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うみがめQ&A

下記の各質問をクリックすると答えに移動します。
Q1.なぜ、産卵するときに涙を流す?

Q2.
ウミガメの寿命は?

Q3.年をとると甲羅に海草が生える?

Q4.飼うことは可能でしょうか?

Q5.砂浜の明かりはウミガメにとってよくない?

Q6.海岸のゴミは無い方がいい?

Q7.海岸にはえている植物は無くした方がいい?

Q8.ウミガメはゴミが原因で死んでいる?

Q9.ウミガメは減っているんですか?なぜ減ってきているのですか?

Q10.子ガメは海の方向がわかるのはなぜ?

Q11
.ウミガメのためにできることは?

1:なぜ、産卵するときに涙を流す?
A:「悲しいから」ではありません。

ウミガメは、目の横にある器官で体内の塩分濃度を調節しています。これを塩類腺(えんるいせん)と言います。ここからは濾(こ)された塩水が粘液として常に排出されていますので、産卵のため上陸した際、これが涙のように見えます。また、この機能は上陸した際、眼球が乾燥するのを防ぐ役割もあります。

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2:ウミガメの寿命は?
A:よく分かっていないのが現状です。

ウミガメの寿命はまだはっきりとはわかっていません。研究例としては、アオウミガメで甲長が60cmから90cmになるのに23年かかった例や、甲長が30cmから75cmになるのに17年かかった例があります。成熟した後もかなり長生きするようですが、おそらく漁業による混獲(間違って取れてしまう事)等によって、多くのウミガメが天寿を全うできずに死んでいるのが現状だと思われます。

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Q3:年をとると甲羅に海草が生える?
A:甲羅に海藻の付いたウミガメはいます。

しかし年には関係ありません。また海藻が付くカメもいれば、付かないカメもいます。昔からなじみのある陸生のカメの甲羅にも、まれに藻などが付いている個体がいます。長い年月をかけてそれが伸びて蓑のように見える場合もあり、これを縁起の良い物として珍重しますが、残念ながらウミガメの場合は、そこまでにはならないようです。

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Q4:飼うことは可能?
A:残念ですが無理です。

ウミガメ類は、多くの国際法・国内法の保護下にあり、基本的に学術目的の場合を除き、一般の方による所有・飼育は許可されていません。また商業目的に関しても、小笠原や沖縄などで行われている一部漁業従事者によるもの以外、捕獲・売買は禁止されています。もしそのような許可がない所で売買されていたとしたら、それは違法です。

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Q5:砂浜の明かりはウミガメにとって良くない?
A:有害です。

アメリカの研究で灯りのあるところへの産卵は明らかに減少することが知られています。また、生まれた子ガメが光に誘引されて、道路に出てくることもあります。しかし、防犯上等の理由でどうしても灯火が必要な場合もあります。

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Q6:海岸のゴミは無い方がいい?
A:ウミガメの行動が妨げられることもあります。

確かに大きなゴミに親ガメやふ化した子ガメの行動妨げられることがあります。しかし、それを片付けるためにブルドーザーなどを浜に入れ、砂浜を踏み固めるようなことは避けて下さい。砂が締まると親ガメが産卵するときに掘りにくくなってしまいますし、卵が埋まっていれば子ガメが砂中から脱出しにくくなります。

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Q7:海岸に生えている植物はとったほうがいい?
A:そんなことはありません。

ウミガメが産卵するところには海浜植物が生えている所が多くあります。それで穴が掘れずに海に帰るウミガメを見ると、それを除去したくなる気持ちもわかります。しかし、この植物がしっかり根を下ろして砂を守り、さらに葉は砂が飛び散るのを防いでいるとも考えられるのです。植物があるから、一夏の間、卵が順調に育つという保証にもなるわけです。

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Q8:ウミガメはゴミが原因で死んでいる?
A:それは極々一部の例です。

確かにウミガメが買い物袋や飲料水のキャップなどのプラスチック(*1)ゴミを食べて、それが体内に溜まりエサを取れずに死んでしまうこともあるようです。種によっては食べてない個体を探すのが困難な場合もあります。しかし、余程のことがないかぎり、体内で消化できないこれらのゴミは、糞と一緒に体の外に出てしまうようです。

*1 一般にビニール袋と言われているもののほとんどは、プラスチック製品です。

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Q9:ウミガメは減っているんですか?
なぜ減ってきているのですか?

A:減っています。はっきりとした原因はまだわかっていません。

実際のウミガメの数はわかりませんが、産卵の回数を数えることで数の増減を推測できます。長年の調査の結果、日本では1990年から2000年の間に産卵が60%も減ったことがわかりました。具体的な原因として、砂浜の環境が変化してウミガメが産卵できなくなってしまったり、網や釣り針にかかって死んでしまうなどがあげられます。今後の継続した調査により少しずつ明らかになっていくと思います。

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Q10:どうして、子ガメは海の方向がわかる?
A:明るさを目印にしています。

子ガメには光の方向へ向かう性質があります。真っ暗な海岸では、陸側に比べて海が明るく見えるので、これを目印に海へ向かって行きます。ですから砂浜の陸側が外灯などで照らされると、海へ辿り着けないこともあります。

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Q11:ウミガメのためにできることは?
A:ウミガメをはじめ、環境について勉強し、事実を知り、ウミガメにとって本当にいいことは何かを考えること、知ることです。

たとえば、子ガメの放流会はウミガメにとってかならずしもいいことではありません。なぜなら、ウミガメの自然の状態とかけ離れてしまうからです。本来、子ガメは卵からふ化すると、砂浜から海へ向かいます。このとき、体の中の磁石の向きをセットしていることが、最近の研究でわかってきました。つまり、人が卵を安全なところへ移動し、あたためてふ化させ、手で海に放流するとその磁石がセットできない、正しい方向感覚をもてないのではないかというのです。これが本当だとすると、人の手で子ガメを放流することはウミガメにとって迷惑なのかもしれません。

このようにウミガメにとって本当にいいことは何か、減少している原因を科学的に長い時間をかけて調べることが必要です。

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