対策案が話し合われた。終了後、委員長の宇多高明・土木研究センター理事は「一研究者の意見」とした上で、現実的な対応策として「砂を入れる『養浜』を続けるのは金が続かない。ある種の工作物を海中に入れて、浸食される砂の量を減らす」ことが必要だとの認識を示した。 さらに、パイプラインを設置して海中の堆砂(たい・さ)域から砂を運ぶ「サンドバイパス」などの対策を組み合わせることで、「コストも比較的低くできる」という。宇多委員長は、中田島砂丘の現状について、健全な砂浜の状態を1、浸食で砂丘が全くなくなった状態を5とする評価で「今は3・5。対策を実施せずに10年もたてば5に近い状況になる」と説明した。中田島砂丘では国と県が03年度に養浜を開始、これまでに9万5千立方メートルの砂を入れる対策を実施した。経費は合わせて年間2億円弱。 ******************************* 事務局より:18−20日、講演で種子島と屋久島に行ってきました。種子島では会員の林哲郎さんのガイドで馬毛島の亀の大瀬という場所で潜ってきました。水深15−20mの平坦な岩の海底が続く海域で、多様な藻類が生えてアオウミガメにとっては周辺一帯がレストラン街といった海です。そこに山状に根があり、その周囲にアオウミガメが少なくとも6個体が寝ていました。すべて、甲長が60cmを超える太ったアオウミガメで、餌環境の良さがうかがえました。屋久島沿岸の海底は急峻で、すぐに水深が深くなるのとは対照的でした。光の届く海底が広いことは、草食性のアオウミガメにとっては、さぞかし好都合なのでしょう。それにしても、当日はひどい大雨。もっと天気の好いときにもう一度潜りたいと思っています。 (亀崎直樹) ●ウミガメ速報05−24(6/29) ******************************* 中日新聞千葉(6/10)より 鴨川市の東条海岸で、ことしもアカウミガメの卵が見つかった。約二カ月後には太平洋に向かって歩き出す子ガメの姿にお目にかかれそうだ。同市の水族館「鴨川シーワー ルド」によると、今月六日に海岸を散歩中の市民から「ウミガメが上陸した跡がある」と連絡があり、職員が砂浜に百二十七個の卵を確認した。同館は卵が見つかった海岸に竹の棒や表示を立て、卵の保護を呼びかけている。アカウミガメは熱帯と温帯の海域に広く生息。体長七〇−一〇〇センチで、エビや貝などを食べる。産卵は鹿島灘以南で確認されている。ワシントン条約で絶滅のおそれがある種として、商業目的の国際間取引が禁止されている。 ******************************* 南知多ビーチランド 黒柳賢治さんより(6/13) 本日(13日)、知多半島でも産卵の確認がありましたのでご連絡します。6月11日早朝、海岸を散歩していた住民の方が足跡を発見され、常滑市役所を通じてご連絡頂きました。場所は、常滑市新田町の海岸「通称 榎戸(えのきど)海岸」です。卵は確認しましたが、通常は波を被る場所ではなかったのでそのまま埋め戻しました。卵数の確認はしていません。ちなみに6月11日の産卵は、ビーチランドが調査を始めた1981年以降最も早い産卵です。 以下、関連の新聞記事 常滑市新田町の榎戸海岸で十三日、知多半島では今年初めてウミガメの産卵が確認された。同海岸は中部国際空港の対岸部にあり、ウミガメの産卵はこれまでになかった。知多半島では最近、空港対岸部に産卵する傾向が見られるという。調査にあたる南知多ビーチランド(美浜町)は「空港島の影響が全くないとは言えないが、それ以上にウミガメがこの付近の海岸を気に入っているのだろう」としている。(下条 秀和)産卵したのはアカウミガメとみられ、砂浜の地中約四十センチのところに直径約四センチの白色の卵約百個が埋まっていた。十一日早朝、砂浜を散歩中の地元住民がウミガメの足跡らしきものを見つけ、十三日に常滑市役所に連絡。知らせを受けたビーチランドが地中を調べて発見した。 昨年七月には、約一キロ南にある同じ空港対岸部の多屋海岸で、知多半島で二年ぶりとなるウミガメの産卵を確認。同海岸では三年前に二件の産卵が確認されている。ビーチランドは「沖合にウミガメが休める岩礁があり、海岸の暗さが産卵の環境にぴったり合うなど条件がそろっているのでは」と話している。榎戸海岸の卵は順調にいけば、八月中旬にふ化する見通し。ビーチランドは産卵場所を網で囲って保護し、注意を呼び掛けている。 ******************************* 屋久島 大野睦さんより(6/13) 宮之浦・平和町海岸にて6月12日・13日と連続して産卵が確認されました。いずれもアカウミガメで、タグは付いていませんでした。情報をいただいてから駆けつけるまでに準備の時間がなく、タグをつけることはできませんでしたが、12日に上陸したウミガメは手尺で直甲長83cm、13日に上陸したウミガメは、ちゃんとノギスで計測して、A89.3cmB87.9cm、甲幅68.9cmでした。どちらのカメもフジツボが1つ付いていました。数年前までは、年に2〜3回上陸が確認される海岸でしたが最近は上陸も確認されていませんでした。宮之浦港、火の上埠頭の港湾工事の影響で、砂が若干増えているように思っていたところでした。 ******************************* 志布志湾大和隆信さんより(6/14) 志布志湾もやっと賑やかにになってきました。 13日 ・東串良町、郡境降り口西100m 131個(3個破損) 卵径39_、・大崎町、田原川東砂州 100個 卵径38_、・大崎町、プール東100b 上陸のみ、・有明町、一丁田テトラの間の浜に産んでいた。66個 卵径38_14日 ・大崎町、横瀬海岸 大丸小西50m 88個 卵径39_ 以上で延べ11回の産卵なのですが、今年は産卵個数が平均からするとかなり少ないことが特徴的です。これまでの志布志湾の平均は約120個なのですが、今年は102、114、107、100、88、93、91、66、83、117、131の合計で1.092個 平均すると100個を下回っているのです。他地域での実態はどのような状態なのでしょうか? 志布志湾だけの傾向なのでしょうか? ******************************* Asahi.com(6/16)より 豊橋市の高塚海岸で12日早朝、「豊橋うみがめクラブ」代表の大須賀哲夫さん (68)が、産卵中のアカウミガメに遭遇した。産卵は通常、夜中だが、昨年から明け方の早朝に産卵するアカウミガメが目立っている。多くの海岸利用者が寝泊まりして夜中に騒いでいることが一因という。大須賀さんは「産卵シーズン中は、静かに見守ってほしい」と呼びかけている。大須賀さんは、アカウミガメの産卵期に入る4月下旬から毎朝、上陸・産卵調査をしている。産卵中のアカウミガメを見つけたのは同日午前4時40分ごろ。上陸痕跡をたどると、波打ち際から約30メートル離れた砂浜で発見した。約1時間後、産卵を無事に終え海に帰った。調査した前日は土曜日で、翌朝は海岸沿いの平地に停泊していた車などで満杯だった。大須賀さんは、海岸利用者の多くが海岸で深夜まで遊び回って おり、ウミガメはそれを警戒し、静まるまで陸に上がれなかったのでは、とみている。産卵する時間帯は午後9時から翌日午前2時が一般的だが、早朝に産卵中の光景を見る例が昨年から増えているという(昨年4回・同クラブ調査)。太陽が昇り出すと、途中で産卵をやめて帰ってしまうことから、同クラブは産卵条件の悪化を心配している。一方、海の環境問題に取り組む「表浜ネットワーク」(豊橋市)の田中雄二代表によると「海岸に通じる道路が整備され利用者が増えてはいるが、車泊は以前から多い。年が増すごとにウミガメが警戒心を強めているか、温暖で生息しやすい黒潮が岸から離れている現象で上陸に時間がかかっているのかもしれない」と指摘する。同クラブは13日現在、アカウミガメの上陸痕跡は22、産卵は11カ所を確認している。産卵期は8月末まで続く。 ******************************* 千葉県立中央博物館分館海の博物館 立川浩之さんより(6/14) 今年上半期のウミガメ類の漂着・混獲の情報です。 1.種:アカウミガメ; 日時:2005年2月26日; 場所:千葉県勝浦市吉尾漁港内の岩場; 状況:死亡漂着(目立った外傷無し); 測定値:SCL 620mm/MCL 607mm/SCW523mm; 処置:海の博物 館で標本として保存(千葉県ウミガメ採捕承認証 千かめ第6号による) 2.種:アオウミガメ; 日時:2005年5月17日; 場所:千葉県勝浦市吉尾地先; 状況:刺網に羅網。瀕死状態で海の博物館に持ち込まれるがまもなく死亡; 測定値:SCL394mm/MCL 387mm/SCW 329mm; 処置 :海の博物館で標本として保存(千葉県ウミガメ採捕承認証 千かめ第6号による) 両個体とも標識は装着されていませんでした。 ******************************* 高知中村 溝渕幸三さんより(6/14)より 大岐海岸にやっと初上陸産卵がありました。ここ数年砂の流失が激しく、段差がどんどん大きくなっています。そのため、高波などでは卵がさらわれる場所です。ということで、孵化場へ移植。卵は125個でした。今後も産卵は大変、どうしようかとカメさんが言っております。近くの入野浜へは既に数頭上陸していますが、大岐へ上陸しようと思っていたカメさんもこちらの方へ行くのでしょうか。私は今カメさんどころではなくなっております。ブルーベリーに凝って昼間の畑仕事です。夜中とは縁遠くなり、お酒の世界も忘れてしまいましたぞな。酒屋の前を通るだけでもうフラフラ。 ******************************* 中日新聞三重(6/14)より アカウミガメが産卵に訪れることで知られる紀宝町井田付近の七里御浜海岸で、二年ぶりの産卵が見られ、ウミガメ保護監視員が十四日、卵百一個を掘り出して、近くの井田小学校に保護した。約二カ月で子ガメが誕生する。紀宝町は条例を設けてウミガメ保護に努めており、この時期は監視員が上陸、産卵の監視を続けている。十三日夕方、井田と隣接する御浜町阿田和の井田川河口付近で、産卵跡を見つけた。卵は約四十センチの深さに産み付けられており、深いことから大型のカメらしい。萩野進也監視員長と尾崎強、蔵本一範の各監視員が、砂を慎重に掘り、ピンポン球大の卵を、丁寧にバケツに回収した。 卵は、ウミガメ保護活動を続ける井田小学校のふ化場に運ばれ、六年生三十三人によって砂の中に埋め戻された。児童は宝物に触るように卵を手にし、そろりと穴の中に入れていた。かえった子ガメは時期をみて海に放す。 ******************************* 読売新聞高知(6/15)より 高知県うみがめ保護条例に基づき、県が7月にも保護区の指定を予定している土佐清水市の大岐海岸で、絶滅危惧種のアカウミガメ1匹が今年初めて産卵しているのが確認され、保護活動をしている近くの市立下ノ加江中学の生徒らが14日、県の許可を得て、校内の専用小屋で卵の人工孵化(ふか)を始めた。大岐海岸は、県内有数のアカウミガメの上陸地で、毎年観察している住民によると、1昨年は32匹が産卵したが、昨年は8匹と激減。 今年も産卵期に入った5月以降、上陸がなかったが、13日夕、住民が波打ち際近くで産卵中のアカウミガメを見つけ、同校に知らせた。産卵を確認するのは、昨年より10日遅いという。同校は、人工孵化後に放流する活動を14年間続けている。14日は、郡体育大会に参加しなかった1年生6人が、住民の協力で125個の卵を掘り出した。生徒らは、深さ約50センチでピンポン玉大の卵が見えると「あった、あった」と歓声を上げ、交代で慎重に容器に入れた。室津裕也君(12)は「柔らかい卵を初めて触った。一つひとつの命を大事に育てたい」と話していた。生徒らは毎日、砂の温度を測りながら2か月後に孵化させ、放流できるまで水槽で飼う。 ******************************* 高知中村 溝渕幸三さんより(6/15)より 15日、岡田さんとヨバイのデバガメをしようかと話していたが、雨も降るし、飲めない麦酒を飲んでしまった。朝の電話は岡田氏、4頭上陸しているとのこと。早速大岐浜へ。段差が激しいため、全てが波打ち際。小学生と掘り出すことに。作業中にも足下に波が打ち寄せる始末。卵と一緒にさらわれるのではと、ウミガメから足を洗いたくなった。ということで、2頭ぶんだけ採捕。91個と110個でした。2頭ぶんはそのままに。ノギス借りられますか。現在、ブルーベリー用のノギスがあるが、カメさんの背中ははかれない。最大5センチだもんね。 ******************************* 事務局より:志布志の大和さんからの「今年は1クラッチの卵数が少ないのでは?」という御指摘、読んでいただけたでしょうか? 皆さんのところはいかがですか? これまで、卵の数の年変化を扱った研究を知りませんが、長い間にはそのようなことも起こりうるのかもしれません。卵数は雌の栄養状態に影響を受けるとするのは最も一般的な考え方です。つまり、海の餌が減ることによって、親の栄養状態が悪化し、卵が減ると考えるわけです。また、多分ありえませんが、生態学でいうところの密度効果が起こっている可能性も否定できません。数が多くなると、卵を減らす方向に、何らかの力が加わるのです。最近の日本人の出生数の減少も密度効果かもしれません。でも、日本人は食べ物に困っているわけでも、住む場所に困っているわけでもありません。アジやイワシの数も大きく増減し、それをレジムシフトと呼ぶそうなんですが、その原因もはっきりしません。ウミガメも含めて、動物の増える、減るはそう単純な話ではなさそうです。今年の卵数、気に留めて おきたいところです。(亀崎) ●ウミガメ速報05−25(7/1) ******************************* 毎日新聞高知(6/16)より 昨年施行された「うみがめ保護条例」に基づき、県は室戸市と土佐清水市の海岸をウミガメの生育地保護区に指定する案をまとめた。現在、指定案の縦覧が行われており、異議が出なければ7月上旬には保護区に指定される。県環境保護課によると、条例に基づいたウミガメの保護区指定は全国でも初という。 同条例は環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定されているアカウミガメなどを保護するのが目的。罰則規定も盛り込まれており、県では条例施行後、保護区指定の検討を進めてきた。 指定案がまとまったのは室戸市元海岸から奈良師海岸の区域と、土佐清水市の大岐海岸の2カ所。ともに年間10回以上、ウミガメが上陸し、産卵。地元の小中学校や保護団体が環境保全に熱心なことから白羽の矢が立った。 指定案では産卵期間の6月1日から9月30日までの間、フラッシュを使った写真撮影▽車両の乗り入れ▽午後9時から午前4時までのたき火や花火−−などが原則禁止。縦覧期間は29日まで。県環境保全課、東部福祉保健所、幡多福祉事務所、室戸市役所、土佐清水市役所で。同課は今回の指定を第一弾に、今後さらに個所指定を増やしたい意向という。 ******************************* 志布志 大和隆信さんより(6/19) ここのところ、引き続き好調です。錦江湾でも産卵がありました。@ 6/14 大崎町・菱田で77個 卵径4.1_ 2.6_と1.4_の黄身のない卵を各1個、A 鹿屋市・浜田海岸で2頭分を確認6/13の夜の産卵か? 125個(5個破損) 106個(3個破損) B 6/16鹿屋・浜田114個・卵径3.9_ C東串良・柏原海岸 115個 卵径3.8_、D 志布志町・ダグリ 140個 卵径4.1_、E志布志町・スズレ 84個(5個破損) 卵径3.8_ 10日ほど経過、F 志布志町・スズレ 122個 卵径4.1_ 6/15の産卵か?、G 6/18有明町・押切 119個(2個破損) 卵径3.7_、H 志布志町・ダグリ 118個 卵径3.9、I 6/19有明町・通山 工事現場。5/29とほぼ同じ場所。124個 卵径3.8_※先週後半上陸・産卵の状況です。シーズンの残りは一月余りですが、あと2回くらいの産卵は期待できますので、楽しみに待ちたいと思います。 ******************************* 宮崎野生動物研究会 竹下完さんより(6/23) 昨夜から本格的な梅雨になり滝のような雨の中の調査をしています。ところで6月21日宮崎市木崎浜の緩傾斜護岸の崩れた部分に挟まれたアカウミガメを発見救出しタグをつけて放流しましたが衰弱が激しかったので翌日(6月22日朝確認にいったところ死体で発見しました。)事故死でした。甲長77cm・甲幅61cm・甲高30.5cm・頭長28cm・頭幅16cm・前肢43cm・後肢31cm ******************************* 徳島新聞(6/23)より 砂浜に産卵したウミガメの卵を別の場所に移し替える行為をめぐり、ウミガメボランティア調査員と徳島県の間で議論となっている。産卵場所によっては卵の冠水や流失の恐れがあるため、調査員は保護のために安全な場所への移し替えの必要性を訴えている。しかし卵の採取や移し替えは県の許可が必要で、その許可も速やかには出ない。調査員からは県に柔軟な対応を求める声が上がっている。県漁業調整規則では、ウミガメの卵は資源保護のため五月一日から九月三十日までを採取禁止期間に指定。調査研究や教育目的とする団体などに限り、例外的に採取許可を出している。県水産課によると今年県内で許可を取得しているのは、日和佐町のウミガメ博物館カレッタ(大浜海岸を含む同町内の海岸)と阿南市の椿町中学校(蒲生田海岸)の二団体。ところが近年、両海岸以外にウミガメが上陸するケースが増え、卵の移し替えをめぐり問題が起きている。五月十二日に今年の県内初の産卵が確認された牟岐町の松ケ磯海岸は、台風による高波が激しく卵が波にさらわれる危険があった。そのため調査員が県の許可を得ずに卵を掘り出して安全な近くの海岸に移した。調査員は県から注意された。阿南市の中林海岸では同月二十七日、波打ち際の近くに産卵。放置すれば流されてしまう恐れがあった。調査員が市教委を通して県に許可申請しようとしたが、書類の準備などに最低でも数日かかることが分かり、一度はあきらめた。卵は産卵から二日以内に移さないとふ化率が著しく下がるためだ。結局、許可を受けずに移し替えた。県内の調査員二十一人が登録しているNPO法人日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市)の亀崎直樹会長は「保護のためにも、緊急時の特例措置や調査員に一定の権限を与えるなどの対策が必要だ」と主張する。これに対し県水産課は「安易な規則の変更はできないし、単に移し替えるだけで、許可を出すのは難しい。申請があれば、ボランティア調査員にも許可を出すことは可能」と説明している。 ******************************* 徳島新聞(6/23)より 徳島県阿南市辰巳町の辰巳工業団地南東の海岸で23日、アカウミガメの産卵が確認された。同海岸では3年前に1頭上陸したが、産卵の確認は調査を始めた2000年以降で初めて。同日午前4時すぎ、釣りに訪れた男性が波打ち際から約25メートルの砂浜で穴を掘っているウミガメを発見し、日和佐町のウミガメ博物館カレッタに連絡。阿南ウミガメボランティアの新居順子さん(35)=中林町大浜、主婦=が産卵を確認した。 ******************************* 毎日新聞兵庫より(6/23) 兵庫県明石市林崎町3の松江海岸で22日夜、ウミガメの産卵が5年ぶりに確認された。 市は野鳥や野良犬から守るため、ふ化予定の8月下旬まで、周囲3・6メートル四方をネットで囲う。市海岸・治水課によると、体長約90センチのアカウミガメで、同日午後9時ごろ、波打ち際から約30メートルの砂浜で産卵しているのを、市民が発見。約2時間にわたり、ピンポン球大の卵を産み落とし、海に帰った。卵の数は未確認だが、1回の産卵数は約100個という。同市の砂浜では86年から1年おきに産卵が確認されてい たが、00年の八木海岸と藤江海岸を最後に途絶えていた。神戸市立須磨海浜水族園の大鹿達弥・学芸員は「ウミガメは1シーズンに2、3回産卵する。2週間ほど前に淡路島の成ケ島で産卵が確認された母ガメの可能性もある」と話している。 ******************************* 毎日新聞兵庫より(6/23) 神戸市須磨区の市立須磨海浜水族園に保護されたウミガメ「タイマイ」が元気になったため、26日から展示水槽で一般公開されることになった。今年4月29日に須磨海岸沖で発見された時はかなりやせていたが、体重は保護時の8・8キロから9・5キロに 回復。自力で餌が取れるようになったという。26日は、午前10時半から、本館3階のウミガメプールそばで、発見者の神戸市垂水区の真家清仁さんと小学4年生の長女、依子さんがくす玉を割って、回復を喜び、愛称を発表する。 ******************************* 徳島新聞HP(6/23)より アカウミガメの死がい見つかる 牟岐町、死後1週間程度経過 徳島県牟岐町灘の松ケ磯で21日、アカウミガメの死がいが見つかった。専門家によると、腐敗が進み、死後1週間程度たっているとみられる。 同日午後1時ごろ、磯を散歩していた長岡弘和さん(30)=同町川長、漁業=が、亀があおむけになって死んでいるのを見つけ、近くの町立貝の資料館・モラスコむぎに通報。知らせを受けた日本ウミガメ協議会室戸基地(高知県室戸市)の石原孝研究員が確認したところ、死がいは若い雌で甲長65センチ、幅57センチの小型だった。 ******************************* 事務局より:先日は講演で屋久島にいき、屋久島うみがめ館の大牟田さん夫妻と近くの温泉で楽しい話をすることができました。温泉の座敷でビールを飲みながら窓の外をみると、黄色くて可憐な花が咲いています。この季節になると鹿児島で咲く花らしいのですが、名をきくと、「トッコウバナ」とのこと。鹿児島ですから、トッコウというのはもちろん特攻のことです。鹿児島ではこの花に関して、次のような話が伝わっているそうです。丁度、昭和20年の6月、日本の戦況が逼迫してきた頃、鹿児島の鹿屋や知覧からは神風特別攻撃隊が毎日のように南方に向かって飛んでいきました。若い兵士達は、その頃、花をつけるこの黄色い花の種を手に握り締め、そして操縦桿を握ったのだそうです。鹿児島本土から南下すると、種子島、屋久島が見えてきます。若者達は失う命の代わりに、新たな命を、という気持ちで、この種子を機上からまいたということなのです。そうして、今、この季節に鹿児島で花をつけていると言うのです。実に、美しい話です。ところがです。この話は作り話だという説があるというのです。なんと、このトッコウバナの原産地はアメリカ大陸で、最近、いろんなところでたたかれている外来種らしいのです。鹿児島では、このトッコウバナに関する議論が盛んに行われているらしいのですが・・・・。どちらが本当でも、人間の愚かさを象徴するお話です。(亀崎) ●ウミガメ速報05−26(7/5) ******************************* 茨城新聞(6/19)より 大洗町磯浜町のアクアワールド県大洗水族館は十八日、日立市沖で捕獲されたアカウミガメに人工衛星で追跡する発信機を装着し、十九日に大洗海岸から放流し、行動を記録していく。アカウミガメの人工衛星による追跡は、同水族館で二〇〇三年に実施して以来二度目となる。 今回追跡するアカウミガメは、十日に日立市沖約十で定置網により捕獲された。甲長約六十三、体重約三十二の比較的若く、雌雄の別は分かっていない。 前回の調査では、成体になる前のアカウミガメを〇三年八月二日に放流。このアカウミガメは、日本東方の沖合を回遊し、翌〇四年七月二日に日本東方約二千沖合で発信が途絶えた。 今回の発信機は、バッテリーの性能が上がり、小型になった機械で、約二年間の追跡が期待されている。三日間の間に六時間だけ発信機のスイッチが入り、その間に海面に機械が出ていると人工衛星に位置を送る仕組み。データは、フランスの研究所からアメリカの研究所を経て、今回同水族館との共同研究を行っているNPO日本ウミガメ協議会(本部・大阪府枚方市)に送られる。アカウミガメは環境省の絶滅危惧きぐ種に指定され、日本の太平洋岸が唯一の産卵場で、本県が産卵の北端とされている。成長すると甲長が一近くに達し、カリフォルニアから日本にかけて回遊するとされているが、行動や寿命など生態に不明の部分が多い。同水族館や同協議会では、今回の人工衛星追跡が前回より長時間にわたって行える可能性があるため、生態の一端を解明する手がかりとして期待をかけて いる。 ******************************* 静岡新聞(東部)(6/20)より 南伊豆町湊の弓ケ浜海岸で19日早朝、前年より20日遅く、今季最初のアカウミガメの産卵が確認された。町教委職員らが105個を保護し、同海岸近くに設けたふ化小屋に卵を移した。 町ウミガメ保護監視員の岩田篤さん(61)が同日午前5時ごろ、波打ち際から20メートルほどウミガメが砂浜をはった痕跡や、砂を掘り、埋め戻した跡を見つけた。町教委職員らが立ち会って掘り返すと、深さ約20センチの砂の中から、ピンポン球大の白い卵が出てきた。 町教委によると、ふ化は40日から60日後の8月上、中旬ごろになるという。同海岸では前年、5月30日から7月9日までの間に計7回の産卵(826個)が確認されている。 ******************************* 徳島新聞(6/20)より 日和佐町日和佐浦のうみがめ博物館カレッタで、開館当時から飼育されている最高齢のアカウミガメが元気に愛きょうを振りまいている。国内の水族館などが育てているアカウミガメとしては、最も古い個体という 最高齢のアカウミガメは、一九五〇(昭和二十五)年生まれで、五十四歳の雄。日和佐中学校がアカウミガメの調査研究を始めたこの年に、人工ふ化したうちの一匹といわれている。研究が町に引き継がれた後、町営水族館などで育てられ、カレッタが開館した八五年からは同館の飼育プール内でゆったり過ごしている。 体も同館のウミガメ約六十匹の中で最も大きく、甲羅の長さが約一メートル、体重一二〇キロほどある。 日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市)によると、国内の各施設で飼われているアカウミガメの中では、飼育の履歴が残り、年齢が分かる個体として最も高齢と推定される。ただ、アカウミガメの寿命自体は、はっきりと分かっておらず「おじいちゃんともいえない。現役の"若手"かもしれない」のだそう。 ******************************* 徳島新聞(6/20)より 「8年前にも大浜海岸で産卵 今季上陸7頭目のアカウミガメ」徳島県日和佐町の大浜海岸で19日夜、今季7頭目のアカウミガメが上陸、左前足に付けられたタグから、このウミガメが8年前にも同海岸で産卵していたことが分かった。アカウミガメは同じ海岸に周期的に上陸する回帰行動が分かっており、同海岸で確認されたのは9例目。 今回上陸したウミガメは、19日午後9時前、国民宿舎うみがめ荘前に上陸し、波打ち際から30メートルほどの場所で卵を115個産んで海へ帰った。 ******************************* 熊本日日新聞(6/20)より 「アカウミガメ 県内で今年初の産卵確認 天草町」 県希少野生動植物調査員の宮口光敏さん(65)=天草郡天草町=が同町の海岸で十八日、県内では今年初めてアカウミガメの産卵を確認した。例年より半月ほど遅いという。十九日早朝、卵の安全を確保するため海岸の隅に埋め直した。 卵は百二十二個あり、ピンポン玉ほどの大きさ。深さ約五十センチの砂の中にあった。十八日午後、地元住民から「カメの足跡が付いている」との連絡があり、宮口さんが現場に駆け付け産卵を確認した。卵の硬さなどから十五日ごろに産卵したとみられる。十九日は、宮口さんらが海岸を訪れて卵を掘り出し、バケツで運んで安全な場所に埋め直した。さらに、周辺が踏み荒らされないように約三メートル四方の囲いを作った。卵は五十日ほどでふ化するという。 アカウミガメの上陸や産卵は県内では牛深市など天草西海岸で確認されている。絶滅の恐れがある県指定の希少野生動物で、卵やカメの採集は禁止されている。宮口さんは「もし見つけたら、騒いだりライトで照らさずにそっとしておいてほしい」と話している。(藤山裕作) ******************************* 徳島新聞(6/21)より 「8年前にも大浜海岸で産卵 上陸ウミガメ、装着タグで確認」 日和佐町の大浜海岸で十九日夜、今季七頭目のアカウミガメが上陸、左前足に付けられたタグから、このウミガメが八年前にも同海岸で産卵していたことが分かった。アカウミガメは同じ海岸に周期的に上陸する回帰行動が分かっており、同海岸で確認されたのは九例目。今回上陸したウミガメは甲羅の長さ七六センチ、幅六二・五センチの小型。十九日午後九時前、国民宿舎うみがめ荘前に上陸し、波打ち際から三十メートルほどの場所で卵を百十五個産んで海へ帰った。 町ウミガメ保護監視員の浜崎敏明さん(64)によると、左前足に付けられたタグから、一九九七年六月三十日に初上陸し、同年七月十八日の再上陸時に産卵したウミガメと分かった。当時に比べ、甲羅の長さが二・二センチ、幅〇・八センチほど、わずかに成長していた。アカウミガメは産卵のため、静かできれいな砂浜を求め、数年周期で同じ海岸に上陸する習性が分かっている。大浜海岸でも、上陸したウミガメにタグを付ける追跡調査を九六年から始め、二〇〇〇年から毎年一、二匹の回帰が確認されている。 周期は三−五年程度といわれているが、今回は八年と長く、浜崎さんは「よく忘れずに帰ってきたものだ」と感心していた。 ******************************* 事務局より ウミガメ産卵講習会(和歌山)の案内 日本ウミガメ協議会ではその活動を知っていただく機会として、標記の講習会を催します。興味のある方はご参加下さい。日時:7月15日(金)〜16日(土)、場所:和歌山県みなべ町千里浜、講師:松沢慶将(日本ウミガメ協議会主任研究員・博士)他、募集定員:10名、対象:中学生以上でウミガメに興味のある人、申込み:7月13日まで 定員に達し次第締め切ります。申込先:協議会事務局、電話072−864−0335、メールinfo@umigame.org、 目的:ウミガメはマスコミに取り上げられることが多い動物ですが、実際の生態や調査手法に関しては意外と知られていません。この講習会では、実際にウミガメの調査現場に参加していただき、ウミガメの生態や保護に関する理解を深めていただきます。 日程:15日 21:00 千里観音前集合、21:30 講習・待機 講習を開始しますが、カメが産卵すれば、調査風景を見学していただきます。その夜のスケジュールは、カメ次第です。尚、休憩の部屋を一室用意しておりますので、各自、自由に寝ていただくことは可能です。なお、布団や枕はありませんので、必要な方はご持参下さい。16日 10:00 解散 交通 列車を利用される方は天王寺発18時21分のくろしお27号で間に合います。南部(20:16着)下車。千里観音にはタクシーでお越し下さい。なお、南部にはJR大阪などから出る高速バスも便利です。参加費 12000円 (会員9000円):会費、宿泊施設使用料、資料費、朝食費などを含みます。持ち物 夜食、カッパ、筆記用具、砂浜を歩くのに適した服装、運動靴、サンダル、虫除け。尚、調査終了後、就寝前(早朝)に簡単な親睦会を開きます。お酒類(成人のみ)や肴の持ち込みも歓迎します。 ******************************* 事務局より:先日、種子島に行ったとき、浦田海岸に初めて行きました。もちろん、アカウミガメも産卵する海岸です。白砂の美しい海岸で、環境省の百選にも選ばれているとか・・。地元では、海水浴客やダイビング客が多く訪れ、親しまれている海岸です。ところが、私にはこの海岸が10年後にはズタズタに変っていく様子が予想できるのです。原因は、拡張された浦田港です。何でも最近避難港に指定されたらしく、大型船でも避難出来る様に、拡張し海底を浚渫したそうなのです。また、同じことの繰り返しです。港が出来る。そこに砂が溜まる。周辺の砂がそこに移動する。浜が侵食する。護岸を作る。さらに砂が侵食される。直接、波が護岸にあたるようになる。沖に離岸堤を作り砂をとめ、波をとめにかかる。美しい砂浜は消え去る。問題なのは安易に避難港を計画した人間ですが、多分、こんなことになるとは、まったく考えていないのでしょう。(文責:亀崎直樹) ●ウミガメ速報05−27(7/8) ******************************* 神戸新聞(6/23)より 明石市林崎町三の松江海水浴場で二十二日夜、アカウミガメの上陸、産卵が確認された。同市内での産卵は二〇〇〇年夏以来、五年ぶり。 家族と犬の散歩をしていた近くの会社員有馬佳織さん(32)が同日午後九時半ごろ、砂浜でウミガメを発見。海辺から約五十メートルにわたって足跡を残し、後ろ足で穴を掘り、埋めるしぐさをして同十一時すぎ、再び海へ。 現場に駆け付けた「アカシ・ウミガメ保護研究会」の坂平高志さん(43)によると、体長約八〇センチのアカウミガメ。神戸市立須磨水族園の職員らが調査し、卵五個が見つかった。同園職員は百個以上あるとみて周辺をフェンスで囲い、保護する。 ******************************* 千葉日報(6/23)より 大原町の日在浦海岸で二十一日、大原、岬地域でことし初めてのアカウミガメの産卵が確認された。海岸の砂浜には百五十メートルにも及ぶ足跡が残され、産卵地には早速、保護柵を設置。「日在―和泉浦ウミガメを守る連絡会」が、ふ化まで観察と保護活動を続けていく。 二十一日早朝、大原町の遊漁船船長が産卵の跡を見つけ、夷隅郡市自然を守る会の手塚幸夫事務局長に連絡。二人で卵を確認した上で、柵を作った。午後にはウミガメを守る会の森谷渕さんが、産卵地の正確な位置、カメの大きさなどを調査した。 足跡の左右の幅は六〇―七〇センチ、ピッチ四〇センチ。体長は八〇―九〇センチと標準よりやや小さめで、卵の数は百―百二十個と推定される。 砂浜には上陸から海に帰るまでの足跡がはっきり残っていて、カメが産卵場所を選ぶために、苦労した様子がうかがえる。斜面を登り、コンクリートの護岸提に突き当たってから横に移動。少し下った平らな場所に産卵した。 森谷さんによると、日在浦での産卵は三年ぶり。昨年までは岬町の夷隅川河口北側が多かったが、ことしは潮流の影響で和泉浦の砂浜が六十メートル以上も広がり、産卵可能な浜が復活した。しかし産卵場所の高さが十分とはいえず、高波で長時間海水を被る危険があり、不安は残るという。 実はこの地域でことしアカウミガメを確認したのは三例目。十二日には岬町の和泉浦海岸で甲羅が割れた漂着死体が発見され、十八日には夷隅川河口北側で足跡を見つけたが、産卵した可能性は小さかった。 ウミガメを守る連絡会は複数の市民団体と大原、岬町、夷隅東部漁協などが連絡体制を整えて保護活動を実施している。今回もその連携がうまく取れ、的確に対応できた。この地域では毎年十―二十の産卵があり、数は少ないが、ふ化率は高いのが特徴。 ふ化までにかかる日数は、六十日から九十日。砂の温度で前後し、高温だと早く、メスが多く生まれるという。八月まで産卵は続き、早ければ八月末にはふ化が始まる。パトロールや保護活動も忙しい季節を迎えた。 ******************************* 宮崎県串間市東漁協 山口さんより(6/25) 6月24日、定置網に標識のついたウミガメが入っていたのでお知らせします。番号34494 生きていたのでそのまま放流しました。事務局より この個体は平成16年7月6日、小笠原村母島平島の海岸に、産卵のために上陸したメスのアオウミガメでした。SCL903mm、CCL973mm、SCW728mm、CCW892mm。装着者小笠原海洋センター。 ******************************* 新宮市海ガメを保護する会速水政夫さんより(6/25) 王子が浜では、6/2に初上陸がありましたが、産卵はなし。続いて16日までに計5回の上陸があったが何れも産卵はなく、心配しておりましたが、やっと待望の初産卵が今朝(25日)にありました。卵113コはフ化場に移植致しました。また、午後3時半頃三輪崎より今朝2頭のカメが上陸していたとの電話があり、早速あっちこっち電話して車をチャーターして三輪崎町へと急ぎました。同町の東の浜に2ヶ所産卵跡があり、1ヶ所は堤防まで行き、その間七ヶ所の穴をほっていたが、ジャリの為産卵できずに帰海。他の一頭も40m上がった所で横に進み30メートル位の間に5ヶ所の掘りかけの穴をのこし帰海しましたので以上2ヶ所とも産卵はありませんでした。本日はとても疲れましたが、お知らせいたします。 関連のニュース 紀伊民報(6/26)より 新宮市王子ケ浜で25日未明、アカウミガメが産卵した。波打ち際から約40メートルの砂地に深さ50センチの穴を掘り、直径約3センチの卵113個を産んだ。 「新宮市海ガメを保護する会」の速水政夫会長(79)は「ほっとした。全部ふ化してほしい」と話し、同浜にあるふ化場に移した。今年初で、昨年より15日早い。約2カ月後にふ化するという。 速水会長の妻福枝さん(75)が午前4時すぎ、海岸をパトロール中に産卵跡を見つけ、速水会長が卵を確認した。直径20センチ、長さ2メートルの流木を乗り越えて産んでいた。速水会長は「障害物を乗り越えての産卵は過去30年の調査で初めて。どうしても産みたかったのだろう。よく頑張ったとほめてあげたい」と話した。 同会の調べによると、同浜では今年、アカウミガメが6月2日から6回上陸したが、産卵は今回が初めて。昨年は上陸4回のうち2回、計190個を産卵した。 ******************************* 神戸新聞(6/25)より コンクリート護岸や人工の砂浜が続く神戸の海辺が、かつてはウミガメの有数の産卵場であったことをご存じだろうか? この神戸ゆかりのウミガメの検証に、神戸大文学部地域連携センターの坂江渉主任研究員(歴史学)が取り組んでいる。研究から、「聖獣」とされるなど、人々とウミガメとの深い結び付きが浮かび上がってきた。(仲井雅史) 坂江研究員は、海辺で行われた古代祭祀(さいし)を研究。その中で八世紀に成立した「古事記」などに登場するウミガメに注目した。神戸を中心に、ウミガメと海辺の人々とのかかわりを史料や聞き取りから検証。五十年ほど前までは神戸や明石、淡路の海辺でごく普通に見られ、人々の生活に溶け込んでいたことが判明した。例えば神戸市東灘区青木は、「古事記」の「神武東征」に登場する青亀がたどり着いたとされる場所で、「青亀」が「青木」に変化したという。聞き取り調査では、高度経済成長前まで、ウミガメが産卵に「当たり前のようにやって来た」。また漁師たちはウミガメを「縁起が良い」として、網にかかると神酒を与えて放すのが慣わしだった。ほかにも、長田区駒ケ林の戎神社にウミガメの供養塔がある▽垂水区の海神社ではカメが上陸すると神主が産卵に立ち会い、産卵場所に「シメ」を張った―など、八〇年代まで上陸記録のある須磨海岸に加え、ウミガメを尊んだ人々の生活ぶりが浮かび上がってきた。 では、なぜウミガメが神聖視されたのか。坂江研究員は、海辺の祭神の「海のかなたに鎮座し、特定の時期に村を訪れ、村人の祭りを受けて再び聖地に戻る」とする概念に注目した。定期的に産卵のために上陸し、海に戻るウミガメ。「その生態が神の化身の行動として映ったのでは」。ウミガメは、海のかなたの「聖地」と「人間界」を結ぶ"聖獣"だったと坂江研究員はみる。一連の成果は、論考「古代の大阪湾にやって来ていたもの」として今春、神戸大文学部の事業報告書で発表された。「人々がどのようにウミガメを受け入れてきたかを探ることは、保護を考える上でも大きなヒントになる」と坂江研究員。引き続きウミガメに関する地元の証言や情報提供を呼び掛けている。 ******************************* 中日新聞三重(6/25)より 三重大のウミガメ・スナメリ調査保護サークル「かめっぷり」の学生たちが、河芸町上野の芦原海岸で、アカウミガメが産んだ卵九十個を確認した。同サークルは毎年五月から六月にかけて毎日、津市周辺の海岸で調査をしているが、産卵を確認したのは二年ぶり。「二カ月後に卵がふ化し、赤ちゃんウミガメが海に旅立つ日が楽しみ」と話している。 (紙山 直泰) アカウミガメの卵は十七日夕方、波打ち際から陸に向かって約十メートルの場所で見つけた。台風が来ると卵が浸水し、流される可能性があるため、学生は、さらに陸の方に十メートル離れた安全な場所に移した。イヌや猫、カラスに狙われないように網や柵で囲った。サークルによると、県内の海岸に産卵に来るウミガメの種類は、アカウミガメしかない。発見した卵はピンポン球ぐらいの大きさ。順調に育てば、八月ごろに夜間、ふ化するという。代表の木野将克さん(21)=生物資源学部四年=は「昨年は確認できなかったので、うれしい」、メンバーの山内愛子さん(19)=同学部二年=も「卵がふ化する時は見に行きたい」と笑顔をみせる。学生たちは二十一日にも鈴鹿市寺家町の鼓ケ浦海岸でアカウミガメの産卵を確認。「ことしは津、鈴鹿市周辺の海岸で、ほかにも産卵が見られるかもしれないので、自動車で海岸に入ったり、夜間に花火をしたりしないようにしてほしい」と呼び掛けている。 ******************************* 高知室戸 植田壮一郎さんより(6/26) 元海岸でウミガメの産卵跡があります。この報告を受けて、室戸基地から圓東と山崎が調査に出向きました。●発見者:山下泰弘さん、朝6時ごろ犬の散歩途中にウミガメの足跡を発見。発見日:2005年6月26日、発見場所:高知県室戸市元海岸。午前中、植田さんと共に元海岸へ産卵確認に行ってきました。ボディーピット:3、卵数:102個ありましたが1個割れました。高い波がきたら被りそうだったので元小学校へ持って行きました。そして、元小学校の中山校長先生と共に、小学校のカレッタハウスへ移植しました。 ******************************* 財団法人下関海洋科学アカデミー、久志本鉄平さんより(6/26) 昨年まで三重大学かめっぷりで活動しており、その時はお世話になりました。この春から下関水族館で飼育係をしております。上陸、産卵がありましたので報告します。6月24日:下関市長府宮崎町串崎(関見台公園下)にて地域住民→市役所→水族館とウミガメの上陸の連絡が入り確認に向かったが産卵せず。6月25日、上記と同じ砂浜に24〜25日にかけて再び上陸し、産卵。足跡の形状よりアカウミガメだと考えられます。 以下関連記事 山口新聞(6/28)より 下関市長府の関見台公園の砂浜に、アカウミガメが産卵にやってきた。アカウミガメは5月から9月にかけてきれいな砂浜で産卵するが、下関で産卵したケースはきわめて珍しく、産卵が確認されたのは1992年に武久の海岸で見つかって以来。連絡を受けた下関市立水族館海響館が産卵場所に囲いをして卵を保護、地元の人も「何とか守ってやりたい」と静かに見守っている。 ******************************* 高知新聞(6/26) 室戸市室戸岬町の椎名海岸で、アカウミガメの産卵が25日までに確認された。同市では元海岸以外での確認例は珍しく、調査を続けるNPO法人日本ウミガメ協議会は「産卵シーズンも始まったばかり。もっと増えるのでは」と期待している。 椎名海岸での上陸が確認されたのは16、21、24日の3回。同協議会が目視調査を依頼している地元の大敷組合員が足跡を発見した。 同協議会室戸基地の石原孝研究員(24)らが調査した結果、波打ち際から約20メートルの場所で21日に上陸したウミガメの産卵地を見つけ、砂の中で卵も確認した。 同協議会によると、椎名海岸では昨年、産卵地で有名な元海岸の4回を上回る5回の上陸を確認。産卵こそ確認されなかったものの、防潮堤に囲まれて自動車の乗り入れも不可能なことから、石原研究員は「産卵地としても最適。シーズンの8月ごろまで注意深く調査を続けたい」としている。順調にいけば2カ月後には100―120匹ほどの子ガメのふ化が期待できるという。 ******************************* 事務局より: 兵庫県明石の海岸で久々に産卵がありました。都市から近い人工砂浜での産卵は大変です。市民の通報で行政やマスコミが駆けつけ、さぞかし、産卵したカメも迷惑したことでしょう。しかし、都市型産卵の性(さが)、産卵跡は金網に囲まれ、明石市や国土交通省さらに当協議会がチームを組んで、孵化まで厳重な監視体制をとることとなりました。確実な都市生活に、不確実な自然現象が出現して、関係者は皆元気です。不確実で予想不可能な事象は、人間に不幸をもたらすことも多いですが、人間をわくわくさせる事も多いのです。人に害を与えない不確実はもっと身近に沢山あるべきなのでしょう。そういえば昨夜の講義で、ハエが1匹、8階の教室を飛び回りました。学生達はキャーキャー騒ぎましたが、顔は微笑んでいました。(文責:亀崎直樹) ●ウミガメ速報05−28(7/15) ******************************* 事務局より:日本ウミガメ協議会会員に少し特典です。IUCN(国際自然保護連合)の親善大使に就任されたイルカさんのスペシャルコンサートが、7月30日(河口湖)・31日(大阪)に開催されます。イルカさんとIUCNの活動に賛同するミュージシャンを中心に、自然と環境保護について、歌とトークを織り交ぜたスペシャルコンサートです。会員の皆様には特別割引チケットがあります。興味のあるかたはホームページをご覧いただくか、事務局まで。問い合わせはお早めに。 ******************************* 徳島 藤井栄さんより(6/24) 本日、由岐町坂ノ浜にて調査をしましたところ、2箇所の上陸跡がありましたので 報告いたします。 ******************************* 読売新聞熊本(6/30)より 熊本市のテレビ熊本(TKU)報道制作部の委託男性カメラマン(44)が、熊本県天草町・白鶴浜でアカウミガメの卵について取材した際、保護のため安全な場所に埋め替えられた卵を掘り返させて撮影していたことが29日、分かった。テレビ熊本などによると、県から希少動植物の調査を委嘱されている男性(65)がアカウミガメの卵122個を発見し、海水浴客に踏みつぶされないように19日早朝、約5メートル離れた場所に埋め替えた。一部報道機関が、その様子を取材したが、テレビ熊本には連絡がなく、取材できなかったため、カメラマンは21日、男性に撮影を依頼。男性は一度は断ったが、再度依頼を受けて了承した。カメラマンは男性が掘り返した卵を撮影し、22日に放送された。卵が割れるなどの被害はなかった。テレビ熊本報道制作部は「関係者の方に深くおわびし、今後こういったことがないよう取材には万全の配慮をしたい」としている。 ******************************* 毎日新聞高知(6/30)より 国交省高知河川国道事務所は、管内でのウミガメ保護や生息環境を守る取り組みなどを紹介する「ウミガメ情報局」を同事務所のホームページ内に、このほど設置した。地元小学校などが進めるウミガメの卵の採取や放流、海岸清掃などの情報を提供する。同事務所管内の春野町戸原から仁ノ海岸にかけては毎年ウミガメが産卵のために上陸。数年前から、砂浜の侵食から卵を守るために、地元の小学校や住民が保護活動や海岸清掃を行っており、同事務所も協力している。そのため、ウミガメの保護活動を紹介しようと、事務所のホームページ内にコーナーを設けた。同情報局では、今月に行われた同町立西小学校の児童による採卵の様子や海岸清掃の様子を画像で紹介。このほかにも昨年の放流の様子も掲載しており、今後新しい情報を随時発信していくという。同事務所は、仁ノ海岸の砂浜の侵食を防ぐため、沖に離岸堤を設置するなど砂浜保全事業を展開している。 ******************************* 屋久島 大牟田一美さんとの電話の中から(7/1) 上屋久町役場から電話があった。一湊の海水浴場に浜崖が出来ているので砂を入れるが、いいかとの事。もう既に産卵しているのだから、いいわけないよね。 ******************************* 藤沢の石井雅之さんより(7/2) 2004年10月から2005年6月までの報告をいたします。漂着報告はELNA不在などで、石井が対応してきたものです。産卵情報は新江の島水族館の発表によるものです。■2004年10月9日 横須賀市走水港、アカウミガメ:メス未成熟(卵巣確認)、甲長SSCL67.2cm MSCL66.1cm SCW57.4cm、口腔:固く閉じる。舌根から食道入口にかけて砂が存在。声門:砂が詰まり、ゆるく開いている。気管:声門から28cmにかけて砂がゆるく詰まっている。全体につぶれていない。気管・気管支にうすい血液色の泡沫があり、やや粘凋性あり。備考 ■2004年11月12日 鎌倉市坂ノ下、発見者氏名:池 英夫、アカウミガメ 甲長不明(70cmほど。)ほぼバラバラだが、かろうじて皮で繋がっている状態。■2004年11月13日 鎌倉市腰越1丁目地先、アオウミガメ オス未成熟、精巣確認。甲長 SSCL:52.6cm MSCL:51.3cm SCW:44.3cm、気管:しっとり濡れる。肺:わずかに泡沫あり。 ■2005年1月18日 三浦市南下浦町毘沙門、アカウミガメ メス未成熟 卵巣・卵管を確認、甲長SSCL64.0cm MSCL65.1cm SCW52.5cm、気管:つぶれていない。泡沫がわずかに残る。肺:肺気腫と肺水腫の様相。仰向け時に収縮したが、まだガスが残り気味だった。■2005年1月21日 藤沢市江の島西岸、アカウミガメ 甲長不明(70cmほど。)新江の島水族館より連絡があり、すぐ現場に向かいましたが市によって焼却処理済みでした。■2005年3月25日 鎌倉市材木座、報告者 かながわ海岸美化財団、アオウミガメ オス未成熟 精巣確認、甲長SSCL37.0cm MSCL36.2cm SCW30.4cm、■2005年6月7日 二宮町、中村川河口の西100m、発見日:2005年6月6日16時、発見者: 山下浩之、報告受付日:2005年6月7日、報告者氏名:樽創、アカウミガメ メス未成熟(卵巣確認)、甲長SSCL74.8cm MSCL73.7cm、SCW62.1cm、■2005年6月25日 藤沢市辻堂、報告者 新江の島水族館、アカウミガメ オス未成熟 精巣確認、甲長 SSCL73.5cm MSCL72.3cm SCW54.6cm ●2005年6月28日 葉山町一色、142個の卵が新江の島水族館に収容されました。 ******************************* 事務局より:今朝のニュースでは知床半島が世界自然遺産に登録されたという。知事や町長は皆喜びのコメントを寄せていたが、彼らはどうして喜んでいるのだろうか? 知床はウミガメに関係ないが、同じ自然遺産の屋久島は大いに関係する。世界自然遺産とは、世界の認めた自然だから後世に健全な姿を残そうではないか、というのがその主旨だと勝手に解釈しているが、日本のウミガメの産卵地で屋久島の永田ほど、過去10年間でその姿を変貌させたところを私は知らない。昔は屋久島うみがめ館の大牟田さんを訪ね、浜に出ると、静寂が支配していた。ところが、ここ数年、見学者は増え、観光バスまでがやってくる始末である。これが、ユネスコの考える自然遺産の概念に一致した方向なのだろうか? 登録を喜ぶ人が、今の屋久島の現状を自然遺産の理想の姿として捉え喜んでいるのなら、世界自然遺産とは自然を守る意思表示ではなく、自然を食い物にしていく意思表示なのかもしれない。 (文責:亀崎直樹) ●ウミガメ速報05−29(7/22) ******************************* 浜松市教育委員会生涯学習推進課 内藤さんより(6/20) 標識の付いたウミガメの死体を発見したので報告します。発見日:2005年6月20日朝、発見場所:静岡県浜松市倉松町の海岸、発見状況:ストランディング、生死:死、甲羅にスクリューで割られたよような傷あり、標識:J33113、サイズ:甲長約90cm 処置:名古屋港水族館がその日のうちに解剖しました。事務局より:本個体の履歴です。放流者:志摩半島野生動物研究会 若林郁夫さん、放流日:2003年7月10日、放流場所:三重県志摩市大王町波切、種:アカウミガメ、性別:メス、 サイズ:標準直甲長87.9cm、直甲幅70.3cm、発見状況:混獲(定置網) ******************************* 鹿児島県笠沙町漁協 中尾和成さんより(6/24) 6月22日の朝網に標識だけがかかっていました。標識の番号は「JPN39835」と入っています。亀自体が引っかかる事は無い網ですので、おそらく外れていたものだと思います。野間池から吹上浜へ向け泳いでいた時に外れたのでしょうか? 場所は鹿児島県川辺郡笠沙町小浦です。事務局より:本個体の履歴です。放流者:宮内叶さん、放流日:2005年6月7日、放流場所:鹿児島県川辺郡笠沙町白瀬定置、種:アオウミガメ、サイズ:標準直甲長43.2cm・最小直甲長42.6cm・直甲幅37.4cm・曲甲長44.8cm・曲甲幅44cm、標識:J39834・J39835 ******************************* 横浜・八景島シーパラダイス アクアミュージアム 徳武 浩司さんより(6/29) 本日、横浜市港湾局 海務課 真壁 央(マカベ ナカバ)さんより当館へ、アカウミガメの漂着情報がありましたのでお知らせいたします。 一刻も早く処分したいという意向があり、調査にはいたりませんでしたが参考になれば幸いです。日時:2005年6月29日13:00頃(当館への通報時間) 場所:横浜市横浜港内 鶴見航路つばさ橋付近。(回収位置:東経139.42.25.7、北緯35.27.47.1の水域) 種類:アカウミガメ 頭数:2(ともに同じ場所で発見し、同時に回収) 性別:不明 体長:スケール参照 処分:焼却。真壁氏によれば見る限り大きな外傷もなく四肢へのタグ装着は認められなかったそうです。 ******************************* メキシコ アントニオ・レセンデッズさんより(7/1) We learn from a Baja's local fishermen that he find out about oldjapanese's tag..with this data: Site:Between Santo Domingo,La Poza y San Juanico, Baja California Sur,Mexico. Date:unknow..maybe few years ago...even late 80's or early 90's. Tag No.:412 Address: Okinawa,Expo.Aquar,JAPAN. We hope this tag will help out your tagging effort in your country...sincerely..Antonio and Bety 事務局より:メキシコ、カリフォルニア半島の漁師が沖縄から放流したアカウミガメに装着されていたと思われる標識を持っていたそうです。ただし、このカメがいつ捕まったものかなど詳細な情報はわからないようです。標識を付けた海洋博記念公園水族館(現、美ら海水族館)の照屋秀司当会理事には連絡しました。 ******************************* 高知 溝渕幸三さんより(7/1) 大岐浜11頭目、昨夜我々が帰った後1頭が上陸産卵していた。清水よりの波打ち際、しかも川の水がそのまま押し流すような場所。まだ移植はしていない。今夜も空振り、稲妻がすごい。雨も降っている。これから上陸するだろう。真面目な我々は深夜徘徊はしないのだ。独り言:中村の小京都の街も四万十市中村になった。飲屋街も全て無くなった。その後お酒の味を知らない。以前は、少しでも飲めるようになったら嬉しいと思い、ウミガメ協議会の皆さんに鍛えてもらったが、素質がないのか必ず酔っぱらった。見極めをつけて、今は元の真面目な溝渕に戻っている。絶対誘わないで。 ******************************* まるほ水産 間部さんより(7/3) タグ付きのウミガメを発見したので報告します。発見日:2005年6月20日頃、発見場所:三重県熊野市磯崎漁港、発見状況:混獲(定置網)。標識が付いていたので気になって標識をとっておいた。標識:JPN 42250、生死:死、処置:投棄。事務局より:本個体の履歴です。放流者:マリンワールド海の中道 宮地勝美さん、混獲場所:長崎県生月元浦定置網、放流日:2004年12月6日、放流場所:生月漁協前、種:アオウミガメ、サイズ:甲長78p。 ******************************* 山口県 廣中秀行さんより(7/4) サーファー+ウィンドサーファー+漁協によるビーチクリーン時に、海草などを埋める穴を掘ったところ、ウミガメの卵50コ程度を発見しましたのでご報告いたします。日時:2005年7月3日(am7:00頃)、発見場所:山口県の北西部 角島 通称:コバルトビーチ(「しおかぜの里」の正面の海岸です。)の波打ち際から7〜8m、深さ:1mぐらい。足跡らしいものがあったようなので産んで間もないものだったようです。1つ割れてしまいましたが、中身は普通の生タマゴのようでした。まんまるでピンポン球のようでした。少し柔らかかったです。全て元通りに埋めました。幹線道路沿いの海岸で、駐車スペース(しおかぜの里)もタップリあって、夏は海水浴客が大勢来るので結構心配です。また、外灯の光も海にもれているような気がします。あと、5年前頃、瀬戸内海側ですが、山口県吉敷郡秋穂町の美濃ヶ浜沖50mぐらいのところで、ウィンドサーフィン中に泳いでいる30cmぐらいのウミガメを見かけたことがあります。 ******************************* 下田海中水族館 浅川弘さんより(7/6) 下田でもようやく上陸、産卵が確認できましたのでお知らせします。6/28入田浜。早朝、地元サーファーの通報により上陸跡を確認。卵も確認でき98個ありました。そのまま埋め戻し、保護策を作り見守っています。7/5多々戸浜。朝、足跡を確認。産卵の有無は確認できませんでしたが、足跡の状況から見ておそらく産卵は無かった様子です。 ******************************* 志布志湾大和隆信さんより(7/7) おはようございます。志布志湾のカメ親父です。7/2:大崎町・益丸で75個 卵径4.1a、7/4:有明町・通山 (一丁田堤防との中間) クレーンの近くで産卵、7/5 有明町・一丁田、径3.9a、有明町・穴掘り、4:45産卵、5:05埋め戻し、5:38帰海、5:45帰海完了、JPN28048を装着、直甲長79.1a×直甲幅61.6、志布志町・ダグリ 街灯下の崖の直下で136個 卵径4.1a、志布志町・すずれ 中央堤防のところで上陸のみ。この一週間はこんな状態で推移しました。7/7現在で36回の産卵を確認しました。 ******************************* 高知 溝渕幸三さんより(7/7) 6日、夜中の見回りを休んだら上陸。朝、岡田さんより連絡。カメさんが堤防を乗り越えて松林の中へ転落とのこと。早速大岐浜へ。幸いの大雨でカメさんも無事の様子。卵を産む場所を探していて落ち込んだものらしい。高さは約60センチほど。3箇所試みた跡があった。産卵はしていない様子。こんなところでノギスが必要になるとは・・・。甲長76センチ、甲幅63センチ。総排出口の周囲には寄生虫がびっしり。甲羅にはフジツボなどはなかったが、寄生虫と烏帽子のような貝類が付いていた。4時ごろ黒潮生物研究所の田中氏が見回ったときには気が付かなかったという。その後に上陸、転落の可能性が高い。田中氏によってタグが取り付けられた。詳しくは田中氏まで。独り言:会員の中には酒を飲み過ぎてどこかにぶちこけたりする者もいるが、まさかカメさんは二日酔いではなかろうな、赤い顔をしているが・・・。それにしても、Tくんはむごいことをするなあ。前足に穴を開けて、標識を取り付けた。小心者で真面目な我が輩はかわいそうで見ては居られなかった。涙が雨よりもひどかったぞな。さぞ痛かったろうなあ。恨む人を間違えるなよカメさんよ。以下、関連のニュース 高知新聞(7/7)より 土佐清水市大岐の浜で6日早朝、産卵のため上陸したアカウミガメが浜から約50センチ下の空き地に転落、衰弱して動けなくなっていたのを、日本ウミガメ協議会のメンバーや住民らが救出し無事海に帰った。メンバーによると、このアカウミガメは今回産卵を果たせていないため、数日のうちに再上陸する可能性が高いという。大岐の浜で海亀の産卵調査を行っている同協議会員の岡田幸生さん(56)=同市下ノ加江=が同日午前6時すぎ、海亀が上陸した足跡を見つけた。海に戻った形跡がないため周辺を見回ったところ、波打ち際から約100メートル離れた林との間の空き地でアカウミガメを見つけた。甲羅の長さが76センチと大型。浜から約50センチ下の空き地に転落し、コンクリートの壁と放置されたボートの間に入り込み動けなくなっており、かなり衰弱した様子だった。岡田さんから連絡を受けた幡多郡大月町の黒潮生物研究所の職員が、回遊範囲などを調べるため、識別番号などを書いた標識を前足に付けた後、地元住民らとともに3人掛かりで砂浜に引き上げた。救出後、自力で波打ち際へ向かったアカウミガメは時々立ち止まってあえいでいたが、のっしのっしと着実に前進。30分ほどかけて海に入ると、人間に感謝するかのように沖で大きく1回頭をもたげて姿を消した。岡田さんらが浜を調べたところ、3カ所で産卵用の穴が掘られていたが、いずれも途中であきらめたらしい。岡田さんは「とんだ災難だったが、もう一度上陸してしっかり産卵してほしい」と話している。 ******************************* 事務局より:日本ウミガメ協議会は静岡県相良町のカメハメハ王国と共催で相良自然環境塾という子供向けのセミナーを開催しました。今年は淡水ガメを対象に2泊3日で講義をしました。初日に川で網をかけ、翌朝から、とれたカメを使って朝から夜中まで、調査・研究をさせました。そこで一大ドラマが起こりました。とれたカメの中に外来種であるミシシッピアカミミガメがいたのです。講師の一人淡水ガメ専門の小菅康弘氏は、イシガメの為にも殺して解剖するのだと、1時間半をかけて日本の川の生態系の保全について説明し説得しました。それでも何人かの子供は反対をし、一人の男子は教室の黒板に次のメッセージを残しました。「勝手に人間がつれてきたのに殺してしまうのはかわいそう。こいつ1匹を殺した位で、日本の川や池は変わらない。」 翌朝、冷凍庫で安楽死したカメを解剖のため解凍しました。さて、解剖を始めようとした時のことです。カメが眼を覚まして動き始めたのです。子供たちは歓声をあげ喜びました。いろいろ話し合った結果、今回の講義の中では殺すのをやめようということになりました。一方で、とれたナマズやウシガエルは解剖しました。そして、それをバーベキューで焼いて食べました。特にウシガエルは人気で、食べた15人中14人はそれを美味しいといって食べたのでした。子供にとっても大人にとっても、命を考える貴重な3日間でした。帰途、遠州灘の海岸近くでやはりアカミミガメを発見しました。事務局の水野は、嫌だ、かわいそうといいながら、そのカメを殺したのでした。私も、少し離れたところから、複雑な思いでそれを見守ったのでした。自然を守ることは、なんとエネルギーのいることか。(文責:亀崎直樹) ●ウミガメ速報05−30(7/27) ******************************* 事務局より 第16回日本ウミガメ会議(黒島会議)につきましては、徐々に、その詳細が決まりつつあります。11月18−20日に黒島小中学校体育館で開催予定です。海外からの招待講演者は野生のウミガメやマナティー、アザラシなどの獣医学者として有名なアロンソ・アグリー博士を迎える予定です。今年の会議は、講演発表のメインはポスターとし、沖縄の離島で地道な活動を続けてこられた方がたの口頭発表に時間をとりたいと考えています。3日目(20日)は朝から船をチャーターして、西表島を一周してから、石垣で解散の予定です。遠いところでの会議ですが、おそらく日本で最も南で開催される全国会議です。また、ウミガメの調査が1973年に開始された場所ですし、タイマイの産卵が初めて確認された場所でもあります。大阪からは航空運賃の団体割引も用意しています。多くの皆様の参加をお待ちしております。 ******************************* 毎日新聞福岡(7/7)より 福津市は、地元のNPO法人「つやざき千軒いきいき夢の会」(吉田成徳理事長)と自然保護団体「恋の浦ウミガメの会」(置鮎純子会長)に、市ウミガメ保護条例に基づいて一時捕獲などを許可した。夢の会副理事長の秦信男さんは「ウミガメの保護活動に弾みがつく」と歓迎している。保護条例は旧津屋崎町時代の02年6月、県内で初めて施行された。ウミガメの捕獲や卵採取の禁止、目撃時の通報義務などを盛り込んでいる。けがなどで保護が必要な場合は、市が専門家に意見を求めていたため結論が出るまでに半日〜1日かかっていた。しかし、保護活動が許可されたことで、両会は独自の判断で治療のための一時捕獲や卵を海水につからない場所に移すことが可能となった。この他、人工ふ化や解剖による死因調査もできる。両会は、これまで上陸環境を整えるために産卵地・勝浦海岸の清掃や上陸確認、ふ化の観察活動の他、ウミガメの生態も学んでおり、こうした活動が評価された。市うみがめ課は「条件が整えば民間による保護活動を広げていきたい」と話している。市によると、一昨年は7回上陸して429個を産卵し、315匹が海に戻った。昨年は勝浦海岸での産卵は確認できず、今年も上陸・産卵は確認されていない。 ******************************* 福岡県福津市うみがめ課 自然環境係 山下さんより(7/7) 7月6日にウミガメの死骸が花見海岸に漂着しているとの連絡を受け、下記のとおりに対応しましたので、ご連絡致します。1.発見日 2005年7月6日(水曜日)18時50分頃、2.発見場所 福岡県古賀市花見海岸、3.発見者 福津市在住者、4.発見状況 散歩の途中に砂浜に打ち上がっているウミガメの死骸を見付けた。、5.連絡内容 発見者より役所へ連絡がある。うみがめ課より、恋の浦ウミガメの会・いきいき夢の会へ連絡を入れる。6.確認内容 いきいき夢の会 上田清成さん、恋の浦ウミガメの会、福岡エコ・コミュニケーション専門学校(FEC)、役場職員で調査を行う。調査後、現場近くの砂浜に埋める。7.調査内容 @種類:アカウミガメ A死因 不詳 B外傷 無し C測定値:標準直甲長77.5p、直甲幅63.2p D性別 メスE死後 10日間以内 8.連絡先@特定非営利活動法人 日本ウミガメ協議会 Aマリンワールド海の中道魚類課 ******************************* 南日本新聞ニュースピックアップ(7/9)より 鹿児島県東町山門野の海岸で7日、ノリ網に絡まり身動きできなくなったアカウミガメを近くの農業垂門忍さん(69)が見つけた。右前足にくい込んだ網を外して救助。駆け付けた役場職員と担ぎ上げて運び、海に戻した。 垂門さんが見つけたのは午前10時半ごろで、網の下で前足をパタパタ動かしていた。カマで網を切り離し、海まで運ぼうと妻チス子さん(66)ら家族を呼んだ。しかし、体長約1メートルのウミガメはびくともせず、第十管区海上保安本部に連絡した。 同本部からの連絡を受けた町役場から職員7人が到着。板とロープで作った即席の担架に載せた。干潮前だったため海までは約50メートル。石の転がる海岸を慎重に運んだ。ウミガメは海が近づくにつれて足や頭を盛んに動かし始めたという。 役場職員が来てから約1時間後、海に放すと沖へ泳いでいった。くんできた海水を頭や甲羅にかけて懸命に励ました垂門さん夫婦。「足はだいぶ傷んでいたが元気そうに海に帰っていった。傷がよくなってくれれば」と話していた。 ******************************* 宮崎野生動物研究会 竹下完さんより(7/13) 6月の仮集計が出しました。高鍋、産卵58,新富94,大炊田28,明神山31,住吉27,一つ葉16,松崎30,運動公園12,子どもの国25,その他人工ビーチ3と全体的には昨年並みに上陸していますが利用できなくなった海岸はでは激減しどうやら高鍋や新富に移動しているたみたいで面白い結果が出そうです。 ******************************* 豊橋市 大須賀哲夫さんより(7/14) 今朝、豊橋市小島町の海岸で、消波ブロックに挟まれて動けなくなっているウミガメを発見し、サーファーの人達と救出して海に帰しました。このウミガメはJPN23801の標識を付けていました。 事務局より)このウミガメは、2005年7月12日夜に、静岡県湖西市の海岸をパトロールしていた『カレッタ君のふるさとを守る会』の鮫田直仁さん、谷田欣弐さん、田中輝彦さんが、上陸し植生帯を動き回っているところを発見し、その後産卵巣を掘ることなく海に帰っていった個体でした。種)アカウミガメ 性別)メス 標準甲長)80.1cm 最小甲長)78.6cm 甲幅)59.6cm ******************************* 大阪 矢野光男さん 奈良県 中島尚美さんより(7/14) 今、死んだウミガメを見つけたので連絡しました。発見場所:三重県志摩市阿児町志島 「市後浜」の北側、種:アカウミガメ、サイズ:曲甲長 77cm、曲甲幅 63cm、頭の先から首の根元 29cm、腐敗状況:頭の一部がはがれている。甲羅がはがれている。目から血がでている。首がパンパンに膨らんでいる。脱腸している。 ******************************* 神戸新聞(7/14)より 明石市内で六月、五年ぶりの上陸、産卵が確認されたアカウミガメ。十三日早朝には再び、前回と同じ林崎海岸で、産卵が確認された。明石市海岸・治水課など関係者は「同一個体はシーズンに二―五回卵を産むのが一般的で、今後も可能性がある」。「産卵に適した場所と認識してくれたら、来年以降も…」と"ウミガメの来る浜"の復活を期待する。同課などによると、アカウミガメは午前五時前、海岸を散歩中の魚住町清水、永井仁さん(33)が発見。市に通報した。同じころ、やはり散歩中だった林二の会社員、二谷靖雄さん(65)は、アカウミガメの様子を、カメラ付き携帯電話で撮影した。漁師をしていたこともある二谷さんは「約四十年前、海で見たことが一回あるが、陸で見たのは初めて。ふ化するのが楽しみ」と話した。市職員らが駆けつけた時は、海に帰っていたが、砂浜を掘り起こし、地表から約三十センチの所に卵塊の最上部を確認、埋め戻した。産卵場所は、前回の場所から約百メートル西の石積み突堤のすぐ横。波打ち際からは約二十メートル。産卵の際、体を固定するために砂浜に作るくぼみ(ボディー・ピット)などから全長約八〇―九〇センチと推定される。二谷さん撮影の写真を見た同課の川井祐輔さん(31)は「前足の特徴や大きさなどから、六月に産卵した個体と同じではないか」とみる。アカウミガメの産卵期は六―八月。二、三週間の間隔で卵を産むことから、時期的にも合致するという。同課は同日、卵を保護するため、現場周辺をフェンスとネットで囲った。生態環境に人為的な影響を与えないため、自然に近い形で保護する方針。卵は約六十日後の九月十一日ごろ、ふ化する。 ******************************* 徳島県阿南市 鎌田 武さんより(7/15) 今朝現在の蒲生田海岸の上陸産卵状況を報告します。上陸は21回、内産卵は16回です。この調子で、去年の上陸産卵回数を上回ってくれることを期待しています。 ******************************* 中澄あきのさんより(7/15) EVERBLUEを見ました。ストランディングしたウミガメを見たので報告します。日時:2005年7月15日、 場所:愛知県田原市池尻町 赤羽根漁港東側の海岸、種:不明、目測全長(頭部を含む)1.5m、備考:腐敗がすすんでいた。目が欠損、甲羅の右後端がかけていた。甲羅は茶色でつや消しがかかったように見えた。 ******************************* 石川侃さんより(7/15) 徳島県海部郡穴喰町の宍喰温泉前の海岸でウミガメの上陸跡があるとの連絡を受けました。発見者は毎朝海岸を散歩されている、阿波銀行の支店長さんで、昨日(14日)の朝に足跡を発見されたそうです。足跡の途中にへこんだところがあり、産卵していると思います。産卵していると思われるところは普段は波をかぶることがない場所です。 ******************************* 事務局より:たまには事務局の様子を。産卵シーズン真っ盛りで、ドタバタと日が過ぎていきます。職員や院生、関係者は出たり入ったりで、どこで何をしているか把握するのが大変です。研究員の島は海洋科学技術センターの調査船「なつしま」で東シナ海の洋上です。アカウミガメの餌やすんでいる環境を、水中ロボットを使って観察しようというプロジェクトに参加しています。松沢は南部から戻って、新潟に子供を送り届け、渥美に回るとか。相変わらず砂浜で砂遊びです。石原は室戸にこもって、定置網での混獲調査、というか、ほとんど漁師です。遊学先の筑波から戻ってきた水野は、昨日、奄美に向かって出て行きました。インターンの江口は、昨年のインターンの三重大林君と南部に入って、随分とたくましくなってきました。森は屋久島、種子島と回ってきて、そのあと南部らしいのですが・・。若いときは、せいぜいフィールドで経験値を稼いでください。私といえば、今夜には伊勢に向かい、明日、理事の若林さん(鳥羽水族館)と志摩市長に来年の会議開催のお願いに行ってきます。(文責:亀崎直樹)
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