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事業・会計報告書

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平成16年度 事業報告書

 
特定非営利活動法人日本ウミガメ協議会
                         
T 事業期間 平成15年11月1日〜平成16年10月31日

U 事業の成果
本年度も、昨年同様にウミガメ類に対する社会的な関心と、そこから発生する専門的な知識や技術の必要性の高まりに対応するために、多くの活動を行った。
ウミガメ類の保護を行う場合、生息・採餌範囲の特定は重要かつ急務であるため、本年度も衛星受信による発信器を取り付けた個体から得られたデータによりその行動の一部を明らかにした。
関係各所が開催する講演会や勉強会においてウミガメの視点からその保護と環境問題への啓発を促したり、未だ不明な点の多いウミガメ類の基礎的な生態を解明するためにサンプル収集を積極的に行い、これを多くの研究・保護活動を行っている者に提供し、情報を集積・還元する事ができた。
他にも、国内外のウミガメの現状を知ってもらうために作成したホームページによる情報の収集・公開と共有により、ウミガメの研究や保護活動の底辺の拡大、発展及び育成に寄与することができた。
海外での活動については、本年度はモルジブでの生態調査が環境再生保全機構(旧環境事業団)の助成事業(助成金額260万円)第2年度となり、8月に第3回調査団(亀崎直樹ほか5名)を派遣し、タイマイを始めとするサンゴ礁海域の調査を実施した。
これらの事業や活動のサポートによって、日本のウミガメに関する知見が集積され、その保護や環境保全対策を構築していく上での貴重な資料が得られつつある。今後も継続して活動を行い、環境の保全を図る活動に寄与していきたい。

V 事業の実施状況
 1.特定非営利活動に係る事業
 
 (1)事業名 ウミガメ類を取り巻く自然環境の保全に関わる事業

  1.衛星追跡によるアカウミガメ生息・採餌域調査
  (内容)北太平洋において日本にのみ産卵場をもつアカウミガメの生息・採餌域の把   握とその保全につながる基礎情報の入手を目的に、各地でウミガメに衛星による受   信が可能な発信器を取り付け放流し、その移動経路や定着域を追跡した。
  (場所)高知県室戸市、鹿児島県奄美大島、鹿児島県吹上浜、ほか。

  2.南日本におけるウミガメ産卵地の現状調査
  (内容)南日本(特に南西諸島)を中心としたウミガメ類の産卵する海岸周辺におい   て、現地で保護調査を行えるボランティアを発掘し、調査用具・情報の提供や技    術指導を行い、地域発信型の自主的な保護活動を行えるような体制づくりを行った。
    調査用具配布実績:ノギス11本、タグ2000個、パンチ等20丁 ほか
  (場所)和歌山県南部町、鹿児島県奄美大島・与論島、沖縄県黒島・石垣島ほか

  3.高知県室戸市における定置網ウミガメ調査
  (内容)室戸市高岡の高岡大敷組合の協力を受け、調査員1〜2名を常駐させて定置網に混獲されるウミガメの調査を実施した。

  4.鹿児島県笠沙町における定置網ウミガメ調査
  (内容)鹿児島県笠沙町野間池において、野間池漁業協同組合および鹿児島大学ウミガメ研究会の協力を受け、同地の白瀬定置網ほかで混獲されるウミガメの調査を実施した。

5.海外ウミガメ類調査
(内容)モルジブではタイマイの生物学的調査を以前より実施していたが、それを発展させる形で、魚類・刺胞動物・節足動物等のサンゴ礁海域における生物多様性調査を行なった。(環境再生保全機構助成対象事業)
    メキシコに調査員1名を約1ヶ月間派遣し、現地でウミガメ調査を行なう団体
・個人に協力して混獲状況・ストランディング状況などの調査を実施した。

6.その他 委託事業等
   環境省自然環境局委託 モニタリングサイト1000選定業務
   自然環境研究センター委託 アカウミガメ衛星追跡
   日本べっ甲協会委託 国内タイマイ保護・増養殖調査研究事業
   損保ジャパン環境財団 ラーニング制度インターン生受入業務
   明石市アカウミガメ保護サポート業務
   徳島県自然環境協力員の育成業務
   相良環境塾への協力、浦嶋伝説検証プロジェクト、ウミガメ調査のためのハン
ドブック(小冊子)の製作

   事業収入       39,761,029 円
   事業支出  事業費  26,621,944 円
    人件費  10,362,001 円

 (2)ウミガメ研究・保護活動の発展と育成に関する事業
1.小笠原海洋センター運営事業
(内容)平成12年4月に東京都海洋環境保全協会より小笠原海洋センターの運営を引継ぎ、従来からのアオウミガメ産卵調査、人工孵化飼育、ザトウクジラ回遊調査、展示館維持運営等の事業を、小笠原村の補助を受けながら実施した。
    事業収入     15,375,024 円
    事業支出 事業費  7,065,553 円
         人件費  8,855,930 円

2.黒島研究所運営事業
(内容)平成16年4月に、名称を八重山海中公園研究所から黒島研究所と改名した。
従来からのウミガメ産卵調査、サンゴ礁調査、展示館維持運営等の事業を実施した。
    事業収入      9,788,555 円
    事業支出 事業費  9,159,855 円
         人件費  4,767,925 円

(3)事業名 日本ウミガメ会議の開催に関する事業
   1.第14回日本ウミガメ会議(豊橋会議)の開催
(内容)国内外におけるウミガメ類の調査・保護状況の発表や、会員及び関係団体等との相互連絡と情報の収集及び提供、2003年度のウミガメ類の産卵状況などの取りまとめを行う事を目的に開催。招待講演にはアメリカ・フロリダ大学よりロバート・ディーン博士を招聘した。
(日時)平成15年11月28日〜11月30日
(場所)愛知県豊橋市 ホテル日航豊橋
(対象)一般
2.第15回日本ウミガメ会議(津屋崎会議)の開催準備
(内容)国内外におけるウミガメ類の調査・保護状況の発表や、会員及び関係団体等との相互連絡と情報の収集及び提供、2004年度のウミガメ類の産卵状況などの取りまとめを行う事を目的に、2004年11月12〜14日に開催予定。本年度は開催地下見や関係各所との打合せを行い、開催の準備を進めた。
(日時)事業年度期間中(11月1日〜10月31日)
(対象)一般
    事業収入  2,754,000円
    事業支出  2,311,279円

(4)事業名 会員及び関係団体等との相互連絡と情報の収集及び提供に関する事業
1.ホームページによる情報収集・発信
(内容)日本ウミガメ協議会の沿革、目的や活動等を広く一般に伝えるための手段の一つとして、インターネット上にホームページを設置し、情報の収集や提供を行った。
(日時)事業年度期間中(11月1日〜10月31日)
(対象)一般
   2.機関紙「マリンタートラー」の発行
   (内容)日本ウミガメ協議会の活動を広く周知するために、機関紙「マリンタートラー」第4号および第5号を発行した。今後も年2回の発行を予定する。
   (日時)平成15年12月18日、平成16年6月13日発行
   (対象)会員および一般
   3.ウミガメ速報の配信 計 32回
   (内容)ウミガメに関わる個人・団体間での連携と情報の即応性を高めるために、電子メール・ファックス等を利用し、ウミガメの産卵情報を中心とした情報を不定期に配信した。   
   (日時)事業年度期間中(11月1日〜10月31日)
   (対象)会員および一般
    事業支出  403,284 円

(5)事業名 情報誌の作成に関する事業
   1.「うみがめニュースレター」の発行支援
   (内容)うみがめニュースレター編集委員会が発行している情報誌「うみがめニュースレター」に原稿を掲載するとともに、発行経費を支援した。
   (日時)事業年度期間中に4回発行(平成15年11月5日、16年2月19日、3月31日、7
    月31日)
   (対象)一般
    事業支出  200,000 円

以上





平成16年度 特定非営利活動事業収支計算書


 日本ウミガメ協議会の活動は、皆様からのご支援によって支えられております。収支報告書は、特定非営利活動促進法の規定に従い、内閣府に事業報告とともに提出を済ませております。また、分類・項目名は、わかりにくい部分もありますが、ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。

特定非営利活動法人日本ウミガメ協議会事務局


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