
悠ちゃん義肢プロジェクト概要
アカウミガメ「悠」AF: Artificial Flipper (義肢)プロジェクト
特定非営利活動法人日本ウミガメ協議会
2008年6月、紀伊水道で両前肢の欠損したアカウミガメが保護されました。傷口から明らかにサメによる被害だとわかりました。神戸空港人工ラグーンで収容し、一時は他のカメと放流しようかと考えていました。ところが、両方の前肢がないと、うまく泳げません。神戸の市民からも「放さないで」という声が相次ぎました。私達は困惑しました。そこで、かつて美ら海水族館のイルカにつけた人工ヒレを参考にして、このカメにも人工ヒレを付けられないかと考えました。何カ所か打診した会社には不景気のために断られてしまいましたが、川村義肢(株)という義肢専門の会社が興味をもってくださり、「おもろい。やってみましょか」ということになりました。そこで、必要とする専門家の方々をメンバーに加え、AFプロジェクト(悠ちゃんプロジェクト)を立ち上げたのです。
正直、人工ヒレが成功するかどうかはわかりません。でも、困っている人(今回はカメですが)のために、困難に立ち向かうことは人としての義務ですし、楽しいことです。何とか悠ちゃんにヒレをつけてやり、太平洋を泳いでもらいたいと考えています。
プロジェクトのメンバーと役割
松田靖史 川村義肢(株)技師 人工ヒレの開発と製作
川村 慶 川村義肢(株)社長 人工ヒレの開発と製作
佐藤克文 東京大学海洋研究所准教授 行動記録による人工ヒレの評価
浜 夏樹 神戸市立王子動物園獣医(獣医学) 神戸における健康管理
植田啓一 沖縄美ら海水族館獣医(獣医学) イルカの人工尾びれ開発で得た知見の提供
加藤直三 大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻 ヒレの動きの情報収集と解析
豊崎浩司 日和佐うみがめ博物館館長 避寒先での飼育・健康管理
田中宇輝 日和佐うみがめ博物館学芸員 避寒先での飼育・健康管理
伊藤健三 (株)ニチイ学館 福祉分野からのアドバイス
大鹿達弥 須磨海浜水族園
優谷真理 東京大学農学生命科学研究科大学院生 看護技術・手法の開発
亀崎直樹 日本ウミガメ協議会・東京大学大学院農学生命科学研究科
悠ちゃんについて
悠(ゆう) アカウミガメ
雌(4/4に内視鏡検査で判明しました)
2008年6月25日 紀伊水道海域にて発見されました。
サメの攻撃により、両前肢が大きく食いちぎられており、遊泳困難。
腹面にもサメの歯形がついていました。
まだ、若く未成熟の個体です。体重:67.9 kg、甲羅の長さ74cm。
現在は、日和佐うみがめ博物館カレッタ(徳島県美波町)で飼育中

経緯
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悠ちゃんプロジェクト経過報告
悠ちゃん基金
本プロジェクトは行政の経済的支援を全く受けていません。行政は人のためにあるもので、ウミガメをたすけるためには予算をだせないそうなんです。そこで、悠ちゃん基金を設け、心やさしい方々からの浄財でこのプロジェクトを動かしていくことになりました。スポンサー企業も受け付けています。よろしくお願いします。
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日本ウミガメ協議会
info@umigame.org
電話:072-864-0335